壁画修復師

壁画修復師

660円 (税込)

3pt

3.5

直すのは人の心、自らの過去――フランスの田舎町を渡り歩きながら、中世フレスコ画の修復に打ち込む、孤独で風変わりな日本人男性・アベ。名も無き人々が胸に秘めた想いに接し、さながら神父(アベ)のように彼らを受け止めるうちに、アベは町に溶け込んでいく。人生の哀歓と男の手仕事の魅力を絡めて描かれた、著者独自の世界が広がる、5つの連作短編集。

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壁画修復師 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれてブクオフで購入。
    ミステリではないけど、しみじみと味のあるいい小説でした。
    フランス在住の日本人修復師アベと、彼とつかの間の接点を持つ人々のお話。
    アベの落ち着いたキャラクターや、登場する人々の心のうち、その土地の風景などを繊細な表現で情緒豊かに描写していて、いつのまにか世界に入り

    0
    2014年04月29日

    Posted by ブクログ

    連作短編集
    文章がしっかりしていて読みごこちがいい。アラ50向け?
    日本人がフランスでフレスコ壁画の修復師をしている…今風の甘くて軽い設定かと思って読んだが、きちんと必然性のある設定だった。
    男女・親子・友人、形は違っても、人を許し想い愛するっていいことだね。そしてせつないね。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    フレスコ画の修復師が、修復に訪れたフランスの田舎町で出会った人々の、悲喜交々の人生模様を描いた短編集。
    日本人修復師のアベが、さながら家政婦は見た的な役割を果たしている。
    日々の暮らしに抑揚がなさそうなフランスの田舎町でも、やっぱり人生色々。
    そして全体的にフランスっぽい、なんともいい雰囲気な作品。

    0
    2020年03月29日

    Posted by ブクログ

    ヨーロッパを旅する日本人修復師が出会う、ちょっと切ない事件の短編集。なかなかに良かった。あまり専門的な修復シーンは出てこないのですが。

    0
    2011年06月06日

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