藤田宜永のレビュー一覧

  • 大雪物語

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    ネタバレ

    今年の冬は大雪のニュースをよく耳にするので、本作を読んだ。

    藤田宣永さんというと、冒険小説の大家のイメージが強いが本作はその流れでなく、大雪で町に閉じこめられる特殊な状況の中でのちょっとした人間ドラマを描いたもの。

    6篇からなる短編集だが、作者はミステリーも書いているので、最後に仕掛があるかと思いながら読み進めた。大雪とk町が舞台という他は共通点もなく普通の短編集であったのには肩透かしを喰らった。もっとも勝手に期待してた自分が悪いのだが・・

    好みは「雪男」。主人公の男性は中々素敵なおじさんだと思います。

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    2023年02月03日
  • 愛の領分

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    あまりピンとこなかった
    複雑な恋愛だし、心理描写も情景描写も繊細だったんだけど、何かいまいちピンとこなかった
    大きな感動もないし、いい作品ではあるんだけれど…
    自分がピンとくるものとピンとこないものの差が知りたい

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    2022年11月30日
  • 彼女の恐喝

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    主人公の女性(学生で、アルバイトでホステスをやっている)にあまり共感できず、苛立ちながら読んでしまった。事件は濃厚で面白かった。

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    2021年09月04日
  • 呪いの鈴殺人事件

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    血を吐いて死んだ
    そこには鈴の音が・・・
    医者がその謎を追う
    ミステリー、ホラー、オカルト、ユーモアが
    入り乱れる流れで
    この著者にはめずらしい作品かと

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    2021年08月25日
  • 風屋敷の告白

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    テンポも良く楽しめたが、自分には登場人物が多くて?誰がだれだかわからずに読み進めた箇所も。推理小説そんな読み方しっちゃダメだよな〜。

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    2020年12月03日
  • 奈緒と私の楽園

    購入済み

    純愛?

    不倫は普通? 不倫は人間の本能? 不倫は罪?
    純愛小説といってよいのか疑問だ。
    できることなら俺も不倫したい。

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    2020年07月17日
  • 壁画修復師

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    フレスコ画の修復師が、修復に訪れたフランスの田舎町で出会った人々の、悲喜交々の人生模様を描いた短編集。
    日本人修復師のアベが、さながら家政婦は見た的な役割を果たしている。
    日々の暮らしに抑揚がなさそうなフランスの田舎町でも、やっぱり人生色々。
    そして全体的にフランスっぽい、なんともいい雰囲気な作品。

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    2020年03月29日
  • 愛の領分

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    お亡くなりになられたということで再読。
    そうですねぇ、まぁ可もなく不可もなくでしょうか。
    こんな狭い空間でそんなふうにコトが起きますかのぅ?と若干の疑問もありますが、まぁまぁそれは置いといて、ということかも。
    また、タイトルとその説明に無理矢理感は否めない、触れないとあかんですか?という気はする。
    最後に美保子の扱いの冷酷さに人間描写の深淵を見るか、雑過ぎると見るか、極端な意見に振れそうです。

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    2020年03月08日
  • タフガイ

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    浜崎順一郎シリーズ第2弾。
    前作に続き1970年代が舞台。私立探偵の浜崎は事務所近くで保護した少年少女を親元に送り届ける。すると、少年はかつて少年院時代を共に過ごした安藤石雄の息子だった。これから旧友を暖めていこうとした矢先、石雄の父から義妹の行方を捜すよう依頼されるが、彼女は殺されてしまう。調査を続けると石雄と家族を追い詰めることに。。。
    富豪で・・・という設定がいま一つぴんとこなかったのと、総会屋の話が消化不良気味。個人的には時計がもう少し進んで、70年代後半になってくれれば、覚えていることはいっぱいあるのだが。。。

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    2018年05月21日
  • 喝采

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    父の死の後に、探偵事務所を継いだ浜崎順一郎。ある日、娘と名乗る女性から、かつて女優であった母親を探して欲しいとの依頼を受ける。無事発見し、娘と引き合わせると約束した日に彼女の家に向かうと、何者かに毒殺されていた。調べを続けると、亡き父が調べていた事件に繋がり。。。
    古きよき時代のハードボイルド。舞台が70年代ということで、40、もしくは50代以上でないと、なかなか世界観がわからないかも。ラストは予想できてしまう。

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    2018年05月18日
  • 悪徒

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    ニューヨーク生まれの腕利きヒットマンが、予定がないから地裁をのぞきに行き、見聞きした事件に義憤をかられ殺人を犯す・・・なんかヘンな出だしのストーリーである。他には、その腕利きヒットマンがなぜ、女性をたぶらかしたり、あちこちに姿を現し痕跡を残すのか、まったく解せないキャラであった。主役がこのヘンなヒットマンではなく、元弁護士と元警察官という二人組だとしたら、シリーズ化してTVドラマにしたらそこそこ面白いかもしれない。

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    2017年12月08日
  • タフガイ

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    藤田宜永『タフガイ』。シリーズ二作。昭和の時代が舞台の、探偵を主人公にしたハードボイルド。 懐かしい旧友との再会をきっかけに事件に巻き込まれ、結果的にその友人追い込んでしまう。最後は残念な結末でちょっと心残り。それに当時の世相や流行も懐かしさより古さを感じてしまう。(おじさんなのに)

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    2017年10月15日
  • いつかは恋を

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    大人の恋愛物語、ワクワクしながら読んだけど当たり前に日常と並行したゆっくりとすすむ恋愛でそれぞれの過去があったりして物語に厚みがでたり。読み進めるのものんびりしてしまった。

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    2017年10月12日
  • 銀座千と一の物語

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    誰でも"銀座"という街の名前は知っている。
    でも銀座のイメージは十人十色。
    だから面白い。
    待ち合わせの合間や通勤途中にちょうど良いショートストーリー。
    1話1話の話は短いけど良い。

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    2017年07月09日
  • 乱調

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    乱調とは、調子が乱れていること。乱れた調子やそのさまを表す言葉。
    日本に帰国する機会を利用して息子の自殺の原因を探ろうとする父親。
    離れて暮らしていたからこそ、「なぜ死ななければならなかったのか?」という疑問をそのままには出来なかったのだ。
    大人の男性の自制心と、それを壊すほどの強いエネルギーを放つ女子高生。
    世間的にはアンバランスな二人も、当事者にとっては何の障害もないかもしれない。
    深雪のしたたかさも個性のひとつなのか、それとも若さゆえの思いあがりと思慮の浅さに支えられたものなのか。
    村井にはきっと理解できないだろう。
    ただ、目の前にいる少女と向きあうことしか彼には出来ない。
    それにしても

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    2017年03月15日
  • 喜の行列 悲の行列 上

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    地味で平凡なサラリーマンの宝福。
    奥さんと娘にせがまれ、
    福袋を飼うために行列に並ぶ…

    って、宝福さん優しすぎでしょ
    二晩も並ぶなんて…
    しかも、奥さんも娘も勝手に大晦日を楽しんでるのに…

    何年か前にテレビのドラマで見たけれど、
    最後にどうなったか忘れてしまったので、
    続きが楽しみ。

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    2017年01月15日
  • 喜の行列 悲の行列 下

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    登場人物が多くて大変(笑)。
    偶然、偶然でみんな繋がっていたとは…
    でも、宝福さんは二日間も並ばされて大変だったけど、いろいろな事があったから、飽きずに並べただろうね。
    キュンってくる思いもできたし。宝福さんお疲れ様。

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    2017年01月15日
  • 愛の領分

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    50歳を越えての恋愛ながら、それまでの遍歴がスゴい。友達の妻から、同じ女性に向かうところまで、ここまで行きますか。という感じ。女性の執着心というか、嫉妬心というかその辺りも全面にだし、普通の恋愛小説ではないがやっぱりある意味の恋愛小説ということなんだろうと思う。

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    2016年09月29日
  • 子宮の記憶 ここにあなたがいる

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    こどもにとって母親とはどういう存在なのか。どのように接していたとしても母親は母親であって、かけがえのない寄るべき存在なのか?そうじゃないケースもきっとある、そのケースを赤ちゃんを誘拐して母親になろうとした当時の犯人に会いに行き、もしかしたらその犯人のこどもとして育っていったなら、もっと違った母親との関係になったんじゃないか?というストーリー展開で本書は進んでいく。
    その犯人の女は、再婚して相手の連れ子との関係が最悪だったり、田舎町のよくわる閉鎖的な環境に身を置くなど複雑な関係があったり、主人公も家の金をもちだして家出するなど破天荒な背景設定であるが、紗に構えつつ、本気になれない青年の困った気持

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    2016年07月24日
  • 野望のラビリンス

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    ハードボイルドかなあ(2回め)。フランス在住の私立探偵鈴切信吾が、持ち込まれた些細な依頼を片付けようとして、殺人事件に巻き込まれていくシリーズ。

    個人的に酷評した「標的の向こう側」では、日本のヤクザとその娘と恋人だったけど、今度は芸術家ネットワークと銃器密輸ルートの話。ヤクザよりは人間性が描かれているので、それなりに読みやすい。

    相変わらず、私立探偵が動けば動くだけ、人が殺されていくのだが、何でほぼすべて日本人なのよ?という違和感は相変わらず。フランスで話を拡げる意味がわからない。

    しかし本作では、鈴切さん(そもそも生涯ほぼフランスにいるのに、漢字の名前って不思議だが)には、幸いにしてキ

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    2016年02月16日