モリエサトシのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
父を陥れ、死に追いやった旧敵の理事長への復讐のために、正体を偽り、男として学校に潜入したシキ。父の遺言で力になってくれるはずのハル・ナツ・アキ・フユと行動を共にすることになる。しかし、彼らは強大な財力と絶大なる権力を手にしている一方で、ある秘密を有していて…。シキの復讐の行方、そして4人との関係性が軸のお話になっております。
状態的には、逆ハーなのでしょうが、本人は復讐のみにのめり込んでいるため、いま一つラブ面は盛り上がらないのがもどかしいです。
物語のテーマとしては、孤独・信頼・絆・脱皮といったところでしょうか。
それぞれの理由で他人と距離を置くことになってしまった5人の間に、信頼関係が築か -
Posted by ブクログ
たまたま書店で見かけて買ったのですが、正解!
作家さんも作品も初見だったのですが、ツボにドンピシャでした。
帯と表紙はちょいエロちっくですが、文学的と言っていい内容です。
才能があるがゆえに、それだけに集中させられ、またそうすることでしか自分の存在を認められなかった画家。彼が出会った女子高生との関係性を通じて、二人が変貌していく様子を描いています。大人の世界を知らないがゆえに恐れる明春と大人の世界を経験していないがゆえに恐れることがない生花は対照的な様でバランスがとれています。けれど、生花の失明によって、この危ういバランスは必然的に変化を求められるはず。生花はもともと明春を見ていたので、生花 -
匿名
ネタバレ 無料版購入済み読み応えがある
大学生の理世はバイト先の店員の海利の雰囲気が両親の離婚により生き別れた兄に似ていることから彼のことが気になっていた。
ある日休憩中にうたたねしていた理世は肩に海利がもたれかかっていることに気づく。
寝られない体質の海利はどこでも寝られるという特技を持った理世と一緒に寝られるということを知り一緒に寝てほしいとお願いして、以後仕事の休憩時間にベンチで一緒に寝るようになる。
距離が近づいたと思った理世だったが、いい人ながらも何か隠している海利が殺人の当事者であることを知ってしまう。
しかし彼の様子から何かしらの事情があるのではないかとも思うようになった。
知り合いの警察関係者が理世の生き別れた兄の所 -
無料版購入済み
もっと早く読んでおけば良かった
1話読んでの読後感が・・お~~と余韻がすごい。。
短編でしっかりミステリーですね。ずしっと心に来たまますぐ次の話に行きたくなかったのでここでレビューしに。
本への愛情たっぷりの台詞・感じ方冒頭20頁までで充分この話好きだわ、と思ってたところに、やはり事件が起こっちゃうんですね。ミステリーへのシフトが惜しいこのまま本好きテーマのまま読んでいたいと、蛇足に思ったけど・・どうしてどうして読み応えありました。
ラストに〇を燃やしちゃうんですね、気持ち上の訣別なのかセンチメンタルにも・・私には意図が計りかねるのでした、それでより読後が・・。