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Posted by ブクログ
樓主が取り上げるのはとっても珍しい、短編集。
星界の紋章でおなじみの森岡氏の、初期の作品。デビュー作も入ってる。
全部SF。
この人は言葉が好きなのね。
この人の本を読むと、自分の描くSFの拙さを見せ付けられるようで、痛かったりする。
一番、インパクトが強かったのは「スパイス」。
どんでん返しを樓主は期待したが、けっきょく路線はホラーっぽくなってしまった。
好きなのは「無限コイン」と「夢の樹が接げたなら」。
「スパイス」は人工的に作られた女の子が中心に置かれた話。彼女はとあるサディストに食われるために作られた。牛の細胞などを使って作られているから彼女には人権がない。
ニュースキャスターである主人公はその少女の姿を世間に伝えて、世論を動かし彼女を救おうとする。
「ズーク」という作品はなかなか興味深かった。一般名詞という存在がポイント。
短編だから読みやすい。
Posted by ブクログ
とても久しぶりに森岡浩之を読んだ。「星界」とも違う短編集。中学のときに一度読んでいるもののかなり捕らえ方言うか理解は変わった小説である。いくつか方向性は神林長平に似てるのではないかなと思う。特に最後の「夜明けのテロリスト」なんかは「死して咲く花実の有る夢」に人間の意識の捕らえ方は似ている部分がある。いくつかの短編を通して共通しているのは「言葉が世界を認識する術の一つ」ということであり、この「道具」を持ち変えることによって大幅に今見ている世界は変わるのではないかということである。特にその意味では表題作なんかは正面からその論を描いているのではないか。題名もまとまっており面白い。しかし、途中の論の展開だけはいささか納得のいかなかった部分であるがそれは私の理解力のなさが原因と付記しておく。
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