森岡浩之のレビュー一覧

  • 夢の樹が接げたなら

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    冒頭の「夢の樹が接げたなら」を読んだ時点で、すごいSF作家を見つけてしまったと驚いた。飛び抜けた発想と世界観の作り込みには感動するし、文章も読みやすい。ただ全体的に同じようなテーマで書かれているため一気に読むと若干あきる。表題作と「ズーク」が重くて面白い。
    星界の紋章はとりあえず買う。

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    2017年01月28日
  • 星界の紋章 1―帝国の王女―

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    宇宙活動に適用するように遺伝子改良して創られた一族、アーヴの皇族である少女ラフィールと、未開惑星からいきなり貴族に取り上げられた少年ジントが宇宙を翔るお話。

    同じくらい面白い小説にも今まで出会ってきているけど、僕の人生における原点(元凶?)となっている作品です。

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    2015年02月21日
  • 突変

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     正統派エンターテイメントSF。
     中盤~後半にかけて「え?」「は?」「どうなるの?」とわくわくどきどきさせられるが、エンディングで「こうきたか」とにやりとする。
     人物の関係性が単純な足し算ではなく掛け算、割り算になっていて、Aさんに対するときは冷たいけど、Bさんに対するときは甘いとか、なんかこう・・・・・・単純ではなくて油断できない。
     SF的仕掛けの楽しさ、物語の構造の見事さだけに囚われず、登場人物の魅力でも攻めてくる。

     しかし「星界の紋章」の印象(もちろんおもしろいんだけれど、悪く言えば萌えラノベの印象)があったけれど、こんな骨太の現代SFが読めるとは!と驚き。星界の紋章シリーズも

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    2014年12月13日
  • 突変

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    ネタバレ

    世界観を作ってから、小説を書く、彼らしい作品で楽しめました。
    さらっと書いてますが、突変したら、衣食住、インフラの再構築とか大変ですよね。
    防除団が意味もなく、チェンジリングを殺戮するとか、地域同士での争いが起きるとか、とてもリアルでした。
    ミカミ一家の悲劇とそれを悲しむことが出来るのは幸せなことなのかもしれない。

    女性キャラは立ってますが、男性キャラでピンと来る人が少ない。シリーズ化するにはそこが弱いかな?

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    2014年09月13日
  • 月と闇の戦記 二 守護者はぶっちぎり。

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    ネタバレ

    結局、この世界に浸かってしまった。緊張感のある情況なのに、どこか間の抜けた感じ。いよいよクライマックスへ

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    2014年09月06日
  • 星界の紋章 2―ささやかな戦い―

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    ネタバレ

    レクシュの機転で戦場から逃れたはずのラフィールとジントの二人であったが、燃料補給のために立ち寄った領地で囚われの身になってしまう。
    ああん、もう、そんなのんびりしている暇は無いじゃん。突っ込みたくなるイライラ感をぶちのめすかのような展開で話は進んでいく。
    そして、お荷物だったジント君にもようやく活躍の場所が与えられる。そう、地上人であるジントは、スペック的にインチキ臭い遺伝子操作された人類、アーブであるラフィールより、少なくとも地上では適応能力が高い。無重力の住人は地上では能力を発揮することができないのだ。しかも、その身体的特徴からして、逃走に向いていない。そんな中で逃げ延びなければいけない二

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    2014年03月29日
  • 星界の紋章 3―異郷への帰還―

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    ネタバレ

    ぶっちゃけ、終わらないと思っていました。終わるはずがないと思っていました。だから、終わらなかったことに文句があるはずがありません。ええ、文句なんか言いませんよ。ただ、次、よみてー。明日にでも買いに行かないと!

    さてさて地表に降り立って活躍していたジント君とラフィールですが、追い詰められ大ピンチです。のんびりとしている余裕はありません。意味も無く追撃してくる民主主義狂信者たちから逃れながら、面白連中に助けられます。
    やはり、皇族たるものこの程度の運が無ければ、ね。
    と言いながらも、ジント君を待っているのは過酷な運命です。いやはや、これからどうなっちゃうのでしょうか。彼らは……続く

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    2014年03月29日
  • 星界の紋章 1―帝国の王女―

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    ネタバレ

    ハードなタイプのSFに属すると思うけど、非常に読みやすい。世界観は重厚だし、一つ一つの役職や用語にこだわり……つか、マニアックな趣味があふれ出していて、独特な世界観にまったりと浸ることが出来る。
    なーんてことは、ほとんどどうでも良くて、ツンデレ美少女エルフのラフィールが可愛い。護ってあげたい。などという可愛さではなく、護ってもらいたい。お願い、助けてください。ハアハア。みたいな変態的なことを書いていると、ファンにぶん殴られそうだけど、それくらいに魅力があるキャラクターに思える。
    勿論、主人公であるジント君も現時点ではお荷物以外の何者でもないが、運命に翻弄されながらも必死に頑張っている。その健気

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    2014年03月29日
  • 星界の戦旗II ―守るべきもの―

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     心揺らされる本というものは少なくないし、時に泣かされるのも読書家としては恒のことだろう。
     泣かされたというわけでもないのだけど。やはりこの巻は何度目であっても、私の心を大きく揺らしてくれる。
     有り体に言えば、シリーズでも屈指の巻である。

     ロブナス星系という特殊な地での物語は、シリーズでも珍しいくらい密度の高い物語である。再読ではあるが、一気に読んでしまった。
     結末(終章を含めない上でのそれ)の美しさはシリーズでも比類ない。文句なしの名作だろう。

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    2013年06月26日
  • 星界の戦旗I ―絆のかたち―

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     ディアーホ三部作の第一巻である本作では、ジント&ラフィールに加え、新キャラ・エクリュアの四者による複雑な四角関係が展開されている。
     罪深いオンナ(雄)であるディアーホはついに王宮へと隔離されてしまうが、これはつまり、しょうがないのである。

     さて、本作はタイトルの通り、戦争が主題となっている。
     そのため、みんな大好きスポール提督が活き活きと活躍し、アブリアル帝国元帥は副官の元彼を詮索し、ビボース提督は風呂に入る。皇族と根源貴族が多く出てきていて、なかなかにぎやかである。
     一方で、その分だけジントたち紋章組の出番が限られている。なので、物語としての密度は「戦記物」としては高いが、「ボー

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    2013年09月18日
  • 星界の紋章 3―異郷への帰還―

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     二巻に引き続き、この巻も見るべきところが多い。一つ選ぶなら、疲労で動けなくなったラフィールをジントが支えて進む六章の終わりか。
     三部作終の巻にしてようやくスペースオペラらしい戦争があるのだけど、わりとあっさり。骨肉相食むようなガチンコバトルは戦記に譲るところである。
     宇宙についてはレトパーニュ大公爵の顔見せと捉えた方が正しいのかもしれない。

     余談だが、個人的に再読して気づいたのは、ジントが寄る辺のない漂流者であって、それは一巻の初めに示唆されていたのだなと。
     夜空に心奪われたあの日から、彼の物語は始まっていたのであり、故郷での、あるいは第二の故郷での仕打ちが方向を決定づけた。父の選

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    2013年06月21日
  • 星界の紋章 2―ささやかな戦い―

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     作者自身は「比較的地味」と述べておいでの二巻であるが、個人的には一巻より面白い。
     巻を重ねたことでキャラクターのパーソナリティがよく表れていて、良いシーンが多いのだ。アニメでも印象的だったシーンが多い。陛下の宣誓しかり、冷凍野菜にも匹敵する鈍さしかり。

     色々な勢力がそれぞれの思惑で動きながら、物語は三部作終の巻へと向かう。戦争を予感させつつ、地上での二人も予断を許さない。良い引きである。

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    2013年06月20日
  • 星界の紋章 1―帝国の王女―

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     再読なのだけど、改めて上手いなと思わされる。
     ボーイミーツガール兼異文化交流の物語だけど、ジントが馴染んだゴースロス着艦から物語は風雲急を告げ、大変据わりの悪いフェブダーシュ男爵での途上で巻を閉じている。
     続巻の販売時期が確定しているだけに出来た荒行だ。この焦らし方はなかなか。

     がっちり固めた世界観は、なんというのかな、ハイファンタジーならぬハイSFの気配。
     しかし、あくまで物語は冒険活劇であり、ボーイミーツガール。それを表すように、文体は堅苦しすぎず、会話のやりとりはユーモアを多分に含んで軽妙である。
     硬軟バランスよく取り混ぜていて、名作として再評価したい作品だ。

     余談だが

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    2013年06月19日
  • 夢の樹が接げたなら

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    好みです。時間を忘れて読みふけってしまいました。ディテールを掘り下げていけば立派な長編小説になりそうなネタをあえて短編でコンパクトにまとめているので、想像力を刺激されます。

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    2013年05月26日
  • 星界の戦旗V ―宿命の調べ―

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    ネタバレ

    9年待ったぞー。
    ラフィール皇太女になっちゃったけど、ジントが軍人としてラフィールの部下になれる隙間はあるのか?階級ががが。

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    2013年04月11日
  • 星界の戦旗V ―宿命の調べ―

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    待ちに待ちに待ちに待った一冊でしたが、期待に応える出来でした。
    この素晴らしいSF世界にまた出会えたことは本当にうれしく、次巻を期待してしまいます。
    終わってみれば、ラフィールとジントの場面が少なく、今までの話からは展開が変わってきてますが、終わるまでそれにも気がつきませんでした。
    とりあえず、全巻読み直しながら次を待とうと思います

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    2013年03月27日
  • 星界の戦旗V ―宿命の調べ―

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    何年振りに出たのでしょう…続刊は半ば諦めていました。ジントとラフィールの物語からアーヴの物語へとスケールアップした『星界』、ぜひ描き尽くしていただきたいと思います。

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    2013年03月26日
  • 機械どもの荒野

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    森岡浩之らしい、が、辿り着いた先と結末は典型的で若干残念。星界シリーズ程の印象は無いが、中身の濃さは申し分なし、かな。

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    2011年12月29日
  • 星界の戦旗IV ―軋む時空―

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    これから,さらにおもしろくなりそうというところなのだが。。

    断章って短編集であって,戦旗の続きではないのね。

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    2011年12月28日
  • 星界の断章 I

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    新書購入。

     SF。シリーズ番外。スペースオペラ。短編集。
     同人要素が強い。すごく。
     「饗宴」年二回開かれる、宴。広さだけはとられていて、酒も料理もなく、主催者が挨拶もしない。失われた文化、紙による本が売られている。奇抜な衣装の人とかがあちこちに。
     って、まんま……。
     他に、サムソン主役で。
     触手と牙と毒の刺を持つ、白菜とか。
     面白いですけれど、オタク臭たっぷりです(笑)
     ジントとラフィールの話も入ってます、ちゃんと。

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    2011年05月28日