水谷緑のレビュー一覧
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購入済み
リアル
わかりやすくてよかったです。実際私も、精神科病棟のある病院につとめていたこともあり、あるあると思い出しました。精神科の患者さんもきちんと対応すれば話せる方も多いこと、ただもっとこわい体験もあったこと、色々です。
スタッフが病むと言われているのも、たしかでなんらかの安定剤を服用している人も多かったです。これから、精神科病棟に実習にいかれる学生さんにもオススメです。
続刊希望です。 -
Posted by ブクログ
ニッポン放送アナウンサーの著者が、日本一からみづらいとまで言われた失敗体験を経て学んだ、コミュ障(コミュニケーションに苦手意識があり、空気を読み過ぎてしり込みしてしまう状態)であっても、楽しい会話が続けられる技術・コツを紹介するコミックエッセイ。
考えすぎず、素直に、自分の先入観(偏見・イメージ)を聞く。驚く。間を2秒以上空けない。イジられても乗っかり、欠点をキャラにする。
放送やインタビューなどの仕事でなければ、間が空いてもいいじゃんだし、ステレオタイプの先入観を質問しても底を見透かされるようにも思うが、沈黙に耐えられずに余計な発言をするくらいなら、軽い話題で険悪にならない時間を過ごすテクニ -
Posted by ブクログ
ヤングケアラー、というか被虐待児の話。いや、ヤングケアラーというのは、被虐待児と重なる可能性が高いのだろう。
精神疾患のある母親、その面倒を押しつける父親。安心できる場所のない子ども時代が、その人の人格形成にいかにひどい影響を及ぼすのかがよくわかる。
周りに大人たちはたくさんいた。でも、渦中にいるときにはなかなか支援につなげられなかった。こういうことが、現在進行形でいまも各地で起こっているのだろう。
それでもなんとか大学まで行き、遮断していて育てられなかった「感情」を取り戻すことができたのは、主人公が強い人だったから。でも、強い人じゃなくても生還できる社会を、みなで何とかしてつくっていかなけれ -
Posted by ブクログ
ネタバレゆいは幼稚園のころから家事全般を担っていた。
母親が統合失調症だったから。
暴力に耐えながら生きていくため子どもらしさを無くし感情も押し殺して成人した。
だからやりたいこと、自分の感情、がわからない。
「でも自分のことで泣けるようになってよかったじゃない 自分の感情に気づけるようになったってことだよ 自分のために泣いてあげたら?」
「愛を返せない人に愛情を求め続けることをやめる」
「 他に助けてくれる人の存在に気づくこと」
そう伝えてくれた病院のカウンセラーや勤務先の師長、後輩で後のご主人がいて、ゆいはだんだん人間としての自然な感情を取り戻していく。
助けてくれる周りの人がいて、本当によかった