モリエサトシのレビュー一覧
-
理世の実兄を殺してしまった海利とそれを知ってしまった後も海利を愛し続ける理世。二人の不幸な生い立ちの中で、自分たち独自の幸せを確立しようともがき続ける二人のは犯罪を犯してでも守ろうとする姿に幸せになってほしいと応援してしまいたくなるほど切なく悲しい愛情です。
何度も読み返したくなる話です。 -
本作品は、文学とミステリー。
と、作中の小説家と作品に囚われし人々の愛憎劇・・・と言ったところでしょうか?
あちらこちらに散りばめられた実在の文学作品の引用も、とても興味深いです。
小説家で探偵の能見啓千(現在は断筆中)と、本が大好きで妄想に浸ってしまう綾乃(高校生)。
この二人の出会い...続きを読む -
この巻で、啓千の綾乃への気持ちが、とても尊いものだとわかります。
ミステリー要素もより濃くなり、背筋がスーッと寒くなる内容も描写も出てきます。
能登のホテルは・・・、ゾッとしますね。
2時間ドラマを観ている様な気がしました。
「都筑応居」の後継者とも評されてしまった青年小説家の「月堂...続きを読む -
完結の3巻は、二編に分けられている印象あり。
①綴の死・友人の裏切り・捕らわれた啓千・真相究明
②都筑応居の復活・新たな事件・啓千と綾乃のこれから
って感じでしょうか?
でも1巻から通して、本に囚われた人々が事件を起こすんですね、やはり。
それでも啓千が救われたのは、綾乃の圧倒的に自由...続きを読む -
以前、紙の本で全巻借りて読んだので結末を知っています。
すごく面白いです!どんどん読み進めちゃいます。
心霊モノでもないのに、なんか読んでいてゾワゾワするかんじ(笑)
最終的に主人公が選ぶ道には賛否両論ありそうですが、
フィクションとして、面白い終わり方だと私は思います。
ぜひ最後まで...続きを読む匿名 -
ベタな恋愛作品と違って、美しい絵にとても面白い作品でした!次々と出てくる困難を乗り越えていく主人公たちをつい応援したくなるようなキャラと話で、エンディングも満足でした。
-
モリエサトシさんの絵は清潔感があって大好きです。眠れない海利さんと理世の関係と、海利さんの秘密有り気なところにどんどん引き込まれて行きます。理世が見つけたものは!?
-
勤労学生の理世は、いつか兄と再会することを心の支えにしている。理世のバイト先の先輩・海利は、自分の弱さをさらけ出して女の人に頼るのが上手い男。
理世と海利は互いに依存するような危うげな関係になるのだけれど、そこで新たに浮かびあがってきたことは…で、2巻へ続く。 -
2人とも幸せななって欲しい!でも無理かな…と思いながら読んでいたので、まさかこんなラストが来るとは…
海利がしたことは本当に正しかったのかな。
読み進めながらずっと考えていたけど分からない。この世には本当にこんな理不尽な事件があるし、罰せられずに普通に生きている人もいるよなぁ。
でも、この二人...続きを読む