藤田宜永のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本棚を整理したときに出てきた20年ぐらい前に読んだ本の再読。
中身はほぼ忘れていたが、読み終わって、あぁこんなんだったなぁと少しだけ思い出す。
ただ当時は、藤田宜永は結構好きで何冊も読んでいた。
推理物は好きではないが、これは推理というよりもハードボイルド系。
パリで暮らす主人公が、息子を警察に誤射され結局は死んでしまい、その仇を打つために色々動いたらフランスのサッカー界の裏の事情に通じてしまい、結局はそれを暴くことにより、恨みを晴らすことができたというお話。
話の展開や根回しはかなりよく出来ていて、そこらのちょこちょこっと書き上げたストーリーとは訳が違う。
昔はこんなのが好きだったなぁ -
Posted by ブクログ
乱調とは、調子が乱れていること。乱れた調子やそのさまを表す言葉。
日本に帰国する機会を利用して息子の自殺の原因を探ろうとする父親。
離れて暮らしていたからこそ、「なぜ死ななければならなかったのか?」という疑問をそのままには出来なかったのだ。
大人の男性の自制心と、それを壊すほどの強いエネルギーを放つ女子高生。
世間的にはアンバランスな二人も、当事者にとっては何の障害もないかもしれない。
深雪のしたたかさも個性のひとつなのか、それとも若さゆえの思いあがりと思慮の浅さに支えられたものなのか。
村井にはきっと理解できないだろう。
ただ、目の前にいる少女と向きあうことしか彼には出来ない。
それにしても -
Posted by ブクログ
こどもにとって母親とはどういう存在なのか。どのように接していたとしても母親は母親であって、かけがえのない寄るべき存在なのか?そうじゃないケースもきっとある、そのケースを赤ちゃんを誘拐して母親になろうとした当時の犯人に会いに行き、もしかしたらその犯人のこどもとして育っていったなら、もっと違った母親との関係になったんじゃないか?というストーリー展開で本書は進んでいく。
その犯人の女は、再婚して相手の連れ子との関係が最悪だったり、田舎町のよくわる閉鎖的な環境に身を置くなど複雑な関係があったり、主人公も家の金をもちだして家出するなど破天荒な背景設定であるが、紗に構えつつ、本気になれない青年の困った気持