マーガレット・ミッチェルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2巻で大激動の戦争最中を読み、ここがピークかと思いきや、ここからが闇のスタートになるとは。
タラを襲う北軍のヤンキー、重税の圧力、帰ってきたアシュレやレットとの交わりの中で経験する絶望。とにかく世の流れもスカーレットの人生の流れもここ半年の内に目まぐるしく変化していく。
戦争を経験したことのない身としては、歴史で語られない敗者側のリアルな実態とプライドに初めて触れた気がしてならない。
打ち負かされても、打ち負かされたと認めず、毅然としていて昔の形式を忘れず誇り高き人としてなり振る舞う。微笑の仮面を身につけて…。
スカーレットの精神力や生命力の漲りは衰えないけれど、明らかに変化していく価値観や文化観に自ら戸惑い、誰よりも現実的に将来を見据えている姿は人間らしさ満載で、読みすすめるごとにスカーレットという人間を好きになる。
「もっとも残忍な復讐は、いま、はじまったばかりなのだ」
「彼女は、うしなうべきなにものもなかった」
「平気で金をまき散らすような時代は過ぎたのだ。古い時代は、すでに去ったのに、なぜこの人たちは、古い時代の身ぶりを忘れられないのだろう」 -
Posted by ブクログ
「どうして自分がちっとも幸せに思えないのか分からなかった。でも――なんなの、わたしたち、こんな年寄りみたいな話し方して!」
このスカーレットの叫びが、この小説の全てだった。
これぞアメリカ。これぞ青春。いや、これぞ人生。
たくさんの感想より一読するのがベスト。
大人になり、発売から80年以上も経過した、そんな今、読むからこその、大きな味わい深さがありました。
個人的には、主人公はスカーレットでもなく、レットバトラーでもアシュレーでもなく、途中からメラニーだと思って読み進めている自分がいました!
他人をどこまでも信じる力と、自分の力しか信じてやまない、そんな二人が物語をグイグイと引っ張っていく。
これは、今こそまた映画も観返すしかないなー。笑 -
Posted by ブクログ
激動の2巻。
南北戦争が佳境に入り、読み進めるごとに事態は悪化の一途を辿る。戦争最中の人間の感情の動きやアトランタの変貌ぶりが手にとるように描かれていて、映画を一本観たかのごとくイメージされる。
アシュレとの別れのシーンではまさかスカーレットが良い意味に捉え舞い上がるシーンで、つくづく自己肯定感が強い人だとドン引きしそうになったけれど、笑 2巻最後のシーンでは、その自己肯定感と、アイルランドの血を受け継いだスカーレットの並々ならぬ覚悟と強さ、逞しさが溢れんばかりで圧倒させられる。スカーレット、がんばれーー!
「興奮と、パーティと、そして感激!万歳!ジョンストン将軍は二十二マイルのかなたで北軍をくいとめているのだ!」
「彼女が、こどものように奉仕されるのは、今夜が最後なのだ。青春は去った。彼女は、いまこそ一人前の女になったのだ」
「彼女の重荷は、彼女自身のものであり、そしてその重荷は、じゅうぶんそれに耐えうる強い方があるからこそ負わされたのだ」
「タラこそ彼女の運命であり、戦場だった。彼女は、それを征服しなければならないのだ」
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アメリカの南北戦争の時代。南部のタラやアトランタが主な舞台。
世界史で南北戦争の経緯や結果を知っていながら、スカーレットを取り巻く人生の細かな描写を読み進めていく。
歴史で取り扱う南北戦争は2行にも満たないかもしれないけれど、この作品には、今の自分と何ら変わらないほどの濃い1日1日が豊かな表現で綴られている。
とにかくスカーレットの自己肯定感の強さには多少羨ましい気持ちもあるけれど笑、メラニーの芯からの優しさや柔らかさがもっと評価されてもいいのにと思わずにはいられなかった。
5巻まであり、長旅を始める前の覚悟と同じような腹括りがなかなか出来ず、やっと読み始めたものの意外に読みやすく、面白くて少しでも時間があったらこの本を捲る日々。
本の端々から、当時の常識や美徳や文化が汲み取れる所も興味深い。
「このすべては、小柄で、実際的で、粗野なジェラルド・オハラがつくりあげたものなのだ!」
「南部の大地主の家に働く黒奴たちは、貧乏白人(プアホワイト)に対して優越感を持っていたため、その露骨な侮辱がプアホワイトの自尊心を傷つけ嫉妬心をかきたてた」
「英国によるアイルランド人迫害によって土地を奪われ、小作人にされた彼らは土地に対して深い渇望を持っていた。初めてタラに足を踏み入れた瞬間から、自分がこの地方の社会に属する人間であることを少しも疑いはしなかった」
「男たちが満足し、誰からも逆らわれず虚栄心を傷つけることもない土地は、女たちにとってもまた住み心地の良い土地であった」 -
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ネタバレ嘘でしょ…。まさかの終わり…。
スカーレットに感情移入していたから、絶望。
全てを失ったじゃない!それでも「明日考えよう」なのね。
初期のスカーレットの世界は風と共に去ってしまったんだ。あのキラキラしていたスカーレットも。
多分彼女の変化は仕方なかった。でも、「明日考えよう」が良くなかったのかなあ。
メラニーとレットという素敵な2人に出会いながら、孤独になるなんて…。
この結末を迎えるお話が世界中で人気なの面白い。
作者とは別の方が続編を書いたみたいだけど、無い方が良くない?衝撃的だけど素晴らしい終わり方。
風と共に去りぬはフェミニズム的な観点で見ると偉大だし、黒人差別の歴史を知る上でも興味深かった。長いけど、スカーレットの波乱万丈の人生は面白かったし。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2人がもう少しでも素直だったら、別れることは防げたはず。特にスカーレット。好意を持ってるなら「好き」、何かしてもらったら「ありがとう」、自分に非があったなら「ごめんなさい」。何かしら友好的な反応をしていたら、レットは愛されていないと思い悩むことを防げた。
まあ両者ともプライドが高くて素直さに欠けていたからできなかったのだろうけど。この小説では似た者同士だけが安定した結婚生活を送れる論を推すけど本当か?似た者同士は似たような短所をもつことも意味する。共通の短所を原因とした問題が発生したときにうまく対処することができない。スカーレットとレットはその際たる例。
作者はこの作品に10年かけた。長い時間をかけ作られた作品だけあって、どの巻も丁寧に抜け目なく描写されている。そして読書に没頭させる。一度読み始めたら止まらなくなり徹夜で2巻連続読んでしまうほど。この小説は言葉では表現できない興奮と刺激を与え読者に忘れさせない強烈な印象を与える。小説の快楽を存分に堪能させてくれる作品。出会えてよかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの話はスカーレットとメラニーのダブルヒロインですな、というくらいメラニーの存在感がすごい。そして魅力的。
もし私が女優で、どちらの役をやりたいか、と言われたら、メラニーを選ぶかな。
スカーレットもやっと自分の本当の気持ちに気がついて、一気に大団円に行くかと思ったらすれ違い……。
それにしてもスカーレットの子供に対する愛情のなさはすごい。
ボニーじゃなくてエラが死ねばよかったのに、くらいなこと言ってるし。
これはつまり、その子たちの父親を全く好きじゃなかったというところにつながるのかな。
アシュリへの愛のさめ方がウケる(笑)。 -
Posted by ブクログ
スカーレットからみたアシュレとレットの比較が、克明に記載されていて面白い。
アシュレとレットは、実は勝ち目のない戦争に巻き込まれている現状を把握できている似たもの同士なのだが‥レットは憤然と周囲に立ち向かうけど、アシュレは諦め半分に運面に流されていく夢追い人‥
そのことを考えるとスカーレットは訳が分からなくなるのだ。
しかし、なんといっても2巻の、スカーレットの燃え上がるような強さは、読んでいてスカッとする。戦争の外にいるアウトサイダーであるのに、自分のこと、自分の希望、ひいてはアシュレへの想いを第一に考えながら、メラニーを守り、プリシーをこき使い、タラのみんなを取り仕切っていく。
相変わらず素晴らしい訳で、どんどん読み進めてしまう。