ジム・コリンズのレビュー一覧
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ネタバレアメリカの良好な企業から偉大な企業に飛躍したのは、なぜか、その理由を探る書籍。偉大な企業となるためのセオリーがあるものなら、知りたい。偉大になるために、やってはいけないことがあるのなら、知っておきたい。経営者なら、誰もがそう考えると思う。私も、そんなことを期待して、本を読み進めました。
以下は興味深かった。初めから、最後まで終始、以下の言葉に尽きると思った。
・偉大な企業への飛躍を指導したリーダーは、まずはじめに新しいビジョンと戦略を設定したのだろうと予想していたがそうではなかった。
最初に最適な人をバスに乗せて、不適切な人をバスから降ろし、適切な人がそれぞれに相応しい席に座ってから、どこに向 -
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詳細に読むとかなり時間がかかりそうだったため流し読みの感想。
企業として組織が進むべき方向を示す理念の重要性を説いている。私は本書で説明されている理念=使命(ミッション)にあたると考える。
MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)のミッションにあたるものは途中で変えたり諦めたりしない。その企業の存続する意義である為。一方でビジョン・バリューはその時々に応じて、ミッションに沿った形で変えていくことが望ましい。
また、ミッションは会社によって異なるが成功している企業に共通するのはそのミッションをどれだけ深く信じていたかという点だ。基本理念を維持するためにはカルト宗教的に信じることもおかしなこと -
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運も含めて考察している部分が出色。3まで読んでいたので、ほぼ義務的に読んだが、引き続き面白かった。
いかにも学者本然としていなく、コンサルタントのエッセイ本っぽいが、よく指摘される通り巻末で示されるデータを見せられると、やはり立派な論文と思えてしまう。
10x型リーダーや二十マイル行進のようなフレーズも健在。造語・キャッチフレーズ化によって自分のペースで論旨を繰り広げるところは、もはや芸人の域だが、それらは的を得ていてイメージしやすいため、確実に本書の理解の助けになっている。ただし読んでいない人にこれらフレーズを説明しにくいのは難点か。 -
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ネタバレビジョナリー・カンパニー1と2で取り上げられたエクセレントカンパニーのうち、
衰退した企業を取り上げて法則を導きだした本。
偉大な企業には法則があり、衰退する企業にも法則がある、というお話。
昔よんだ時はつまらなかったけど、今は面白く読めるという不思議。
◯衰退の5段階_人材採用と教育
企業や事業成長とともに育った人は、「意図的な人材育成」の必要性が理解できない。
結果的に、人が足りないというよりも、変革してくれる人材がいないという問題にぶちあたる。
これが組織衰退のメカニズムである。
売上はすべてを癒す。それは間違っていない。しかし売上を上げたり、事業を急拡大させているなかで変革してくれる -
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こちらはたった100ページにも満たない本ではあるが、僕はこの書籍は買わざるを得なかった。 というのも、僕のビジネス人生20年程度、ビジョナリーカンパニーシリーズにはとても強い影響を受けてきたからだ。
帯に『「ビジョナリーカンパニー」の最重要ロジックが1時間でわかる!』と記載されているけど、確かに1時間で読み切れてしまうボリュームだけど、最重要ロジックが1時間でわかるかどうかは、うーーん、1~4まで熟読してきた人、という限定かも。
というのも、僕にとってはこの80ページほどの内容が、これまで読み重ねてきた(?)ビジョナリーカンパニーシリーズを思い返させてくれて、あぁ確かにこんな記述もあったっ -
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私の教科書の1つである『ビジョナリーカンパニー② 偉大な企業になる』の進化版が本書。
レベルファイブリーダーをさらに超えた永続的な成長をもたらすリーダーを”10X型リーダー”と定義し、その主要な行動パターンを洗い出していく。
10X型リーダーが見せる主要行動パターンは、
1. 「狂信的規律」
2. 「実証的創造力」
3. 「建設的パラノイア」
この3点セットに命を吹き込むやる気の原動力が「レベルファイブ(第5水準)野心」
と定義づける。
本稿の中で参考になった新たな概念が、”SMaC”という概念。
それは、具体的で整然とした一貫レシピのこと。
SMaCとは、"「具体的である -
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ネタバレP.96 なぜ一定のペースで成長しなければならないのか
これは一貫性の問題なのか。不確実な状況下であるから一定の規律を維持することが、成功の確率を高めるということか。P.102の記述をみるとそうらしい。一定の定量的な目標は文化や規律を維持せしめる。つまり、狂信的規律を具体化したものが二十マイル更新である
若干ドルコスト平均法的な雰囲気がある
・そのうち内容をクイズレットに入れようと思う。
読んでいると、
失敗した企業も10exer 的な行動を避けるという意味で共通性が見出せる。
では、なぜ彼らはそのような意思決定をしたのか。
一定の合理性に基づいて行った判断が破滅へと繋がっている。
両 -
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ビジョナリーカンパニーの4冊目。3冊目がでたのが2年くらいまえなので、かなり早いスピードだな。3冊目のなかでもこの本の話しがあったので、同時並行でプロジェクトをやっていたんだろう。
それにしても、このシリーズのスゴさは、実証の方法論的なソフィスティケーションと徹底的な調査を踏まえつつ、事前の予想、当たり前の結論とはかなり違う答えを見つけ出す事だ。
これは驚くべき事で、通常、調査を徹底的にやると訳が分からなくなって、調べなくても分かっていることしか言えないことになることが多いからだ。
今回は、先行きが見えないなかで、企業はどうやって成長するか、というのがテーマ。これは今自分が直面している状況にぴ -
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ビジョナリーカンパニーの3冊目で、偉大な会社がいかに衰退するか、というフォースの暗黒面を描いたもの。
なんで、やっぱり、前2作にあった元気が出る感は、さすがに少ない。
「そうだよなー」と思う事も多いが、そもそも「偉大な会社」でもないのに、衰退することを考えるのもリアリティは低いな。
というのは、「普通の会社」の衰退パターンと「偉大な会社」の衰退パターンは違うんだと思うんですね。
とまあ、ぶつぶつ文句いっているけど、このシリーズ特有の対照ケースとの比較をうまく使った調査設計やデータ分析など、方法論的な洗練と、それをすごくわかりやすい伝える語り口は健在で、思わず引き込まれてしまう。 -
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不確実・カオス的な環境下に置かれながら、業界平均と比べ10倍以上の成果を長期に出し続けている企業である10X型企業がどのようにして生まれたのか調査結果を書いた一冊。
どんな状況下でも着実に歩みを進める20マイル行進、確実に精度調整済みの大砲を放てるだけの裏付けをとったり、リスクには直面しているが、それに対応できるだけのバッファーを準備していることやSMaCレシピをつくることなど前3作同様に著者ならではの表現で書かれており、非常に勉強になりました。
また比較対象企業としてアップルが挙げられていますが、スティーブ・ジョブズ以後の戦略についても解説されているところも興味深いものがありました。
本