高野優のレビュー一覧

  • 黄色い部屋の秘密〔新訳版〕

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    密室ミステリ。ルールタビーユという、少年新聞記者が探偵役っていうのが面白い。
    結末の引っ張り方と、解決の仕方が刑事には思いつかない感じで良い。
    犯人はわかってしまったんだけど、登場人物の話し方とか、メガネや森番といった脇役、小物のトリックなどが生き生きとしていて楽しかった。

    ルルーのミステリはこれしか知らないんだけど、他にも入手できるんでしょうか?

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    2021年02月16日
  • にんじん

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    レジリエンス。

    母親から精神的虐待を受けている少年(にんじん)の話。反旗を翻す後半の内容は読み応えがある。終始可愛そうだなぁ…としか思えなかったが、ちょっとだけ希望を感じた。

    本の表紙とは裏腹に胸糞作品。

    訳者のあとがきで頭が整理できた。

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    2020年06月27日
  • 死者の国

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    中盤にさしかかってからの二転三転によって大いに揺さぶられ、最後まで楽しく読みました。同じ作者の本で未読の物が少しあるので手を伸ばそうと思います。

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    2020年04月05日
  • 死者の国

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    好きな作品かと聞かれたらそうではないかもしれない。だけど間違いなく面白い。読ませる。とにかく読ませる。ちょう分厚いのに読ませる。まだこれだけページが残っている、というのがうれしくなる。リアルさや隙のなさを考えたら色々とあらはあるだろうけど、複雑な事件が起こってその謎がちゃんと紆余曲折を経てきちんと説明されて行くのは満足度が高まる。なんとなくディケンズを思わせるような物語の閉じ方。
    ただ最後のメッセージの文章の時制には違和感を感じた。原文ではどうなんだろう?

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    2019年10月23日
  • 死者の国

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    ちょっと今までに感じた事のない読後感。品が無いとも思うし、好きでもあり嫌いでもあるんが率直な感想かな。

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    2019年09月15日
  • 死者の国

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    700ページ強! バッグの中で重かったぜ…

    パリにて、頰を耳まで切り裂かれ、喉に石を詰められ、下着で縛られたストリッパー連続殺人に始まる第1部。アウトロー刑事が暴力と強引な操作で追い詰めた「犯人」が、第2部で有罪判決を受けて収監されてから、怒濤の展開の第3部という…気の抜けない作り。

    いやー、英米ミステリを読み慣れてると、ヨーロッパ大陸の捜査官たちの行動は破天荒だなあ。ネスボの「ハリー・ホーレ」もだけど、不法侵入から証拠破棄までなんでもあり。そのワイルドさにグイグイ惹きつけられて、ページを繰ってしまうけれども。

    絵画・歴史から日本の緊縛まで、JCの豊富な知識と美学が、背景また道具立て

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    2019年07月10日
  • 八十日間世界一周(上)

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    ヴェルヌを読むなど何十年ぶりであろうか。いま読むとチャチに感じる部分も多分にあるけれど、十九世紀の時代の熱さがそのまま伝わるような気がする。少なくとも子供のころに持っていた冒険への憧れみたいな感覚を思い出す。ストーリーテリングは軽快そのもの。また、無邪気ですらある進歩主義も読んでいて心地よい。

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    2018年11月05日
  • 八十日間世界一周(上)

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    臨場感あふれる展開、続きが気になりついつい読み進めてしまう一冊。飛行機の無い時代、世界一周を80日でできるかを賭けた物語。

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    2015年10月11日
  • にんじん

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    ジュール・ルナール『にんじん』新潮文庫

    はじめの方は、読み進めれば進めるほどに憤りや嫌悪感、不快感が募るばかりだった。

    一言で片付けるなら、かわいそうなにんじん。

    しかし、話が進むにつれて、段々とお母さんの方がかわいそうに思えてくる。

    なぜなら、お母さんは誰にも好かれていないからだ。

    一方のにんじんは、母親からの精神的虐待はあるものの、彼を想う人は周りにいく人もいる様子だ。

    特に、名付け親のおじさんは、この話のなかで唯一と言っていいほどにまともで暖かい人物である。

    ルナールの自伝的小説である本書の大きなメッセージの一つであり、ルナール自身が最も求めた言葉が、次に述べる名付け親のお

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    2015年07月18日
  • にんじん

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    初めてのフランス文学。
    原宿ブックカフェで紹介されて気になってた。内容がまあ凄まじい。そして本の中にも挿絵があって可愛い!

    赤毛のにんじんが母親に虐待されるんだけど、重苦しくなくユーモラスな話。可哀想って思うけど笑える変な感じ。

    文化の違いで理解し難いとこもあるけど、テンポ良くて読みやすかったです。

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    2015年03月27日
  • にんじん

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    「人には言えないこと」の話。

    一度、慣れてしまったら、世の中にはひどいと感じなければいけないことなんか、ひとつもないのだ。


    慣れって怖ろしい。


    今度は原文で読みたい。

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    2014年11月20日
  • 八十日間世界一周(下)

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    20年ぶりくらいの再読。あの有名などんでん返しは今読めばほんと他愛がないのですが、最初に読んだときにはびっくりしましたね。だってどんでん返しが待っているようなタイプの小説だとは思いませんもん。

    80日間で世界一周しなければいけないので、旅自体はとにかく慌しく、旅情を感じる暇もないのが残念ですが、19世紀のアジア(日本を含む)やアメリカの不安定な社会情勢を垣間見ることができ、なかなか興味深いです。

    それにしても金も糸目をつけずに、象でも船でも何でも買い上げて旅をつづけるフォッグ氏の豪胆さよ。世の中、金さえあれば無理は通るものなんだと教訓(?)を引き出すことも可能です。でもどんなトラブルが

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    2014年11月05日
  • 地底旅行

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    久々の再読。やっぱり面白かった&読みやすかった。

    地底に広がるセンス・オブ・ワンダー。このイマジネーションに驚きつつも、すべてにそれなりの科学的説明をつけているジュール・ヴェルヌの知的能力の高さに感心します。

    変人のリーデンブロック教授に振り回される常識人のアクセル少年という安定した話型をベースにしつつ、時おり浮かれて暴走してしまうアクセル少年の行動もきいてます。

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    2014年10月25日
  • エッセイマンガ 高野優の育児ハピネス百科

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    いつもどおり面白い。
    3人の子を生んで育ててるだけに、内容も豊富で、
    ミルクや母乳、両方を経験してるからこそ、バサッと言える意見が読んでて気持ちいい。

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    2012年06月27日
  • 八十日間世界一周(下)

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    わーいわーいたのしー!!
    フォッグ氏かっこいい。
    わくわくどきどき。本当に一周したのかなヴェルヌさん?

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    2012年05月17日
  • エッセイマンガ 高野優の育児ハピネス百科

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    子育てを初めて半年の、新米ママの私。
    うんうん、分かる!そうそう!と、うなずいたり、笑ったり、少しホロッとしたりしながら一気に読みました。

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    2012年02月22日
  • 八十日間世界一周(上)

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    ネタバレ

    映画から入った作品のひとつ。映像作品がまじ感動ものだったので、小説すげー楽しみにして読んだけど、期待通りの感じでした。映像作品が原作にかなり忠実で感激しました。英国紳士であるフォッグ氏が召使いのパスパルトゥーを連れて80日間で世界一周をしようっていう物語です。上巻では、エジプト・インド・香港までの道のりが描かれていて、途中のインドでのアウダ夫人救出劇がやっぱ好きですね。機械みたいに正確なフォッグ氏がたまーに見せるギャップがコントラストを出していて面白いです。

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    2011年09月20日
  • 八十日間世界一周(下)

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    ベタな展開だがやはり楽しい。さすがは古典か。
    メインのキャラもいいけど、やっぱりアメリカの運転手とその乗客が最高である。
    鉄橋が壊れかけていて汽車が通れそうにない。どうするか?全速力で突っ切れば落ちる前に渡ることができるんじゃね?ひゃっはー。機関が壊れるまで石炭を燃やせー。天才すぎる。

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    2011年08月10日
  • エッセイマンガ 高野優の空飛ぶベビーカー

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    肩肘張らない高野優さんの育児エッセイマンガ。

    育児に奮闘中のお父さんお母さんに是非読んでもらいたい。
    著者の育児の喜怒哀楽が、読者の育児の喜怒哀楽にきっと重なるはず。

    ふっと気持ちが楽になって、じんわり心が温かくなりますよ。

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    2010年10月14日
  • 高野優の吾輩ハ母デアル

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    結構前に読み終わりました。
    寺ちゃんがなくなった後でた初めての本。
    そんなに寺ちゃんは出てこなくて・・・・
    連載の本をまとめたようなので、詳しくは書けなかったのかな?と。
    内容は、末っ子シオちゃんがとても大きくなったなーと。とても賢い子だなって印象です、2人のお姉ちゃんたちにも負けない、個性的な子かな。でも私はやっぱり、ナギちゃんが一番おうえんしたいかな?わが子と同じように成長が遅くて・・・心配だったけど今は問題ないようでとても安心してます。

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    2010年08月10日