あらすじ
パリ郊外の町、そこで西貝龍一は愛する妻と息子を失った。息子パトリスは、サッカーで将来を期待されていたが、警官の誤射で半身不随の体になった。そして自殺、疑惑が残された。――父として知らねばならない。そして許しはしない、息子を死に追いやった奴らを、それを成しえぬ己れ自身を。……謎、明かされる衝撃的な真相。傑作ハードボイルド小説。
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Posted by ブクログ
今、藤田宜永作品が私のマイブーム。直木賞受賞作のような恋愛ものではなく、ハードボイルド、探偵小説にはまっている。昔読んだ『鋼鉄の騎士』が大好きだったのに、未読作品がたくさんある。試しにデビュー作から読んでみたら、やはり好みにぴったり。この夏は藤田宜永にどっぷりと浸かってみよう。
Posted by ブクログ
本棚を整理したときに出てきた20年ぐらい前に読んだ本の再読。
中身はほぼ忘れていたが、読み終わって、あぁこんなんだったなぁと少しだけ思い出す。
ただ当時は、藤田宜永は結構好きで何冊も読んでいた。
推理物は好きではないが、これは推理というよりもハードボイルド系。
パリで暮らす主人公が、息子を警察に誤射され結局は死んでしまい、その仇を打つために色々動いたらフランスのサッカー界の裏の事情に通じてしまい、結局はそれを暴くことにより、恨みを晴らすことができたというお話。
話の展開や根回しはかなりよく出来ていて、そこらのちょこちょこっと書き上げたストーリーとは訳が違う。
昔はこんなのが好きだったなぁ。
まあ、若かったという事か。
しかし、今の世の中、このようなハードボイルド系は映画もドラマもアニメも絶対やらないね。
ヤクザやマフィアが主人公とかさ。
なんかつまんないなぁ。。。
で、なんで映画やドラマでやらなくなっちゃったの?
文句をつける人が多いって事なのかなぁ?
そういう文句をつける人って、どういう神経してるんだろね。
色んな人がかかわりあって生きているのに、自分の事しか考えてないって事はわかるが、それにしてもなぁ。。。
と思わんでもない。
ハードボイルド、やくざ映画は、もちろん殺人・暴力や濡れ場のシーンは有って当然。
そういうの見たくないですか?