読んだ。当方、親からの被虐待経験者で解離性障害で現在子持ち。
わたしはこの主人公"ゆい"と違って親は統合失調症ではなくケアラーではなかったが、暴力、暴言、妄想による難癖、ネグレクトによる虐待のくだりはとても似ていて、「優しい別の家庭で暮らす妄想」とか解離の様子や感情がなくなる変な感覚など、小学生時代のことが猛烈によみがえってきて2回ほど読むのをやめようとした。
けれど、いままで誰もわかってくれなかったわたしの気持ちをこの本(をつくった方々)はわかってくれてるような感じもして、タイトルに「再生」が入っていることを支えに読み進めた。
わたしにとって興味深かったのは"ゆい"が母親になってから。
じぶんの家族を持ち穏やかな生活が始まったのに子供が育ってくると猛烈におきるフラッシュバック!今現在もわたしはこれに悩まされているが「よくあること」と書かれてて、よくあることなんだ、と驚きつつ心が救われた。「どこまでやればふつうのお母さんなんだろう」という疑問も、全く同じことを思う。じぶんが親から普通の育児をされてないので、どうやれば普通かわからない。そのため育児本を参考にしてきたが、一般的な育児本には基礎的な育児法(子どもへの接し方)なんてものは書かれておらず「褒めて自己肯定感を育てましょう」が主流だ。そのため他人に迷惑をかけたり危険に繋がること以外全然子供をちゃんと叱ってこなかった。子の要求を全て聞こうとしたり、子から言われてないことまで察知して先回りして世話をしてしまう。子の機嫌を取ろう、喜ばせようとし続けてしまい、よそのお母さんたちから「そんなことしなくていいんじゃない?w」と言われたことがある。そんな感じでわが子を甘やかしてしまい、あるとき担任の先生からの苦言電話で「わたし全然しつけしてないじゃん」と気づきかなり遅い段階で基本的なしつけを始めた。
虐待サバイバーの育児について調べたりそういう本があるかはわからないけど読むべきなのかも。ほしい。
「母親が死んだときは涙が出たのに数ヶ月もしたら解放感しかない」みたいな話も全く同じ。親がしんだらさすがに悲しくなるのかと思ったが何年経っても「しんでくれてよかった」と思ってしまう。そして、いまだに過去の経験に囚われてる。なんであんなめにあわなきゃならなかったのか?とぐるぐるしてくる。
けれどこの本を読んでよかった。いますぐ何かが変わるわけではないけど、じぶんが「虐待受けた経験のある子持ちとしては普通」と言うことが知れたことは大きな救いだ。