あらすじ
東京墨田区の外国人たちの相談役的存在で、「シスター」と慕われる、予備校の英語講師、能條玲。フィリピン出身の友人女性からの頼みで彼女の息子を探すことになった玲は、彼を探すうちに、ひょんなことから暴力団と外国人半グレ集団とのトラブルに巻き込まれてしまう。普段はただの一般人としてふるまう彼女だが、元フランス特殊部隊のエースという隠された経歴があった。前職の技術を活かし、暴力団と半グレたちを制圧して事件を解決に導く玲。その後も相次ぐトラブルに巻き込まれた外国人たちを助けていくうちに、玲は下町に隠された国際的な陰謀に巻き込まれていく。
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能條怜。予備校講師。フランス特殊部隊?帰り。ummundo。ベトナム人勢力とブラジル人。中国人も。近未来?というか今の日本の現状?
頼まれると断れない玲。アクション多め。キャラも皆立ってる。映像化しそう。続編。
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長浦京さんいいねー。主人公は現実離れしてるけど、設定は、ありそうな多国籍間の覇権争いと友達を救いたいと言う純粋な気持ちがストレートに表現されてて躓きも破綻も無い。しかも最後のページはあかん。もう次作絶対読むやつやん。
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コレコレ、長浦作品はこうでなくっちゃ。「リボルバー・リリー」「マーダーズ」「アンダードッグス」「プリンシパル」「1947」と続く真打作品。カオスでごっちゃ煮なこの雰囲気こそ長浦作品ならでは。「シスター・レイ」なんてタイトルもイカしている。ただただ長浦ワールドに浸れる。。
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★5 現代日本の暗部に焦点をあてたハードボイルド、国際化された犯罪の現状を知れ… #シスター・レイ
■あらすじ
東京墨田区で予備校講師をしている能條玲、彼女は元フランスの特殊部隊に所属していた経歴があった。フィリピン出身の友人の頼みで彼女の息子を探し出すことになった玲だったが、ヤクザやベトナム人組織との事件に発展してしまう。さらには、中国人、ブラジル人などの半グレ集団と国際的な犯罪トラブルにも巻き込まれていく…
■きっと読みたくなるレビュー
★5 おもろいっ
現代日本の暗部に焦点を当てたハードボイルド。我が国の国際化の現状とその課題認識させてくれる作品です。まず思うのは、日本って犯罪という切り口でも乗り遅れてるんだなぁという事実。そして自身の勉強不足を痛感しましたね…
本作はもちろんフィクションですが、日本では多くの外国人の方が働いたり、生活している。当然、横のつながりもあれば組織もできるでしょう。差別や特別扱いをされることで、軋轢がでてきて、貧富の差が激しくなる。遂には犯罪に手を染める場合もあるかもしれない。
知らなかった裏社会、犯罪のリアル、対抗する日本の警察の意識なども垣間見れるんです。犯罪自体も合理化、ハイテク化、国際化が進み、平和ボケしている日本の警察やヤクザが吞み込まれることになる。つくづくと危機管理のなさを痛感しちゃいました。いつも長浦京先生の作品を読むと、のほほんと生きてる自分が恥ずかしくなるんすよ。今回も喝を入れられましたね。
さて本作は、元エリート特殊部隊の能條玲が外国人犯罪組織に立ち向かっていくストーリー。本職は予備校の英語教師なんだけど、いつも友達の外国人が困っているところに手を差し伸べるところから物語が動き始める。
玲のまっすぐ過ぎる正義感と、鬼ツヨキレキレアクションが超絶カッコイイ。愚痴ったり腐ったりすることなく、常に前向きで人の支えになろうとする。自分ややると決めたことに対しては、相手が誰だろうとひるまずに立ち向かっていく。こんなCoolな生き方ができたら気持ちイイだろうな~。
またその他の登場人物がリアル良いんですよ、仲間や友人、敵役のヤクザや半グレ、外国人勢力のマフィアたち。怖いのよ、ほんとに。
でも暴力団の徳山(通称デブ)はイチ推しです!前半はただのクズなんだけど、後半に入ると背景が見えてきて、人間性に深みが出てくるんです。現実なら絶対お近づきになりたくないけど、やっぱりこういうジャパニーズヤクザは応援しちゃうんだよね。
物語が終盤に近づいてくると、エンタメとアクションがマシマシになって目が離せない。つーか、敵役が怖すぎるんですよ、ハードボイルドが過ぎる。ただその結果、めっちゃ面白いから良いのです!!
つい目をそらしてしまっている日本のダークな部分を詳らかに描いた社会派ハードボイルド。現代人こそ読むべき作品でした。
■ぜっさん推しポイント
私が子どもの頃は日本は好景気な時代、我が国日本のGDPは世界第二位で他国から羨まれる存在でした。しかしバブルが弾けた後、30年以上にわたって景気が低迷。気づいたら中国、ドイツに追い抜かれ世界第4位です(ちなみに一人当たりのGDPは40位)。
もちろん色んな要因があって現在の指標になっているだと思います。しかし「勝負する」ってことについては、日本はあまり上手ではありません。真面目で丁寧すぎるのも、善かれ悪しかれなんです。
本作の主人公の玲を見ていると、日本が困っている外国を助けながら、ライバルの国々に立ち向かっていくようで頼もしいんですよね。まだまだ日本は死んでないですよ、頑張らなきゃですね。
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いやぁ〜凄い!
元フランス特殊部隊の能條玲に、次から次へと難題が持ち込まれるのを、生死の瀬戸際でギリギリの落とし所に行き着くのだが、それでも玲の身辺にはきな臭い事件の予感を漂わせて小説は余韻を持たせて終わる。
なにより格闘シーンの描写がやたらにリアルで、傷つき方が本当に痛そう。
フィリピン、ブラジル、ヤクザ、中国情報機関、警察庁警備局、それに元特殊部隊の玲。
東京下町の裏で三つ巴、四つ巴に蠢く様々な人種の思惑に、流され傷つきながらも立ち向かう能條玲の力強さに感服する。
息継ぎさせてくれないくらい緊張感溢れる小説だった。
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長浦さんのアクション、映画見ているよう。簡単に銃器持ち出さないのが、真実味高める。空前のインバウンド、色んな人たちが入国してるんだろうな。続きが楽しみ。
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主人公が強過ぎて様々な敵対勢力をどんどん巻き込んでいく痛快ストーリー。勢力図が複雑すぎて最後はみんな敵なんじゃないかと思うほど。ラストシーンは次回作の匂わせ?
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長浦作品初読み。現在の日本での、外国人絡みの事件が次々と発生。根っこは繋がっているので、ストーリー展開も面白い。個人的に新しいヒロインの誕生と感じた。続編も楽しみ。
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詰め込み過ぎ感を感じたが、今の外国人の裏社会についてなるほどと思う部分は多かったです
色んな事件が連鎖して起きることにはご都合主義も感じるが、一気に読ませる力量はすごいです
続編は必ずある感じなので、期待大です
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東京サラダボウルのドラマみたいな内容だなと。
外国人の労働環境、詐欺事件、どうにかならんもんかね。
関係性は複雑に絡み合っているけれど、その混雑さが物語の面白さを深めてる。
これは続くのかな。面白かった!
Posted by ブクログ
やっぱり動きがあり、血湧き踊る感覚になるハードボイルドな長浦京いいですね。
前半は小さくそして現代日本の問題が果てにはデカい話になっていく様はさすがだし、乾が登場してきたことは長浦さんの現代ものは地続きな感覚なんだってのと、フィクションだけどあり得そうな感覚に怖さは覚えます。
2894冊
今年122冊目
Posted by ブクログ
長浦氏の創り出す女性キャラクターが好きだ
主人公なら尚更だ
綺麗で強くて正義感が強いのが特徴だ
そして作品の多くが女性がキーパーソンとして良く登場する
漏れなく、長浦氏は相当女性が好きなんだろう
本書『シスター・レイ』に登場する女主人公も
正にそれ★3.5
ブラス少し不器用だ
不器用過ぎて周りを巻き込んでいく
終わり方は、実に普通だ
でも、続編がありそうな終わり方
内容も凡庸だった
そして、長浦さんにしては尖った部分はスポイルされ過ぎてて刺激に欠けた印象も否めない
次回作に期待しよう٩(๑´3`๑)۶
そして、斯く言う私も女性が好きだ
いや、凄く好きかも(;・∀・)
違うな、物凄く好きかな!?
やっぱり、狂おしいほど好き٩(♡ε♡ )۶
できれば、弱くて、控えめな、、、、、m(_ _;)m
こんな落ちでよろしかったですかね(^_^;)!?
Posted by ブクログ
メルったく!
長浦さんの作品は分厚いものが多い
メルったく!
だけど好きなんだよな〜
本作の主人公の能條玲は東京墨田区の外国人たちの相談役的存在
「シスター」と慕われ、普段はただの一般人としてふるまう予備校の英語講師である
しかーし、裏の顔は元フランス特殊部隊のエースという隠された経歴の持ち主
裏の顔を活かし暴力団や外国人半グレ集団など相次ぐトラブルを解決していくお話
なんだけど、、、
本作はちょっとごちゃごちゃしてたのか?集中して読めなかったのか?何だか読むのにちょっと苦労した感じ
メルったく!
だけど、長浦さん嫌いじゃないです
次も楽しみです
あっ!
そーいえば私の口癖「メルったく!」がでてしまってましたねw
おフランス留学の経験からフランス語の『Merde(メルド)』と日本語の『まったく』がごっちゃになっちゃってた
メルドはスラングで日本語の「ちくしょう」的な意味ですわよ