マーガレット・ミッチェルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2人がもう少しでも素直だったら、別れることは防げたはず。特にスカーレット。好意を持ってるなら「好き」、何かしてもらったら「ありがとう」、自分に非があったなら「ごめんなさい」。何かしら友好的な反応をしていたら、レットは愛されていないと思い悩むことを防げた。
まあ両者ともプライドが高くて素直さに欠けていたからできなかったのだろうけど。この小説では似た者同士だけが安定した結婚生活を送れる論を推すけど本当か?似た者同士は似たような短所をもつことも意味する。共通の短所を原因とした問題が発生したときにうまく対処することができない。スカーレットとレットはその際たる例。
作者はこの作品に10年かけた。長 -
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Posted by ブクログ
ネタバレこの話はスカーレットとメラニーのダブルヒロインですな、というくらいメラニーの存在感がすごい。そして魅力的。
もし私が女優で、どちらの役をやりたいか、と言われたら、メラニーを選ぶかな。
スカーレットもやっと自分の本当の気持ちに気がついて、一気に大団円に行くかと思ったらすれ違い……。
それにしてもスカーレットの子供に対する愛情のなさはすごい。
ボニーじゃなくてエラが死ねばよかったのに、くらいなこと言ってるし。
これはつまり、その子たちの父親を全く好きじゃなかったというところにつながるのかな。
アシュリへの愛のさめ方がウケる(笑)。 -
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Posted by ブクログ
スカーレットからみたアシュレとレットの比較が、克明に記載されていて面白い。
アシュレとレットは、実は勝ち目のない戦争に巻き込まれている現状を把握できている似たもの同士なのだが‥レットは憤然と周囲に立ち向かうけど、アシュレは諦め半分に運面に流されていく夢追い人‥
そのことを考えるとスカーレットは訳が分からなくなるのだ。
しかし、なんといっても2巻の、スカーレットの燃え上がるような強さは、読んでいてスカッとする。戦争の外にいるアウトサイダーであるのに、自分のこと、自分の希望、ひいてはアシュレへの想いを第一に考えながら、メラニーを守り、プリシーをこき使い、タラのみんなを取り仕切っていく。
相変わ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ出産後、ウエスト20インチ(約50cm)で太いだなんて(笑)
スカーレットは考えなければならないことでいっぱい。
その場で感情で言葉を発すると相手を傷つけたり。
「明日考えよう」今考えると潰れそうになるから。
そして、ちゃんとその時その時で反省して考えなかったからこんなことに…感情に任せて突っ走りすぎた。
自分のための行動だと行動力があるのに、周囲の人たちのことについては無視して行動しない。
メアリーが感謝していることについても、表面は助けていたように見えるが、結局スカーレットは自分のためにしたことだ。
(それでも大変な目にあってたのだからスカーレットはよく頑張った。メアリー以外の人にはわ -
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Posted by ブクログ
ネタバレスカーレットが間の恋だのは脇へ避けて、今度は金!
スカーレットは現実的だけど、周りからの目は冷たい。
バリバリ商売することは、女のくせにはしたない!というわけ。
妊娠すら恥ずかしいことなんて、今の時代ならばっかばかしい!
レットも現実を見据えているけど、スカーレットの突っ走りについては諫めることもできる。
最初は憎たらしいしか思わなかったけど、違う。
憎たらしいところもあるけどかなり魅力的に見えてきた。
人種差別についても考える。
解放しながら、南部の人間と違い偏見をあからさまに持っている北部のヤンキー。
奴隷になっていた黒人たちは解放されて自由になっても、今まで奴隷として働いてきたか -
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Posted by ブクログ
ネタバレとうとう最終巻。
えー、ここで終わり!?と思ったが、その先は確かに不要かも。読者の想像に任されたということで。
スカーレットが、自分は間違っているのかも…とだんだん気づいていく。レットとの新婚生活は満ち足りていて、お金の心配もなく、好きなものに好きなだけお金を使えるのが何より幸せ。
でも、アシュリとの抱擁を見られたり、スカーレットが階段から落ちて…という事故があったりで、レットとの夫婦仲はおかしな方へ向いてしまう。極めつけに、ジェラルドを思い起こさせる娘の落馬事故。そしてメラニーの死。
ここまで来て、スカーレットはようやく「自分にはもう頼れる人が誰もいなくなってしまった。でもそうさせたの -
Posted by ブクログ
ネタバレこの巻は、歴史が少しずつ動いて、それに振り回される登場人物たち…という色合いが濃い。時代背景の説明はあるけど、さらっと読んだだけでは全部理解しきれず、もうちょっと理解する必要ありやなと思う。
今までの中で一番ドッグイヤーも少なめ。
スカーレットは策略でフランクと結婚して、タラにかかる税金を払って、製材所を買って、どんどん金儲けるぞー!というスタンスで毎日がんがん働く。あくまでもまだ19世紀やし、女性が自分の力で商いをするなんて、フランクが言うように「男勝り」でしかないと思う…笑
「わたしはこの世で一番大事なのはお金だとわかったし、神に誓って、お金のない生活は二度としないつもりなの」
でも -
Posted by ブクログ
ネタバレ激動の第2巻。ハラハラしながら、読み終わるのが惜しいと思いながら、でも読んでしまった。
裏ページのあらすじでなんとなく先はわかっていたが、色々と予想外で面食らう展開だった。
戦争はつらい。いつの時代でも、どこの国や地域でも、あとに残るのは悲しみだけだなあと感じられる内容だった。
号砲の響くなか、メラニーのお産をなんとかやってのけるスカーレットが本当にすごい。いくらアシュリと約束したと言えど、ミード医師が来てくれないと言えど、放ってひとりでタラに帰るかと思ってた。(それか、お産によってメラニーは母子共々死んでしまうのかとも予想していた)
それがまさかの、すごい責任感。そして全員連れ出してタラに -
Posted by ブクログ
アメリカの南北戦争について調べる機会があり、この作品は南北戦争の最中を生きた女性に焦点を当てて描かれたということを知った。ひとまず1巻を購入。
はじめのうちは、進みが遅い!って思って辛気くさかったけど、だんだん面白くなっていった。スカーレットがアシュリと結婚できると信じてるのがおめでたすぎて、笑える。天真爛漫で、自分に正直で、わがままに突っ走ってるスカーレットがなぜか憎めない。
南部連合軍からみた戦争の様子や暮らしぶりもよくわかるように描かれており、勉強になる。アトランタにとどまれるようになって、スカーレットはどうなるのか、2巻もさっそく注文したし読むぞ! -