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心に残るものはそんなにはない
今まで 流行ったもの 社会現象にまでなったものはいくつかあったが 20年後に読み返して そこに出てくる一文 一単語に再び感激することはまずない 星界シリーズはそれが出来る ジントの言葉 ラフィールの一言 に感激する
Posted by ブクログ
二巻に引き続き、この巻も見るべきところが多い。一つ選ぶなら、疲労で動けなくなったラフィールをジントが支えて進む六章の終わりか。
三部作終の巻にしてようやくスペースオペラらしい戦争があるのだけど、わりとあっさり。骨肉相食むようなガチンコバトルは戦記に譲るところである。
宇宙についてはレトパーニュ大公爵の顔見せと捉えた方が正しいのかもしれない。
余談だが、個人的に再読して気づいたのは、ジントが寄る辺のない漂流者であって、それは一巻の初めに示唆されていたのだなと。
夜空に心奪われたあの日から、彼の物語は始まっていたのであり、故郷での、あるいは第二の故郷での仕打ちが方向を決定づけた。父の選択もその一環か。
彼が故郷へと向けた無表情は、彼がいびつでもアーヴであることを示している。地上世界はもはや故郷ではない。彼の帰るべきは、まあ、巻末で明らかになっているところだろう。
Posted by ブクログ
この本は、スペースオペラの名作「星界の紋章」シリーズの第三巻です。この巻では、人類統合体の追撃から逃れるために、惑星クラスビュールに不時着したジントとラフィールの冒険が描かれます。クラスビュールは、敵の支配下にあり、地上ではアーヴの王女であるラフィールは無防備です。ジントは、彼女を守るために、危険な環境や敵の追跡に立ち向かいます。一方、宇宙空間では、ジントとラフィールの救出を目指すアーヴの艦隊と、人類統合体の艦隊との壮絶な戦闘が展開されます。果たして、ジントとラフィールは、無事に帝国に帰還できるのでしょうか・・・。
この本のテーマは、私にとっては「成長」と「愛」でした。ジントとラフィールは、互いに惹かれ合いながらも、自分の立場や責任、信念に悩みます。しかし、困難な状況の中で、二人は一回りも二回りも人として成長していきます。特にジントは、自分の運命を受け入れ、自分の意志で行動するようになり、ラフィールも、自分の感情を素直に表現することをためらわなくなるのです。二人の関係に私は、単なる恋愛ではなく、深い愛と尊敬に満ちあふれたものを感じました。
この本のおすすめポイントは、二人の成長と愛の物語を、スペクタクルな宇宙戦争のドラマとともに楽しめるところです。作者の森岡浩之さんは、宇宙空間や地上の描写、アーヴの文化や言語、戦闘シーンなど、細部にわたって丁寧に描き込んでいます。また、登場人物たちの感情や思考も、細やかに表現されており、登場人物たちの喜びや悲しみ、怒りや恐れ、希望や絶望など、様々な感情に共感することがきっとできることでしょう。
総評として、この本は、宇宙の壮大なスケールと、人間の小さな感情とが、見事に調和したスペースオペラの傑作と言えると思います。登場人物たちの魅力や成長、戦闘や謀略の展開、文化や言語の設定など、どれも素晴らしかったです。
Posted by ブクログ
全体を通して楽しく読んだんだけど、全体的になんとなく物足りない。
会話のテンポが良くて、ピンチに次ぐピンチという展開も面白くて、続きが気になってしょうがないんだけど。
まず、いちいち付いているアーヴ語のルビが煩雑。
続きが気になると言っているのに、目が忙しくてなかなか進まないもどかしさ。
それから登場人物が多くて、誰が誰だか最後の方はもう思い出せなかった。
でも、敵味方ははっきりキッパリわかるので、誰が誰でも問題なし。
さらに、場所の位置関係がわからない。
巻頭に平面宇宙図でも載せておいていただけるとよかったのだが。
最後に、クラスビュールからの脱出行あたりから物語が駆け足で、もう少しじっくりと情景が目に浮かぶように書いてほしかった。
以上文句たらたら書きましたが、面白かったのは間違いないです。
SFを読み始めた頃のわくわく感を思い出しながら、終始楽しく読みました。
Posted by ブクログ
惑星探査の生物部品として地球人類から遺伝子改造して作出された「アーヴ」。彼らは人間から独立し、強大な星間帝国を作った。
アーヴの皇孫女ラフィールと、地上出身者ながらアーヴの星間帝国の伯爵公子となったジントとの、出会いと冒険の物語。
設定は良く作り込まれており、独自性が高く非常に面白い。驚くべきことには作者森岡浩之氏はアーヴ語を創作したそうだ。この辺りのエピソードはトールキンの『指輪物語』を彷彿とさせる。
詳細な設定とアーヴ語に支えられ、物語も勢いがあり読者をぐいぐい引っ張っていく。
ただし物語の主題はボーイ・ミーツ・ガールものであり、ジュヴナイルの匂いが漂う。とても面白いのだが、あおり文句の「スペースオペラ」を期待すると少々期待が外れるかもしれない。
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