ジム・コリンズのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『世界最悪の旅』というタイトルで新潮社ノンフィクション全集にも収められている、スコット隊とアムンゼン隊の南極探検の話が好きで、この本にもその比較の検討が載っていると知り、そこだけ読もうと思って読みはじめたんだけど、結局面白くて全部読んだ。
ビジョナリー・カンパニーは、1〜4まで刊行されていて、なにをもって「ビジョナリー」とするかは各刊毎にそれぞれ違っているという紹介が冒頭に出てくる。4では、『逆境で輝く』ということを "ビジョナリー" の1つの大きな特徴としている。
では、その「逆境で輝く」企業の条件とは何か?ということを、冒頭で上げた南極探検の2つの隊の比較をはじめ、多くのデータを用いて探っていくのが本書の内容となっている。
しかし、膨大なデータを集めて解析したものの、出てきた結論は結構当たり前のことをいっている。たとえば、「準備が本当によくしっかりとなされている」とか。
だから、この本の結論だけを読んでみると、「なんか当たり前のこと言ってるな」となるかもしれない。ただ、そこに至る経緯が面白い。
たとえば、冒頭であげた南極大陸の2つのチームの準備を比較すると、本当に、準備の練り具合が一目瞭然に違う、ということがわかったりする。
不幸にも帰還出来なかったスコット隊は、こうして後から客観的に書かれた読み物を読めば、誰でもわかるような致命的な準備不足を、しかも1つではなくいくつも重ねているし、南極に到達した上無事帰還したアムンゼン隊率いるアムンゼンは、準備に厳しく余念がないことが、やはり1点だけでなく多くの点にわたっていることが窺える。
他に、同時刻にエベレストの頂上を目指した複数のチームのうち、ゴールを達成したチームと不幸な結末を迎えることになってしまったチームとの比較分析もある。
また、九死に一生を得た人の体験を掘り下げ、分析し、個人においても「逆境で助かる」ことの条件を述べている。
こういった、本書の最終的な結論に至る "過程" に興味があれば、やや厚い本ですが、面白いと思う。
ただ、上述した南極探検やエベレスト登頂の悲劇について知りたい場合は、それぞれほかにも本がいろいろと出ているので、比較検討のうえ、どの本を読むか決めるのもよいと思う。 -
Posted by ブクログ
ビジョナリーカンパニー3というよりも原著のタイトルである
"How the mighty fall"の方に惹かれた。
繁栄を極めた企業がその後、落ちるということは多々ある。(企業に限らず国もそうであることは歴史が示している。)
すごいと言われた企業が衰退していく過程には何か特徴があるのではないか?という問いから企画されたのが本書である。
調査の結果、以下のの5点を経て衰退もしくは倒産することことが分かった。
1. 成功から生まれる傲慢
2. 規律なき拡大路線
3. リスクと問題の否認
4. 一発逆転の追求
5. 屈服と凡庸な企業への転落か消滅
これらはこの順に起きるとも限らないし、短期間で起こることもあれば数十年かかることもある。
この本を読もうと思ったのは、日本の企業が衰退の道を歩むのではないかという懸念があったからだ。大企業と呼ばれる会社はいずれもビジョナリーカンパニーとまでいかないにしても成功している企業だ。しかし、世界的に見た際に魅力ある商品、サービスの提供をできているのか疑問に感じている。
1. 成功モデルに固執していないか?
2. 強みを活かした発展を目指しているのか?
3. 現状の問題点を直視しているか?都合のよい解釈はしていないか?
4. 根拠のない賭けをしていないか?
自らも含めてこのような視点で振り返りたい。
成功のコツの実践するのは難しくても失敗しないコツは実践しゃすい。
メモ
p44
企業は表面的にはまったく健全だと思えても、実際には衰退が始まっていている可能性がある。衰退の過程が何とも恐ろしいのはこのためである。
P101 パッカードの法則
偉大な企業は機会が少なすぎて飢える可能性よりも、機会が多すぎて消化不良に苦しむ可能性が高い。
不適切な人材と適切な人材の違い
前者が自分にこのような「肩書き」があると考えるのに対して、後者は自分にこのような「責任」があると考える。
書店で見ると厚く見えるが付録が多いため実質200ページ程度なので短時間で読めます。 -
Posted by ブクログ
恐らく大学生の頃から知っていたビジネス書籍。
会社負担で買った!
結論冗長な印象を受けた。。。あと少し古いので現代でも通用するのかはやや不安。
内容としては納得感あり!全て実行するのは現実的でない気もするし100%当てはまるわけでもないだろうけど
・モチベーションを上げる必要のない人たちで会社を構成すること
・何よりも会社を偉大にすることに熱量があることが大事
・規律が大事、3つの円に当てはまらなければどれだけの機械でも見送る(勇気が必要)
というのは刺さった!自分は当てはまってると自負してるので自社をビジョナリーカンパニーにしていけるよう日々頑張っていきたいと思った^_^ -
Posted by ブクログ
1974年刊行。
世界でベストセラーとなった経営書。
邦題では『ビジョナリー・カンパニー2』となっているが、原題は『Good to Great』。題の通り、「Good Company」から「Great Company」に至るまでの法則を解き明かそうとする本である。
著者のジム・コリンズは、本書は前作の『ビジョナリー・カンパニー』(原題『Built to last』)の続編ではなく、寧ろ前編になると書いている。
コリンズのチームは、「フォーチュン500」の大企業について、35年分の膨大な資料を使って精査し、「Great company」と呼べる企業が何社あるかを調べた。厳しい基準を満たしたのは、わずか11社に過ぎなかった。
そして、「Great company」に至るまでのフレームワークを以下のようにまとめる。
①第五水準のリーダーシップ
②最初に人を選び、その後に目標を選ぶ
③厳しい現実を直視する
④針鼠の概念
⑤規律の文化
⑥促進剤としての技術
いずれも特段目新しいものではないが、どれも重要な要素である。
特に、②は実践できていない企業が多い。
スキル、モチベーション、ビジョンが欠けているベテランがすべてにおいて上回る若手よりも上のポジションにいて、分不相応に高い給料をもらっているというのは、どの企業でも珍しい光景ではないだろう。
このようなミスマッチを解消することは、企業にとっても、当人にとっても重要なことだ。
著者はこう語る。
「適切でない人をバスに乗せておくのは不幸なことだ」
本書は50年以上前の本であり、主に米国企業を対象に書かれているため、現代の我々のビジネスと構造的に異なる点は当然ある。
それでも、本書が語る内容は本質的・汎用的であるが故に、参考になるところは多くある。
著者は最後にこう述べる。
「偉大な企業への飛躍は、一挙に達成されることはない。たったひとつの決定的な行動もなければ、壮大な計画も、一回限りの幸運も、奇跡の瞬間もない。それは、巨大で重い弾み車を一つの方向に回し続けるのに似ている。」
厳しいが、勇気が出るメッセージだと感じた。
企業を変えようと志す我々は、視野を広げて自分ができることを見つけ、それをひたむきに実行するしかない。
その努力が、いつか実を結ぶはずだ。 -
Posted by ブクログ
先に「ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則」を読んだ数年後、シリーズ本の積読から手に取った本。本書の中に幾度となく繰り替えされているワード、「基本理念の維持し、進歩を促す」、「一貫性」、「ORの抑圧」をはねのけ、「ANDの才能」を実行させる、「時を刻む」より「時計をつくる」のなかで、1番胸に響いた言葉は「時を刻むよりも、時計をつくる」であった。企業のトップでなくても仕事に対する姿勢として、日々自分の胸にあてて、目の前で現実に起こっている課題をクリアにすることと併せて、課題の本質的な部分を改善させる仕組みをつくることは明日からでも実践できるものと思った。