長浦京のレビュー一覧
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葉真中顕、中山七里、呉勝浩、深町秋生、下村敦史、長浦京、柚月裕子『警官の道』角川文庫。
7人の作家の短編を収録した警察小説アンソロジー。7人の作家全員が自分の好みというのはなかなかあり得ないことだ。読んでみれば、柚月裕子の『聖』がピカイチで後は平凡な短編ばかりで、少しがっかりした。
葉真中顕『上級国民』。本作に描かれる刑事事件とされなかった交通死亡事故は、2018年に東京都港区で起きた元東京地検特捜部長による自動車死亡事故を思い出す。実際にこういうことはありそうだ。90歳の佐々木嘉一が交通事故で亡くなった。しかし、車を運転していた谷田部洋は逮捕されなかった。その裏には驚愕の事実が隠されて -
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ほん3さんの本棚からです♪
特殊能力を持つ青年沖野修也のスパイ小説
未熟な青年の成長振り、スピード感あるアクションシーン、誰が味方なのかわからない所が興味深い
時折優れた資質をのぞかせながらも、スパイであり19歳という若さゆえ、任務の理不尽さに何度も悩み立ち止まり、再び歩み出してはまた立ち止まりの繰り返し
「信念はあるけど正義はない」
そういう組織のなかで、彼は疑い身構えることばかりに慣れ過ぎて、小さな善意に触れてもどう応えていいかわからなくなってしまう
彼の特殊な力に、敵と反感を抱いている人間も予想以上に多い
フィクションの外装をしたこのシリアスな現実はいつから始まったのだろうか
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元引きこもりの沖野修也は、両親の交通事故死の真相を探るため、警察官になった。
警察署での実戦実習期間をあと二ヶ月残して、突然の本庁・警備部警察課第四係に異動になる。
そこは、諜報、防諜を行う、スパイ組織だった。
彼は、人の殺意が赤く見える特異体質を持っていた。
まさかその「異能力」が、明治時代から続く遺伝子掛け合わせの産物だとは思ってもなかったが。
任務を遂行していくなか、すべてが疑わしく、天城課長も国枝係長も水瀬もヒロも…周囲のすべての人間が信じられなくなっていた。
辞めることは、ある意味で死を予測するかのようで、遂行していくしかないのだが、諜報機関、特殊組織、臓器嚢、洗脳と無数の現実離 -
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沖野修也19歳、警察官の研修機関にも関らず単独捜査などで注意喚起され、ついに辞表勧告か?とおもいきや警視庁本庁のある係に異動となった。実は彼は集団で過ごすことが難しく独学で高卒認定試験や語学能力、IT技能などを習得していた。中学時代陸上では代表選手級。また、その集団で過ごすのを難しくしている能力を買われての異動だったのだが、沖野が勤務しながらその組織のことが読者にも沖野にもわかっていく。
沖野が巻き込まれていく事件がかなり実際の政治で起こりそうな骨太の事案だったので、沖野の持つ能力などがフィクション性が強くて、逆に残念だった。少年漫画ではありそうな設定やキャラクターだった。
グロいシーンが多々 -
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はじめての作家さん。
新聞の書評で見つけました。
少しあらすじ
長らく引きこもっていた沖野修也だが、両親の事故死の真相を突き止めるため、警察官に。
警察学校時代に未解決の事件を独自に解決するなどしたが、その行動を問題視され、退職に追い込まれるのかと思いきや、突然「内閣府国際平和協力本部事務局分室 国際交流課二係」という部署に出向の任が下りる。
そんな聞いたこともないところで一体何をするのか・・・
そこは、諜報、防諜を行うスパイ組織だった。
長らく引きこもる原因にもなった、沖野の特異体質、それを見込まれての任務である。
ひ弱で特にやる気も無い沖野だったが、仕事をこなすうちに、両親の謎も少しずつ -
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長いよ。ダラダラと長いよ。めちゃくちゃ魅力的な主人公の設定なのに全然活かしきれてないと思うし、アクションもストーリーもずっと逃げてて単調だし、なんというか描写が説明的過ぎて俺には合わなかった。主人公が魅力的なのに愛せないのは感情の描写が下手だからだと思う。あと、100年前の大正時代を舞台にしてるのだけども、考証が正しいのか不安でいちいち裏とりをしないと安心して読めないのはどうしてだ?携帯電灯とかトラックとか大正時代のってどんなのだかぱっと頭に浮かばないからか?幕末や明治に比較しても筆力がないと描くのが難しい時代だと思うし、一部抜粋して誰かに読ませてもこれ大正の話だって気づかないし、なんというか
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平和の影に隠れた闇… 異能力を持つ19歳の新人スパイが、生死の間をギリギリで駆け抜ける #アンリアル
■あらすじ
19歳の主人公である新人警察官の沖野修也は、人の悪意を視覚的に感じることができた。かつて両親が事故で亡くなっていたが、死因について懐疑的だった彼は、早く出世することで真相につながる情報を掴むべく、いつも独断で捜査を行っていた。
警察から煙たい存在だった彼は、上司から異動が告げられる。新しい部署は機密扱いの特殊な捜査をしているようで…
■きっと読みたくなるレビュー
報道されず、決して表には出てこない正義の裏側。フィクションであると理解しつつも、当たらずとも遠からずなんじゃないの? -
購入済み
読みやすい
以前の作品は残忍残酷なシーんで描写もあり、
途中で読むのがイヤにらなったりしめしてが、
最近は読み易くて、本作も続編がありそうな
終わり方でしたが、面白く拝読致しました。