藤田宜永のレビュー一覧

  • 奈緒と私の楽園

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    中年のバツイチ男性が、かなり変わったタイプの若い女性に身体の関係を持たずして溺れてゆく話、と言ってしまえば身も蓋もないか。
    母性に対する憧れは多かれ少なかれ多くの男性にあると思いますが、自分としては共感に欠ける話だった。

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    2024年09月26日
  • 愛の領分

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    “静思果敢”な恋愛
    ご本人が、「愛の領域」のあとがきに代えて、にて
    そんなふうに表現している。友人の言葉とのこと。
    人生の半ばを過ぎた50歳仕立て屋の男。
    若い頃、友人の妻を好きになり、駆け落ちしようとした過去がある。その夫婦とは、疎遠としてきたが、妻の病気をきっかけに再び親交が始まる。
    昔の恋にすがる女、浮気が治らない夫、すでに全てが過去となっている男。
    この主人公の男の過去の恋愛と結婚、今、惹かれる奔放な女性との恋愛。
    男に絡まる女性達の奔放さが、男の静思をきわだたせる。
    大人というより、多々乗り越えた中年の静かだけど、確実な恋だなぁ。少し羨ましい。

    「愛にも領分がある」
    自分の愛情が伝わる領域というところか。
    そのあたりは、納得できたわけでない。

    藤田さんの奥様は、小池真理子さん。
    夫婦で恋愛小説作家だったね。

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    2024年01月30日
  • 愛さずにはいられない(新潮文庫)

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    小池真理子さんの亡き夫との日々を綴った月夜の森の梟を読み、ご主人藤田宜永さんの作品に興味持ちました。自伝的小説とされるこの作品をまず手にとり読みました。福井から16歳で上京し下宿生活。学校は二の次でお酒、タバコ、女遊びとご自身も自覚していたようですが依存症。実母との確執、同郷の年上の女性との恋が描かれていました。おませな高校生がその後フランスに渡り、フランス人女性と結婚を経て、小池真理子さんをパートナーに選び落ち着くまでも知りたいと思いました。

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    2023年11月13日
  • わかって下さい(新潮文庫)

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    人生の秋に差し掛かった男性の短編6遍。どの主人公にもそれぞれの人生があり、誰もが過去を背負い現在を受け入れて静かに暮らしている。個人的には第一条の「わかってください」がお気に入りです。お互いを思いやる優しさが切なくて、感情を表に出し過ぎることをあまり好ましく思っていない私には心地良かったです。

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    2023年08月07日
  • 地獄までドリブル

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    本棚を整理したときに出てきた20年ぐらい前に読んだ本の再読。

    中身はほぼ忘れていたが、読み終わって、あぁこんなんだったなぁと少しだけ思い出す。

    ただ当時は、藤田宜永は結構好きで何冊も読んでいた。
    推理物は好きではないが、これは推理というよりもハードボイルド系。
    パリで暮らす主人公が、息子を警察に誤射され結局は死んでしまい、その仇を打つために色々動いたらフランスのサッカー界の裏の事情に通じてしまい、結局はそれを暴くことにより、恨みを晴らすことができたというお話。

    話の展開や根回しはかなりよく出来ていて、そこらのちょこちょこっと書き上げたストーリーとは訳が違う。
    昔はこんなのが好きだったなぁ。
    まあ、若かったという事か。
    しかし、今の世の中、このようなハードボイルド系は映画もドラマもアニメも絶対やらないね。
    ヤクザやマフィアが主人公とかさ。
    なんかつまんないなぁ。。。
    で、なんで映画やドラマでやらなくなっちゃったの?
    文句をつける人が多いって事なのかなぁ?
    そういう文句をつける人って、どういう神経してるんだろね。
    色んな人がかかわりあって生きているのに、自分の事しか考えてないって事はわかるが、それにしてもなぁ。。。
    と思わんでもない。

    ハードボイルド、やくざ映画は、もちろん殺人・暴力や濡れ場のシーンは有って当然。
    そういうの見たくないですか?

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    2023年03月30日
  • 大雪物語

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    ネタバレ

    今年の冬は大雪のニュースをよく耳にするので、本作を読んだ。

    藤田宣永さんというと、冒険小説の大家のイメージが強いが本作はその流れでなく、大雪で町に閉じこめられる特殊な状況の中でのちょっとした人間ドラマを描いたもの。

    6篇からなる短編集だが、作者はミステリーも書いているので、最後に仕掛があるかと思いながら読み進めた。大雪とk町が舞台という他は共通点もなく普通の短編集であったのには肩透かしを喰らった。もっとも勝手に期待してた自分が悪いのだが・・

    好みは「雪男」。主人公の男性は中々素敵なおじさんだと思います。

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    2023年02月03日
  • 愛の領分

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    あまりピンとこなかった
    複雑な恋愛だし、心理描写も情景描写も繊細だったんだけど、何かいまいちピンとこなかった
    大きな感動もないし、いい作品ではあるんだけれど…
    自分がピンとくるものとピンとこないものの差が知りたい

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    2022年11月30日
  • 彼女の恐喝

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    主人公の女性(学生で、アルバイトでホステスをやっている)にあまり共感できず、苛立ちながら読んでしまった。事件は濃厚で面白かった。

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    2021年09月04日
  • 呪いの鈴殺人事件

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    血を吐いて死んだ
    そこには鈴の音が・・・
    医者がその謎を追う
    ミステリー、ホラー、オカルト、ユーモアが
    入り乱れる流れで
    この著者にはめずらしい作品かと

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    2021年08月25日
  • 風屋敷の告白

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    テンポも良く楽しめたが、自分には登場人物が多くて?誰がだれだかわからずに読み進めた箇所も。推理小説そんな読み方しっちゃダメだよな〜。

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    2020年12月03日
  • 奈緒と私の楽園

    購入済み

    純愛?

    不倫は普通? 不倫は人間の本能? 不倫は罪?
    純愛小説といってよいのか疑問だ。
    できることなら俺も不倫したい。

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    2020年07月17日
  • 壁画修復師

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    フレスコ画の修復師が、修復に訪れたフランスの田舎町で出会った人々の、悲喜交々の人生模様を描いた短編集。
    日本人修復師のアベが、さながら家政婦は見た的な役割を果たしている。
    日々の暮らしに抑揚がなさそうなフランスの田舎町でも、やっぱり人生色々。
    そして全体的にフランスっぽい、なんともいい雰囲気な作品。

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    2020年03月29日
  • 愛の領分

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    お亡くなりになられたということで再読。
    そうですねぇ、まぁ可もなく不可もなくでしょうか。
    こんな狭い空間でそんなふうにコトが起きますかのぅ?と若干の疑問もありますが、まぁまぁそれは置いといて、ということかも。
    また、タイトルとその説明に無理矢理感は否めない、触れないとあかんですか?という気はする。
    最後に美保子の扱いの冷酷さに人間描写の深淵を見るか、雑過ぎると見るか、極端な意見に振れそうです。

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    2020年03月08日
  • タフガイ

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    浜崎順一郎シリーズ第2弾。
    前作に続き1970年代が舞台。私立探偵の浜崎は事務所近くで保護した少年少女を親元に送り届ける。すると、少年はかつて少年院時代を共に過ごした安藤石雄の息子だった。これから旧友を暖めていこうとした矢先、石雄の父から義妹の行方を捜すよう依頼されるが、彼女は殺されてしまう。調査を続けると石雄と家族を追い詰めることに。。。
    富豪で・・・という設定がいま一つぴんとこなかったのと、総会屋の話が消化不良気味。個人的には時計がもう少し進んで、70年代後半になってくれれば、覚えていることはいっぱいあるのだが。。。

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    2018年05月21日
  • 喝采

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    父の死の後に、探偵事務所を継いだ浜崎順一郎。ある日、娘と名乗る女性から、かつて女優であった母親を探して欲しいとの依頼を受ける。無事発見し、娘と引き合わせると約束した日に彼女の家に向かうと、何者かに毒殺されていた。調べを続けると、亡き父が調べていた事件に繋がり。。。
    古きよき時代のハードボイルド。舞台が70年代ということで、40、もしくは50代以上でないと、なかなか世界観がわからないかも。ラストは予想できてしまう。

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    2018年05月18日
  • 悪徒

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    ニューヨーク生まれの腕利きヒットマンが、予定がないから地裁をのぞきに行き、見聞きした事件に義憤をかられ殺人を犯す・・・なんかヘンな出だしのストーリーである。他には、その腕利きヒットマンがなぜ、女性をたぶらかしたり、あちこちに姿を現し痕跡を残すのか、まったく解せないキャラであった。主役がこのヘンなヒットマンではなく、元弁護士と元警察官という二人組だとしたら、シリーズ化してTVドラマにしたらそこそこ面白いかもしれない。

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    2017年12月08日
  • タフガイ

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    藤田宜永『タフガイ』。シリーズ二作。昭和の時代が舞台の、探偵を主人公にしたハードボイルド。 懐かしい旧友との再会をきっかけに事件に巻き込まれ、結果的にその友人追い込んでしまう。最後は残念な結末でちょっと心残り。それに当時の世相や流行も懐かしさより古さを感じてしまう。(おじさんなのに)

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    2017年10月15日
  • いつかは恋を

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    大人の恋愛物語、ワクワクしながら読んだけど当たり前に日常と並行したゆっくりとすすむ恋愛でそれぞれの過去があったりして物語に厚みがでたり。読み進めるのものんびりしてしまった。

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    2017年10月12日
  • 銀座千と一の物語

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    誰でも"銀座"という街の名前は知っている。
    でも銀座のイメージは十人十色。
    だから面白い。
    待ち合わせの合間や通勤途中にちょうど良いショートストーリー。
    1話1話の話は短いけど良い。

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    2017年07月09日
  • 乱調

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    乱調とは、調子が乱れていること。乱れた調子やそのさまを表す言葉。
    日本に帰国する機会を利用して息子の自殺の原因を探ろうとする父親。
    離れて暮らしていたからこそ、「なぜ死ななければならなかったのか?」という疑問をそのままには出来なかったのだ。
    大人の男性の自制心と、それを壊すほどの強いエネルギーを放つ女子高生。
    世間的にはアンバランスな二人も、当事者にとっては何の障害もないかもしれない。
    深雪のしたたかさも個性のひとつなのか、それとも若さゆえの思いあがりと思慮の浅さに支えられたものなのか。
    村井にはきっと理解できないだろう。
    ただ、目の前にいる少女と向きあうことしか彼には出来ない。
    それにしても、行き過ぎたファンというのは怖い。
    盗聴器とか尾行とか、確かに中にはそういうファンも現実にはいるだろうけれど・・・。
    深雪もそうだが、相手への配慮が完全に抜け落ちている。
    あるのは自分の欲望だけだ。
    子どもだからでは済まされない危うさがそこにはある。
    妙な感じが残ってしまったのは、最期の落とし方に違和感があったからだろうか。
    自殺した人気ミュージシャン。
    それはきっと週刊誌などにとっては格好のネタだろう。
    だが、その父親・・・子どもの頃に別れてしまった・・・にスキャンダルとしての価値がそれほどあるとは思えない。
    そんな記事を読みたいと思う人間がいるのだろうか?
    17歳の少女に翻弄され、すっかり調子を乱されてしまった中年。
    愛する家庭を捨て、せっかく築き上げた信頼も仕事も捨て、後悔はないのだろうか。
    息子の自殺の原因も含め、親子そろって女性に夢を持ちすぎなのでは?と思ってしまった。
    ある意味女性はとても繊細で弱いものだ。
    でも、したたかで強靭な精神を持つ強いものでもある。
    自分が女性だからこそ思う感想なのかもしれないが・・・。

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    2017年03月15日