モリエサトシのレビュー一覧
-
-
購入済み
振り幅が広い
「せつげつか」は読んだことがあります。
設定が面白いけど、これも恋ですね。
巻末の「恋男」、ハイテンションで面白い作品。
真っすぐ恋をするの、イイネ!
こーゆーチャラ目な作品(誉め言葉です)まで描けちゃうところがすごい! -
購入済み
賢いまだらくん
花とゆめ本誌で読んだ記憶がありますが、2021年に購入。
「モリエサトシ」の描くストーリーの幅、とにかく広く、深い。
コドモの描き方も素晴らしく上手く、かわいらしい。
まだらくんと鳥声の関係が、親子でもなく、兄弟でもなく、でも絆がある。
賢いまだらくんは、その賢さがあったからこそ生きる術を得たが、その賢さ故に傷つく事もある。
鳥声がまだらくんに見せた優しさが、温かくも切ない。 -
購入済み
ゾクゾクくる
このテイストすっごく好き!
「モリエサトシ」自身も2巻で完結の予定だったとの事で、納得。
生花ちゃんがあの状況で長くなるとつらいし、明春は絵が描けないままになっちゃうし、
2巻で完結して良かったです。
決定的な描写はないのだけれど、エロティシズムとフェティシズムがゾクゾクと
感じられる作品でした。 -
ネタバレ 購入済み
幸せの定義
理世の実兄を殺してしまった海利とそれを知ってしまった後も海利を愛し続ける理世。二人の不幸な生い立ちの中で、自分たち独自の幸せを確立しようともがき続ける二人のは犯罪を犯してでも守ろうとする姿に幸せになってほしいと応援してしまいたくなるほど切なく悲しい愛情です。
何度も読み返したくなる話です。 -
購入済み
過去との決別・新たな予感
完結の3巻は、二編に分けられている印象あり。
①綴の死・友人の裏切り・捕らわれた啓千・真相究明
②都筑応居の復活・新たな事件・啓千と綾乃のこれから
って感じでしょうか?
でも1巻から通して、本に囚われた人々が事件を起こすんですね、やはり。
それでも啓千が救われたのは、綾乃の圧倒的に自由な想像力に焦がれたから。
「モリエサトシ」作品は沢山読んできましたが、ライトな作品からダークな作品まで、
本当に幅が広い作家なのだと再確認させられました。 -
購入済み
右手
この巻で、啓千の綾乃への気持ちが、とても尊いものだとわかります。
ミステリー要素もより濃くなり、背筋がスーッと寒くなる内容も描写も出てきます。
能登のホテルは・・・、ゾッとしますね。
2時間ドラマを観ている様な気がしました。
「都筑応居」の後継者とも評されてしまった青年小説家の「月堂碓氷」の苦悩は、悲し過ぎました。
大切と思えばこそ近付いてはいけないと思いつつ、けれどその温かさを知ってしまったならば、もうその感情は手放せない。
そんな啓千の心の変化が読み取れる巻でした。 -
購入済み
本に囚われ人々
本作品は、文学とミステリー。
と、作中の小説家と作品に囚われし人々の愛憎劇・・・と言ったところでしょうか?
あちらこちらに散りばめられた実在の文学作品の引用も、とても興味深いです。
小説家で探偵の能見啓千(現在は断筆中)と、本が大好きで妄想に浸ってしまう綾乃(高校生)。
この二人の出会いから始まり、様々な事件に巻き込まれて行く物語。
綾乃の真っ新(まっさら)な感性だけが、啓千を現実世界へつなぎ留めてくれているのでしょうかね?
二人の関係は、「恋」と言うには少し違う様で、でも確かな「絆」も生まれつつある様で?
はぁ、「モリエサトシ」作品は、とにかく幅が広いっ!
全 -
購入済み
作家の想像力がすごい!
ベタな恋愛作品と違って、美しい絵にとても面白い作品でした!次々と出てくる困難を乗り越えていく主人公たちをつい応援したくなるようなキャラと話で、エンディングも満足でした。