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Posted by ブクログ
前巻に引き続き、後書きや注釈が良い。マミーを固有名詞と捉えて読んでいたが、偶然黒人乳母の名前がマミーであったのではなく、普通名詞をあたかも固有名詞のように、「もの」のように扱っている当時の黒人に対する向き合い方が滲み出ていることに気づけなかった。アマルガメーションについてあえて触れていないのは、物語の本筋ではなかったからなのか、触れたくなかったからなのかはわからない。
レット・バトラーが南部の人々を常に馬鹿にしたような振る舞いは、既に南北戦争の結末を知っている我々にとっては単にムカつく男だとは捉えにくい。むしろ、先見の明があるという魅力を感じてしまうので、彼を無意識に高く評価してしまう。
スカーレットは、メラニーを頭の悪いお人好しみたいな風にとらえ、冷たく接するが、メラニーを嫌いになれる読者がどれくらいいるのかシンプルに気になる。『虚栄の市』のアミーリアのようだと言ってどれくらいの人に伝わるのかわからないが、私はこのタイプの登場人物に弱い。
Posted by ブクログ
自分の子どもをまったく愛せず、夫が亡くなっても少しも悼むことのないスカーレットがすごいなと思う。まだまだ遊びたい、ちやほやされたいという虚栄心の強さが際立っており、そもそもなぜ結婚したのだろう、と普通に疑問に思ってしまった。
それもスカーレットの良さなのか。
また、この巻では南北戦争の犠牲の大きさも描かれている。アシュリーやレットは南部の敗北を感じ取っているが、残された人々は南部が勝つと信じ続けている。この対比に、戦争の恐ろしさを感じた。前線にいる兵士たちは、日々の戦いの中で戦況を肌で感じ取ることができる一方、後方に残された人々は新聞の情報を信じるしかなく、意識が方向づけられていく。
この巻は、スカーレットの話だが、戦争そのものについても深く考えさせられる内容だった。
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