ジュール・ルナールの作品一覧

「ジュール・ルナール」の「にんじん」「にんじん」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

    作品一覧

    • にんじん
      3.9
      1巻539円 (税込)
      にんじん――。髪の毛が赤くてそばかすだらけのルピック家の三番目の男の子はみんなからそう呼ばれている。あだなをつけたのはお母さんだ。お母さんは、にんじんに夜の暗闇のなかをにわとり小屋の扉を閉めに行かせたり、おもらししたおしっこを朝食のスープに混ぜて飲ませたりする……。だが、にんじんは母親のいじわるにも負けずに成長してゆく。生命力あふれる自伝的小説の傑作。
    • にんじん
      値引きあり
      3.6
      1巻253円 (税込)
      「にんじん」――ルピック夫人は末の男の子をそう呼ぶ。髪の毛は赤く、顔はそばかすだらけだから。にんじんは、部屋の片隅にうずくまりながら、家族のために役立つ機会を待ちぶせしている。が、母親の口汚いののしりと邪険な態度が、そんな彼の気持ちを打ち砕く――。愛に飢え、愛を求めながら、母親のあまりの反応のなさに悩み傷つく少年の姿を生き生きと描き、読者の感涙を誘う不朽の名作!
    • にんじん
      -
      1巻550円 (税込)
      赤毛のため「にんじん」あだ名をつけられている少年は、生みの母親から愛されなかった。母から難癖をつけられ苛められるにんじんは、嘘をついたり、いんちきな手段を使ったり、またはご機嫌をとったりして自分を守ろうと四苦八苦する。特異な家庭環境におかれた「にんじん」は、やはり特異な子どもなのか? 子どもの不潔さ、残酷さ、うそつき根性などをリアルに描写しながら、なおそこにエスプリと詩情を漂わせたルナールの佳品。

      試し読み

      フォロー
    • にんじん

      Posted by ブクログ

      以下、中学2年生の時に書いた読書感想文をそのまま掲載:
      「あなたの分のメロンはないわ。だって、あなたは私と同じでメロンが嫌いだから…ええ、まちがいないわ」
      「そうか、ぼくはメロンが嫌いだったんだ。ママが間違いないと言うなら、間違いない。」
      ジュール・ルナール作の「にんじん」。この本は、あらゆる面で私に大きな衝撃を与えたし、私なりの大きな褒め言葉としてあえてこう言いたい。「出来ることならもう二度と読みたくない」。それほどに悲しくて、痛い。
      まず、この話の主人公の本当の名前は最後まで分からない。なぜかといえば、この主人公は終始周りから「にんじん」と呼ばれ続けるからである。にんじんは髪色が由来のあだ

      0
      2024年12月21日
    • にんじん

      Posted by ブクログ

      激甘の父親の本を読んだ後は、激辛の母親…
      読むの辛かった…けど、にんじんが本当に健気で冷静で思慮深くて。今すぐ助け出しに行きたくなるけど、ちょくちょくと入る隠喩やにんじん自体の考え方が素敵すぎて。
      そして一編あたりが短いのも助かる…見てられないよ。
      じわじわと自立、成長する人参のほんの一部分を垣間見れました

      0
      2023年05月21日
    • にんじん

      Posted by ブクログ

      ネタバレ

      痛い。痛過ぎる。表紙イラストのかわいさ故、ディズニー的ハッピーエンドを期待して購入したが、初っ端から虐待の嵐。顔が引き攣るシーンが度々出てくる。毒親の発言が自分の思考と化していた(刷り込み、思い込み?)が、大人になるにつれ、自分の意見をちゃんと言語化できていく。最後の、「ああ、誰も僕を愛してくれないんだ」のセリフが出た時は、苦しいながらも、ちゃんと自覚して言葉にできて良かった、とにんじんの成長を感じた。

      0
      2022年05月12日
    • にんじん

      Posted by ブクログ

      これは大人が読む本だと今さら気づいた。子供の頃読んだ気がするがたぶん子供向け版だったと思う。赤裸々な自伝である。子供時代の思い出は無邪気なだけではないはずである。両親のいやな面を見たり、残酷なことを楽しんだり(動物だけでなく人に対しても)、異性に性的な感情を抱いたり。みんなが平気で忘れて向き合わない恥ずかしい子供時代。これこそがこの作品の素晴らしさだ。読んだきっかけは大竹しのぶのミュージカル「にんじん」を見たからだが、原作には悪役の母親も正義の味方の女中も純粋な主人公も出てこない。とても人間らしく、時に懐かしく時に失望させられるそんな家族、仲間、知り合いたち、にんじん本人だ。

      0
      2017年08月22日
    • にんじん

      Posted by ブクログ

      すばらしかった。名作と評判だったので読んでみました。
      最初あまりに主人公が家族にいじめられるので、
      知的障害があるのかとか、ものすごい人格に問題があるとか理由があるのかとおもったら、何もない。
      兄や姉、たまに父親とは一対一だと普通に接しているし、愛情を感じる。
      主人公に悲しさを感じた時、時々現れる残忍性に裏切られたような気持ちにもなる。
      そして、最後の反抗、そして父の告白。
      少年の葛藤と自立がそこにあって、頭を殴られたような衝撃を受ける。

      0
      2015年01月29日

    新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!