長浦京のレビュー一覧

  • 1947
    長浦京さんのプリンシパルが面白かったので、読んでみた。戦後の日本に関し違ったテーマであるが悪の描写と、アクションの描写が素晴らしくあっという間に読んでしまった。イギリス兵からの視点からというところも面白い。個人的に竹脇は藤岡弘のイメージで読んでいた。裏切り裏切られ、、、で最後までハラハラさせられた。...続きを読む
  • 1947
    長い話になるが、読み続けたくなる。巻末の参考文献をみて納得した。作者の時代考証力の凄さを見た思い。特にリボルバー・リリーで見せた昭和史の再現力が、今回の作品でも遺憾なく発揮されている。この時代を物語を語らせるのであれば、おそらく長浦京を以て他にない。時代の本質をリアルな物語として完成させたまさに一品...続きを読む
  • 1947
    鬼★5 戦争直後の日本、悪の巣窟と歪んだ駆け引きを臨場感たっぷりに記した歴史犯罪小説 #1947

    ■あらすじ
    1947年、敗戦後連合軍に統治されている日本が舞台。イギリス陸軍中尉であるイアンは、とある目的で日本を訪れていた。戦時中、捕虜になってしまったイアンの兄は、日本軍の私刑によって殺害されてい...続きを読む
  • 1947
    長浦作品らしいダイナミックかつ如何にも観てきたような繊細な描写に夢中で拝読。戦後すぐの混乱期で東西冷戦が隠しようもない状況、米占領軍内の覇権争いというカオスな状況の史実にピッタリなストーリで、面白さもひとしお。。極度の人種差別主義者の主人公に感情移入は難しいが、英国気質・英軍将校気質がよくわかってこ...続きを読む
  • リボルバー・リリー
    とても面白かった。次が気になって読む手が止まらなかった。
    これを映画化とはどういうふうになったんだろう?映画、見てみれば良かったと思ったら。
  • アンリアル
    吉田修一の森は知っているとか思い出した。この作者には一本の筋が通っていて、かなりご都合主義のところもあるけど、爽快に読める。このシリーズはもうちょっと続いて欲しいかも。
  • プリンシパル
    初めて読む作家さんの作品
    「プリンシパル」と題名通り終戦直後から約十年間の主人公の綾女のストーリー。

    史実とフィクションが混同するストーリーで物凄く面白い。
    登場人物も吉田茂、鳩山一郎、美空ひばり等の戦後を象徴する人物達が大きく絡み、戦後の混乱の中で政治、芸能、暴力団、GHQの複雑な絡み合いが最高...続きを読む
  • リボルバー・リリー
    おもしろかった!ずっと緊迫した内容で、その緊張感が最後まで失われることなくぐんぐん引き込まれていった。長いのに中だるみもせず、展開が読めなくて夢中になった。思ってた以上に血なまぐさい話だった。
  • リボルバー・リリー
    走って走って走りまくる。なのに面白い。
    裏で色んな出来事が起きてるからだと思う。
    ハセヒロが映画に出るようなので、先に読んでおきました♡
  • リボルバー・リリー
    91明日から映画公開!前に読んだプリンシパルを彷彿とさせる女性が主人公の活劇にワクワクした。これを綾瀬はるかさんがするのか。絶対見ないと。
  • マーダーズ
    まともなやつが一人も出てこないミステリーで面白かった。
    8/11に公開されるリボルバー・リリーにもスパイ小説とあるように今回のマーダーズでも過激なアクションシーンが終盤に出てくる。
    そこが特に自分は魅力的だった。
    殺人や暴力がテーマなっているが、無駄な描写がなく読んでいて飽きることがなかった。
    中盤...続きを読む
  • プリンシパル
    97仁侠ともちがう、昭和初期の庶民の物語とも違う、歴史に翻弄された普通の教師の抵抗と恭順の物語。55年体制の背景というのも結局はこういう権力闘争だったんだ。権力は必ず腐敗する。
  • アンリアル
    特異体質を持った19歳の新米スパイの話、テンポいいストーリー展開に読むことをやめられない、これは続編がある流れのようなのでますます面白い。
  • リボルバー・リリー
    強くて美しい女性がとにかくかっこよくて魅了されっぱなしでした。時代背景を理解して読むとより楽しめると思いました。映画も楽しみにしています!
  • プリンシパル
    すごく面白かった。男性が主役の任侠者とは違って、知的で残酷でそして愛おしかったです。実在したのかなと思う程にリアリティのある作品で先が気になってどんどん読みすすめられました。
  • プリンシパル
    タイトルと表紙写真からバレリーナのお話かしら?と思っていた私はタイトルの辺りの血痕が全く目に入っていなかったようです。数頁読んであれ…?!ってなったけど面白くて一気に読んでしまった。

    戦後混乱の日本社会で生き残るために、義務や責任を果たすために、ヤクザとして揺れながらも強かに、同業者や政治家その他...続きを読む
  • プリンシパル
    組織を守るためなら、人の命は二の次。戦後のヤクザと政治家とGHQ。実在したような人物も出てきたので、多かれ少なかれこういうことはあったんでしょうね。主人公のあまりにも壮絶な人生、やるせないです。
  • 赤刃
    素晴らしく面白かった。本書は作者の闘病明けのデビュー作だか凄まじい傑作だ。
    時代小説は調査に時間が掛かるのに病んだ身体で成し遂げた事に尊敬する。
    本書のスピード感そのままに「リボルバーリリー」は書かれた。
    そしてそれは大傑作だった。
    可能ならまた時代小説を読みたい。
  • 決戦!忠臣蔵
    もしかしたら歴史小説を初めて読んだのは忠臣蔵だったかもしれない。
    何作か読んだと思うけど、久しぶりのこの忠臣蔵はアンソロジーで、様々な視点で7人の歴史小説家が書いています。

    葉室麟『鬼の影』
    朝井まかて『妻の一分』
    夢枕獏『首無し幽霊』
    長浦京『冥土の契り』
    梶よう子『雪の橋』
    諸田玲子『与五郎の...続きを読む
  • プリンシパル
    いやはやそりゃあねぇ設定には、あまりにに荒唐無稽である。虚実でいえば、虚が強すぎるきらいは、大いにある。それでも、読ませる。
     でも、できたら、このラストではない方が良かった。写真の件も、その前のマスクの件も。幸せな結末を迎える必要はないけれど、なんかもう少し裏切られたかった。