マーガレット・ミッチェルのレビュー一覧

  • 風と共に去りぬ (五)

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    ネタバレ

    この巻は父親 ジェラルドの死から始まり、スカーレットのアトランタでの暮らしに焦点を当てて描かれています。世間からの批判を気にせず、スカーレットは3度目の結婚をし、貧困や飢えからは遠い暮らしを始めます。しかし、莫大な富を得た果てにスカーレットの性格がこんなにも変わるなんて。
    でも、この人間臭さが読んでいて刺激的です。

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    2023年03月01日
  • 風と共に去りぬ 第1巻

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    一度、高校生の時に綺麗な装丁に惹かれて読んだ記憶。
    当時は主人公のスカーレットがどうしても苦手で、その行動一つ一つが理解できなかった。でも3年後に再読してみたらスカーレットってなんで魅力のある女性なんだろうって思うようになりました。自分の中のなにが変わったのかはわからないけど、スカーレットの持つ自由奔放さへの憧憬が大きいのかなあ。
    まだまだスカーレットの人生は始まったばかり。
    その人生の行く末をしっかり見届けたい。

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    2023年02月18日
  • 風と共に去りぬ (四)

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    4巻もレット・バトラーがカッコよすぎました。
    レットといる時のスカーレットも生き生きしていて読んでいて楽しいです。
    戦争が終わり、建築材料も食べ物もすべて不足していて厳しい世の中なのですが、そんな中でも周りの目を気にせず行動するスカーレットが読んでいて清々しいです。

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    2023年02月05日
  • 風と共に去りぬ (三)

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    ネタバレ

    タラ農園の主人になったスカーレット。
    母親の死や家を焼かれても決して諦めないスカーレットの力強さが印象的です。
    レット・バトラーの行方が気になります。

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    2023年01月10日
  • 風と共に去りぬ (二)

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    戦争が激しくなり、風と共に去りぬ⑴とは人々の暮らしが大きく変わっていました。
    レディも豪華なドレスや帽子より勝利を望むようになり、南部の暮らしの大きな変化が描かれていました。
    スカーレットの情熱には今回も圧倒されました。素晴らしいレディだと私は思いました。

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    2022年12月26日
  • 風と共に去りぬ (一)

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    スカーレットの激しい情熱や南北戦争禍のアメリカでの生活が読んでいて美しいと感じました。
    人種差別がまだ当たり前で身分制度も厳しい時代が、今の時代しか知らない私を当時のアメリカへ連れて行ってくれました。
    ⑵も読もうと思います

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    2022年12月14日
  • 風と共に去りぬ 第5巻

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    私の人生で至高の作品!!
    明日には明日の新しい風が吹くわ、と言って、どんなに絶望的な局面でも希望を捨てないスカーレットは、永遠の憧れ。、

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    2022年09月11日
  • 風と共に去りぬ 第4巻

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    ネタバレ

    タラへの税金を支払うために妹スエレンの許嫁だったフランクと結婚したスカーレット。リアリストぶりを発揮し、材木商のとしてビジネスを成功させる。南部の名誉のにしがみついて生きる男たちとの対比が印象的。特にスカーレットが思いを寄せるアシュリはタラで畑仕事をさせても、アトランタでビジネスをやらせてもダメ。そんなアシュリでもスカーレットは本来こんなことをさせるべき人ではなく文化的に生きるべきと言って庇う。この点、工業力があるが文化のないヤンキーと、豊かな文化があり、元々は上流階級であった南部の価値観の対比になっている。
    第4巻では、解放奴隷やヤンキーから南部の人々(特に女性)を守るためという大義名分を掲

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    2021年08月14日
  • 風と共に去りぬ 第4巻

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    3巻まででも十分すぎるほど激動なのに、まだ嵐が訪れるのかと、一息もつけない展開に、読み手も心を落ち着ける暇がない。
    アイルランドの血をまっすぐに受け継いだスカーレットの商売人としての才能が光る反面、人間関係の構築や世渡りの不器用さが露呈してきてしまう…ほんとうに、不器用な人だ。。

    愕然としたのはメラニーの変化。あれほどお淑やかで穏やかな性格だったのに、いつからこんなに強く逞しい一面を備えたのだろう。
    アシュレに襲った悲劇のシーンでは、果敢に立ち向かうメラニーの姿が必見。お人好しな優しい面を残しながら、愛する者を守ろうとする意志がしっかり見えてくる。
    メラニーに関しては、本当に、読み進めるごと

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    2021年07月08日
  • 風と共に去りぬ 第5巻

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    ネタバレ

    メラニー。なんという人。スカーレットとは真逆だが、陰の主人公だ。向こうとこちらに橋を架ける人。信念の人。今際の際での場面で涙止まらず。

    そして、バトラー。4巻で家族のことが少しだけ出てくるが、後見人になっているのはあの人の息子。報われなさに、これも泣けてくる。

    最期にスカーレット。彼女のビルドゥングスロマンなのだが、最期にその気付きが訪れる。僕にとってのタラは、記憶のなかにあるが、戻り、出発する場所をもてる人は強い。

    とにかくうまい構成。

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    2021年06月20日
  • 風と共に去りぬ 第3巻

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    2巻で大激動の戦争最中を読み、ここがピークかと思いきや、ここからが闇のスタートになるとは。
    タラを襲う北軍のヤンキー、重税の圧力、帰ってきたアシュレやレットとの交わりの中で経験する絶望。とにかく世の流れもスカーレットの人生の流れもここ半年の内に目まぐるしく変化していく。

    戦争を経験したことのない身としては、歴史で語られない敗者側のリアルな実態とプライドに初めて触れた気がしてならない。
    打ち負かされても、打ち負かされたと認めず、毅然としていて昔の形式を忘れず誇り高き人としてなり振る舞う。微笑の仮面を身につけて…。

    スカーレットの精神力や生命力の漲りは衰えないけれど、明らかに変化していく価値観

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    2021年06月19日
  • 風と共に去りぬ 第3巻

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    スカーレットへの試練は、まだ続く。もう底だ、と思った瞬間、次の試練が。
    最初の頃とは物語の色合いが変わってきた。
    タラとはなんなのか。僕には分からない。

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    2021年06月18日
  • 風と共に去りぬ 第5巻

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    「どうして自分がちっとも幸せに思えないのか分からなかった。でも――なんなの、わたしたち、こんな年寄りみたいな話し方して!」

    このスカーレットの叫びが、この小説の全てだった。
    これぞアメリカ。これぞ青春。いや、これぞ人生。

    たくさんの感想より一読するのがベスト。

    大人になり、発売から80年以上も経過した、そんな今、読むからこその、大きな味わい深さがありました。

    個人的には、主人公はスカーレットでもなく、レットバトラーでもアシュレーでもなく、途中からメラニーだと思って読み進めている自分がいました!

    他人をどこまでも信じる力と、自分の力しか信じてやまない、そんな二人が物語をグイグイと引っ張

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    2021年06月18日
  • 風と共に去りぬ 第2巻

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    レットの不可解な行動。
    スカーレットの不屈の魂。葛藤しながらも、前へ進んでいく。タフになっていく。

    「背負う」ことを考えた。背負うものは、意図せず、背負わざるをえないものとなる。背負うものは重い。背負うものはなくならない。背負う者は一人だ。誰かの手伝いはない。

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    2021年06月15日
  • 風と共に去りぬ 第2巻

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    激動の2巻。
    南北戦争が佳境に入り、読み進めるごとに事態は悪化の一途を辿る。戦争最中の人間の感情の動きやアトランタの変貌ぶりが手にとるように描かれていて、映画を一本観たかのごとくイメージされる。

    アシュレとの別れのシーンではまさかスカーレットが良い意味に捉え舞い上がるシーンで、つくづく自己肯定感が強い人だとドン引きしそうになったけれど、笑 2巻最後のシーンでは、その自己肯定感と、アイルランドの血を受け継いだスカーレットの並々ならぬ覚悟と強さ、逞しさが溢れんばかりで圧倒させられる。スカーレット、がんばれーー!



    「興奮と、パーティと、そして感激!万歳!ジョンストン将軍は二十二マイルのかなた

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    2021年06月14日
  • 風と共に去りぬ 第1巻

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    傑作。
    恋愛、結婚、女性の地位、戦争の欺瞞性あますところなく書かれている。
    スカーレット・オハラ、レット・バトラーが痛快。
    構うものか、の心意気がこの後、どうなるのか。

    20年前に一度、別の訳者で読んだと思うが、ここまで痛快だとは!

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    2021年06月10日
  • 風と共に去りぬ 第1巻

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    アメリカの南北戦争の時代。南部のタラやアトランタが主な舞台。
    世界史で南北戦争の経緯や結果を知っていながら、スカーレットを取り巻く人生の細かな描写を読み進めていく。
    歴史で取り扱う南北戦争は2行にも満たないかもしれないけれど、この作品には、今の自分と何ら変わらないほどの濃い1日1日が豊かな表現で綴られている。
    とにかくスカーレットの自己肯定感の強さには多少羨ましい気持ちもあるけれど笑、メラニーの芯からの優しさや柔らかさがもっと評価されてもいいのにと思わずにはいられなかった。

    5巻まであり、長旅を始める前の覚悟と同じような腹括りがなかなか出来ず、やっと読み始めたものの意外に読みやすく、面白くて

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    2021年05月17日
  • 風と共に去りぬ 第5巻

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    ネタバレ

    嘘でしょ…。まさかの終わり…。
    スカーレットに感情移入していたから、絶望。
    全てを失ったじゃない!それでも「明日考えよう」なのね。
    初期のスカーレットの世界は風と共に去ってしまったんだ。あのキラキラしていたスカーレットも。
    多分彼女の変化は仕方なかった。でも、「明日考えよう」が良くなかったのかなあ。
    メラニーとレットという素敵な2人に出会いながら、孤独になるなんて…。
    この結末を迎えるお話が世界中で人気なの面白い。
    作者とは別の方が続編を書いたみたいだけど、無い方が良くない?衝撃的だけど素晴らしい終わり方。

    風と共に去りぬはフェミニズム的な観点で見ると偉大だし、黒人差別の歴史を知る上でも興味

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    2021年04月20日
  • 風と共に去りぬ 第3巻

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    超大作。

    貧しさで、これほど人の気持ちは荒むのか。衝撃だった。

    学生のときに、南北戦争は、奴隷解放を目的にしていて、正義が勝ったと習った。
    でも、戦争はそんなに単純じゃない。勝者が全て正しかったわけでもない。

    スカーレットの醜さと、未来を見て生きる強さ。
    とにかく圧倒される。

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    2021年04月13日
  • 風と共に去りぬ 第5巻

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    母になってから読み返すと、この物語の終盤は、親とは何かについて考えさせられるパートでもあった。超安産体質で出産後はマミーに預けビジネスに邁進するスカーレットと、自らの命と引き換えにでも産もうとするメラニーの対比。
    全編通して描かれているテーマの多様性に本当に驚かされる。

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    2021年03月10日