高野優のレビュー一覧

  • 高野優の親子であっちこっち探検隊
    いろいろなところに3人の子どもたちを連れてお出かけする体験レポート。かなり面白い。我が家でも忍者体験に行ったり、春日部市の水路体験に行ったりしてみたい。

    全く期待していなかった巻末の「カナダ体験記」が1番面白かった。カナダが多民族国家であり、非常に寛容な面やしっかりした教育ポリシーを持っていること...続きを読む
  • 死者の国
    2段組で760ページ!
    読む前に圧倒されるボリュームだが、読み始めると引き込まれる。
    オープニングは猟奇的な殺人事件でサイコ的な味付けが強いが、容疑者が浮き上がってからの話しの展開が上手い。そのたびに話の風景まで変わっていく。

    「セブン」のようなサイコ犯と刑事の追いつ追われつの闘いかと思えば、法廷...続きを読む
  • 地底旅行
    専門知識がないと楽しめないのかな、と思いながら読んだけど、全然そんなこともなく。
    ファンタジーだと思えばスラスラ読める。
    冒険にありがちの危機的状況が何度か起こって、退屈させないストーリー。
  • 死者の国
    ポケミス史上最長、最厚!というこのレンガに取り組むために、積読を片付け、今年のサイクルロードレースの録画全てを見終わって、一気に読める時間を作り、いざ!

    『パリ警視庁迷宮捜査班』のど変態版か?と始めの頃は思った。有能で個性的なメンバーによる捜査。
    しかし、トップである主人公が規格外の生い立ち、経歴...続きを読む
  • 死者の国
    パリでストリッパーが連続して殺害される。被害者の下着で縛られ、唇の両端は耳まで切り裂かれていた。担当はコルソ警視。パリで最も優秀だが、強引な捜査を行う男。捜査が行き詰まったとき、昔同様の事件があったことを知る。その犯人はフィリップ・ソビエスキ。強盗殺人で刑務所にいたが、出所してから画家として成功して...続きを読む
  • 死者の国
    作中のグロいシーンにはなかなか馴染めなかったが、大好きな街が舞台であるという事と、何より勢いのある文章が最後まで読ませてくれた。いつもは犯人を探し探し読むのだが、この作品は複雑な構成すぎて思わぬ黒幕にやられた感が凄かった。
  • 死者の国
    グランジェ作品、最高です。『クリムゾン・リバー』は映画しかみてないけれど、『通過者』もめちゃくちゃ面白かったし。どの作品も主人公や出てくるひとが普通じゃなくてそういうのが、人間的。いや、変な人ばっかり出てくるんだけども、これも絶対絶対映画になったらみたいかもと思うくらいに人間関係が複雑で、第三部はじ...続きを読む
  • 未来のイヴ
    人間は機械で再現できるのか、アンドロイドの作り方の講釈を延々と続けるエジソン。冗長だがそれがいい。そして魂とはなにかが延々とした講釈の後に現れる得体の知れない恐怖感。素晴らしい。
  • 死者の国
     ポケミスの愛称で知られるハヤカワ・ポケット・ミステリだが、年々ポケットという名が似つかわしくない厚手の本が増えている。もともとポケミスは、海外のペーパーバックを真似た洒落たオトナのデザインを身に纏っている。ペーパーバックは、海外ではハードカバーよりは下に見られていて、安い原稿料でノワールやアクショ...続きを読む
  • 未来のイヴ
    スチームパンクって現代人の懐古趣味とSFを合体させた発明だと思ってたが違った! 作者はエジソンと同時代人のリアルスチーム世代なのです。これは衝撃。今のSFってちっとも進化してないってことなのか?

    本作は1886年に刊行されたアンドロイドものの古典作品。近年でもさまざまな作品に引用されているのに、...続きを読む
  • 地底旅行
    秀逸で分かりやすく面白い。

    物語としても素晴らしく、翻訳も本当に素晴らしい。


    ただ語学的にただしく訳しただけでは作品にならない。音符通りに正確に弾いただけでは音楽にならないのと同様に、という言葉に痺れた。

    そこに、翻訳の「美学」を感じる。



    物語に登場する博士に対して、不安や恐怖からそん...続きを読む
  • 未来のイヴ
    1886年(和暦にすると明治19年)に書かれたアンドロイドSFモノの祖。初めてこの作品を読みましたが、訳者さんの訳文も読みやすくてとても面白かった!
    今読んでもいろいろ刺さるエジソンの言葉の数々や、ハダリーを構成する機構の科学的な説明など(顔の表情の作り方とか、今のCGでやってるモーションキャプチャ...続きを読む
  • 地底旅行
    2018年30冊目。

    小学生の頃、ヴェルヌの『海底二万里』を渡されて、ほとんど読まずに放棄していたことを思い出す。
    これだけ想像力が刺激され、未知の世界にワクワクできるヴェルヌの作品を逃していたことを後悔。
    『地底旅行』は、大人になって読んでも心踊る、素晴らしい本だった。

    危険な地底への旅に邁進...続きを読む
  • 地底旅行
    地層を遡ることで過去への知見は広がります。
    地底旅行は、地層を遡ることで過去を体感することになります。
    高度な科学技術などは現れませんが、古生物学・地質学等に焦点を当てた風変りなSF小説と言えるでしょう。
    科学は絶対であるとしていた教授が、間もなく理論などどうでも良いとする様が、変化を許容する科学と...続きを読む
  • 黄色い部屋の秘密〔新訳版〕
    完璧な密室に、目の前で消える犯人…
    絶対にありえないはずの状況に、あくまでも『論理』に従って謎を解いていくルールタビーユが最高にクール。
    歴史に名を残していることだけあって、これは間違いない名作です。トリックも期待以上のもの。
    新訳版を購入して正解でした。とても自然かつ秀逸な訳で翻訳物独特の読みづら...続きを読む
  • 地底旅行
    ヴェルヌ恐るべし。
    読みやすく、またヴェルヌらしく見せ場もきちんと用意されている。とにかく科学的知見の造詣が深い。
    解説には科学、哲学、宗教学にも影響を与えると書いてあり、なんだかヴェルヌが途轍もない人間として書かれてる。しかし本編でプレートテクトニクス論を思わせる箇所があり、もしかしたら彼は大陸移...続きを読む
  • にんじん
    すばらしかった。名作と評判だったので読んでみました。
    最初あまりに主人公が家族にいじめられるので、
    知的障害があるのかとか、ものすごい人格に問題があるとか理由があるのかとおもったら、何もない。
    兄や姉、たまに父親とは一対一だと普通に接しているし、愛情を感じる。
    主人公に悲しさを感じた時、時々現れる残...続きを読む
  • 八十日間世界一周(下)
    とても臨場感があり、ところどころで息を飲むようなスリルが展開されていた。フォッグ氏とパスパルトゥー、それにアウダ夫人、フィックス刑事、それぞれが個性豊かでどの人にも好感が持てた。
    80日間で世界一周する中で様々なトラブルが起こるけれど、泰然自若な構えでいるフォッグ氏の頼もしいこと。小説の中の人物では...続きを読む
  • 地底旅行
    p.482
    「あたりまえじゃ! 人間は心臓が鼓動を打つかぎり、肉体を動かすことができるかぎり、希望を失ってはならん。絶望に身をゆだねてはならん。わしはそう思うぞ」
  • 八十日間世界一周(上)
    冷静沈着ながらも優しい紳士、すぐ表情にでる召使い、職務に忠実だけどちょっとコミカルな警官…。登場人物が皆魅力にあふれてて読んでるうちにどんどん引き込まれていきます。
    19世紀の世界情勢や風俗描写も見事で、ジャーナリズム的側面も持っているところも見逃せません。


    本当に80日で世界を周れるのか、仲間...続きを読む