マーガレット・ミッチェルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最後のシーン。本当に風が吹き抜けた。その風に後押しされるように、スカーレットはいつものように前に進んでいく。
まさに、「明日は明日の風が吹く。」
こんなに中途半端な終わりでも、きれいさっぱりしている作品はなかなかない。スカーレットなら、こんな終わり方でもいっか。そんな気にさせてくれる。
あと、本当の主人公が誰か、全巻よんできっとわかる。
この作品を計算してつくったと作者はいう。(p526)
10年もの歳月をかけて織り上げた作品だという。納得がいく。
どうしてこんな嫌味な女の物語を延々と読まされているのに、見入ってしまうのだろう。飽きが来ない、どころか先を求めてしまう。悪 -
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Posted by ブクログ
圧巻の壮大なストーリー。全5巻に及ぶ長編ながら一度も飽きることなく次々と起こる展開に引き込まれて、読み終わってすごい話だったなと思う。読み終わった時点でまたもう一度読み直したくなったほど。結末を知ってまた違う読み方ができそう。
学生時代に一度読んでいたものの、かなり忘れていた部分もあったし、大学生と40代では同じ作品を読んでも感じ方が違う気がする。
アメリカ南北戦争前後の激動の時代背景とスカーレット・オハラの波乱万丈の人生。海外版の大河ドラマみたい。でもこれってまだスカーレットが28歳までの話だなんて驚き。
スカーレットの強さと賢さに感嘆したり、反面の愚かさとじりじりしたり。またレット・バトラ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ日本の戦争の記憶は太平洋戦争だが、アメリカの戦争の記憶は南北戦争である。アメリカの災厄の時代の物語。
あいかわらずスカーレットは性格が悪い。でも、体裁はきちんと取り繕っているんだから、実に気高い。
この巻でスカーレットの良さに気付き始める。子供の頃はただのわがままに見えたけれど、大人になって力や責任を持つようになって、自由になって、その本領を発揮してきたという感じ。
なにより、この巻の軸はレット・バトラーである。
スカーレットと名前も似ているが、思想の根源も似ている。女性だから本心を出せていないスカーレットと、自分を自由に表現できている男のレットが良い対比構造になっている。 -
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Posted by ブクログ
聖書の次に読まれているベストセラーというキャッチコピーも納得できる名作。新約が出たのを機に初めて読んだが、手にとってよかったと本当に思った。
といっても、まだ1巻目を読んだだけ。ただ、これだけ長いのにあと4冊も楽しみがあると思えるのはありがたい話だ。というか、序盤がこれだけ面白いからみんな最後まで読みたくなるんだろう。
なぜこれだけ面白く思えるのか不思議だが、一つには南北戦争の結果を読み手が知っているということはあるだろう。だからこそ南部の人々の戦争に対するピュアな興奮や彼らのパーティーに寂しさに儚さを感じ、その一瞬の情熱が主人公オハラとリンクする。そして、その対極にあるバトラー。
映画として -
Posted by ブクログ
数えてみたら高校生で読んで以来、ほぼ30年ぶりの再読である。数回読んではいるし、映画も観ているし、と思いつつ新訳で読み始め、旧訳・映画から受けていた印象がどんどんずれていくことに驚いた。
とはいえ、スカーレット像はそのままである。なぜか。スカーレットの心情は包み隠さず、あけっぴろげに語られるからである。誰かが何か示唆的なことを語り、読者も神妙な気持ちになったとたんに、スカーレットは心の中で”何の話をしているのか、さっぱりわからない”とばっさり切り捨てるものだから、私も、小賢しく頷いちゃっていた自分が恥ずかしくなったりもする。
ということで、高校生にも主人公の(単純な)心情は余すところなく理解で -
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