ジム・コリンズのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ真に優れた会社とは何か、を論理的に突き詰めた伝説的ビジネス書。長く売れている本というのはやはり安定して面白い。
結局ビジョナリーカンパニーってのは「長く大当たりをしている会社」なんだよな。そういう意味で「卓越した指導者」というのは必要ないし、むしろ邪魔になってしまう。大事なのは一つの方向に進め続ける『会社の仕組み』なんだ。
それを端的に表したのが「時を告げるのではなく、時計をつくる」というフレーズで、個人的にだいぶ気に入っている。
社会人として生きていると、思っていた以上に内部の争いが多くて辟易する。実際人が人を管理するのは一定数を超えるとだいぶ厳しくなってしまうため、もしビジョナリーカン -
-
Posted by ブクログ
その指標とはバスの重要な座席のうち、そこにふさわしい人材で埋まっている割合
⇒
経営で1番大切なのは人材。
素晴らしいアイデアを凡庸な人に任せたら凡庸になるが、凡庸なアイデアを素晴らしい人に任せたら素晴らしいモノが生まれる。
アイデアありきだと変化できない。
いい人を集めるて大きな仕事を与えることが成長の好循環
リーダーシップとは、部下にやらなければならないことをやりたいと思わせる技術である
この定義には重要な点が3つある。
第一に、やらなければならないことを見極めるのはリーダーの役目だ。…
第二に、重要なのはやらなければいけないことをやらせることではなく、やりたいと思わせることだ。
第三 -
Posted by ブクログ
偉大な企業はなぜ偉大なのか?を大きく7つの要素で説明した1冊。
分析対象企業は米国の株式市場より11社が明確な基準で選出されており、これらを膨大な労力をかけて研究した結果がまとめられている。
誰をバスに乗せるかが重要、とはよく聞くが、行き先(ビジョン)を決めることよりも先であるというのは意外な点だった。強烈なリーダーシップを持ったリーダーがビジョンを明確に定め個の力で集団を導いていく、だけでは長期に渡る「偉大な企業」を作ることは到底できないということなのだろう。
とはいえ、どれも成功要因としては理解はできるものの、実践が難しいものばかり(偉大な企業になり得る成功要因なので当たり前だが)。
実務 -
Posted by ブクログ
400ページ近い大著であるが、ビジネス書でもあり、誰でも知っている大企業を例に挙げているので、また訳も良いのだろうが、サクッと読める。ビジョナリーカンパニーの定義として業界で卓越した企業、私たちが暮らす社会に消えることのない足跡を残しているなど、があげられているが、長い間、繁栄している企業と考えられる。いわゆる100年企業というものだろうか。それらの共通した項目をあらわしたものである。「ビジョナリーカンパニーになるためには、基本理念がなくてはならない。また進歩への意欲を常に維持しなかればならない。そして、基本理念を維持し、進歩を促すように、全ての要素に一貫性がとれた組織でなければならない」と、
-
-
-
Posted by ブクログ
「人材は最重要の資産ではない。適切な人材こそがもっとも重要な資産なのだ。」という一文に心がスッキリした。労働力不足やら働き方改革やらで、従業員が優遇される傾向にあるが、無条件に人財扱いされるわけがないと思う。
「従業員の動機付けは、弾み車を押し続けることで、みんなが確認できるような実績を示せれば十分」といった趣旨のことが書かれていたが、これも適切な人材を集めているからこそだと思う。少し前に読んだ「V字回復の経営」という別の書籍には、従業員の意識改革に力を注いだり戦略的に仲間を増やしながら成功に導く様子が描かれており、対極的な内容で非常に興味深かった。
-
-
-
購入済み
簡潔でいい
ビジョナリー・カンパニーのシリーズは全冊持っているが、この本が一番簡潔で読みやすいかもしれない。なので、これからこのシリーズを読もうとする人には一番先に読むことをお勧めしたい。
-
Posted by ブクログ
ネタバレビジョナリー・カンパニーの傾向の1つとして「カルトではないがカルト『のようだ』」と書かれた文章を見た際は、思わず笑ってしまった(カルトは悪い意味ではなく、事実として忠誠心などを表す表現)。
本書でも述べられているように、だからといって個人崇拝のカルト会社を作れという訳でなく、基本理念を熱心に維持するしっかりした仕組みを持った組織を作ることが企業には求められていると書かれている。
P&Gで働く友人にこの本に書かれたP&Gの具体例をいくつか話すと非常に話が弾んだ。どうやら現在も基本理念を維持する仕組み作りは徹底しているようだった。 -
Posted by ブクログ
シンプルで読みやすい。
章ごと一つだけテーマを扱っていてその具体例を上げているので分かりやすい構成。
本書は偉大な会社に共通する性質から、成功の法則を導くことを目指している。
会社を題材にしているが、個人の生き方に当てはめることが出来るため、経営者で無くとも読む価値のある一冊だと思った。
自分のことで言えば、明確でシンプルなビジョンがないまま、流行や勧められたことに手を出すから、自分の行動には持続性が無いんだなぁと実感した。
言葉にすると恥ずかしいが実際そうだったので仕方ない。
流行や勧められたものでも、ビジョンに合っているかどうかなど考えていなかった。
自分の人生で何を達成するのか、それ