高野優のレビュー一覧

  • 死者の国

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    ネタバレ

    ペーパーバックのような分厚さ、読むの手が疲れるけれど夢中になって読んでしまった。
    美術系にSMとかグロい系あり。途中で意味不明なアクション?ありで、そこはいらなかったようにも思うけど、最初からは全く想像のできない最後だった。
    人ってそんなに出自にこだわる?と思いつつ、ヨーロッパは特にいろんな民族が入り乱れているからこそすごく気になるのかなと感じた。
    フランスで人気の作家との事なので、他の作品も是非読んでみたい。

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    2022年10月29日
  • 死者の国

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かったですよ。
    エログロがとんでもなく多いし、こんな分厚くしといて伏線全部回収出来るの?とおもったらまぁすごいったりゃありゃしない。
    話の内容としては進撃の巨人に似てるね。
    憎んでた敵は同族ってね。
    なんかもう動機やらなんやらまで完璧じゃないかなぁ。
    あー凄かったって久しぶりに思った作品だった。

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    2022年07月21日
  • にんじん

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    ネタバレ

    痛い。痛過ぎる。表紙イラストのかわいさ故、ディズニー的ハッピーエンドを期待して購入したが、初っ端から虐待の嵐。顔が引き攣るシーンが度々出てくる。毒親の発言が自分の思考と化していた(刷り込み、思い込み?)が、大人になるにつれ、自分の意見をちゃんと言語化できていく。最後の、「ああ、誰も僕を愛してくれないんだ」のセリフが出た時は、苦しいながらも、ちゃんと自覚して言葉にできて良かった、とにんじんの成長を感じた。

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    2022年05月12日
  • 八十日間世界一周(上)

    購入済み

    大好きな本

    冒険、サスペンス、ロマンス、紀行、全部入っていて本当におもしろいです。

    #ドキドキハラハラ #ハッピー #カッコいい

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    2022年01月31日
  • 地底旅行

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    「どちらに?」
    「私は地球の中心を指差した」
    「地下室に?」
    「いや、もっと下だ」
    どんな時代のどんな場所に行くことも出来るし、人間の想像力ってすごいと、この小説を読んで改めて感じた。
    本の中には地底世界さながら、果てしない世界が広がっているから、読書は一生ごとの楽しみになると思う。

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    2021年08月27日
  • 高野優の親子であっちこっち探検隊

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    いろいろなところに3人の子どもたちを連れてお出かけする体験レポート。かなり面白い。我が家でも忍者体験に行ったり、春日部市の水路体験に行ったりしてみたい。

    全く期待していなかった巻末の「カナダ体験記」が1番面白かった。カナダが多民族国家であり、非常に寛容な面やしっかりした教育ポリシーを持っていることがわかった。

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    2020年10月06日
  • 死者の国

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    ネタバレ

    2段組で760ページ!
    読む前に圧倒されるボリュームだが、読み始めると引き込まれる。
    オープニングは猟奇的な殺人事件でサイコ的な味付けが強いが、容疑者が浮き上がってからの話しの展開が上手い。そのたびに話の風景まで変わっていく。

    「セブン」のようなサイコ犯と刑事の追いつ追われつの闘いかと思えば、法廷モノに姿を変え、そこからは贋作犯の話しになりつつ…。

    話しが起承転結と動くたびに形を変えながら、最後にタイトル「死者の国」に繋がる余韻が残るラストまで、プロット展開の巧さは見事の一言。
    登場する異形のキャラも濃厚で、そこに展開される個々のドラマの味付けも強烈だし、映画や美術、文学に対する作者の造詣

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    2020年06月19日
  • 地底旅行

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    専門知識がないと楽しめないのかな、と思いながら読んだけど、全然そんなこともなく。
    ファンタジーだと思えばスラスラ読める。
    冒険にありがちの危機的状況が何度か起こって、退屈させないストーリー。

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    2020年04月02日
  • 死者の国

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    ネタバレ

    ポケミス史上最長、最厚!というこのレンガに取り組むために、積読を片付け、今年のサイクルロードレースの録画全てを見終わって、一気に読める時間を作り、いざ!

    『パリ警視庁迷宮捜査班』のど変態版か?と始めの頃は思った。有能で個性的なメンバーによる捜査。
    しかし、トップである主人公が規格外の生い立ち、経歴を持ち、泥沼の離婚争議中で、あぁその妻ときたらスーパーエリートで超ど変態…
    鬱屈具合の半端ない人びとがわんさか。

    物語のかなり初期にいきなり、日本の文化である「緊縛」「縄師」という言葉が登場して驚くが、かなりグロいSMの描写が続くので、そちらに嫌悪感を強く持たれる方にはおすすめできない。

    あぁ、

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    2019年11月03日
  • 死者の国

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    パリでストリッパーが連続して殺害される。被害者の下着で縛られ、唇の両端は耳まで切り裂かれていた。担当はコルソ警視。パリで最も優秀だが、強引な捜査を行う男。捜査が行き詰まったとき、昔同様の事件があったことを知る。その犯人はフィリップ・ソビエスキ。強盗殺人で刑務所にいたが、出所してから画家として成功していた。ソビエスキにとって不利な証拠や有利な証拠が出て来て・・・

    長い。果てしなく長い。ポケミス上下二段組で700頁強、定価3千円。しかし、物凄く面白い。

    コルソの無茶苦茶なキャラがいい。ムシャクシャしたから、自分の担当でない銃撃戦に参加したりする。

    ゴヤの絵画が重要な場面で使われているのだけれ

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    2019年10月31日
  • 死者の国

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    作中のグロいシーンにはなかなか馴染めなかったが、大好きな街が舞台であるという事と、何より勢いのある文章が最後まで読ませてくれた。いつもは犯人を探し探し読むのだが、この作品は複雑な構成すぎて思わぬ黒幕にやられた感が凄かった。

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    2019年10月11日
  • 死者の国

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    グランジェ作品、最高です。『クリムゾン・リバー』は映画しかみてないけれど、『通過者』もめちゃくちゃ面白かったし。どの作品も主人公や出てくるひとが普通じゃなくてそういうのが、人間的。いや、変な人ばっかり出てくるんだけども、これも絶対絶対映画になったらみたいかもと思うくらいに人間関係が複雑で、第三部はじまったら怒濤の展開でめちゃくちゃ読むスピードあがります。ちょっと長いし、本が持ちにくいのが難点ですが。アーナルデュル・インドリダソンとグランジェがワタシの好きなミステリー作家さんやなーとしみじみ思いました。

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    2019年08月30日
  • 未来のイヴ

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    人間は機械で再現できるのか、アンドロイドの作り方の講釈を延々と続けるエジソン。冗長だがそれがいい。そして魂とはなにかが延々とした講釈の後に現れる得体の知れない恐怖感。素晴らしい。

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    2019年08月20日
  • 死者の国

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     ポケミスの愛称で知られるハヤカワ・ポケット・ミステリだが、年々ポケットという名が似つかわしくない厚手の本が増えている。もともとポケミスは、海外のペーパーバックを真似た洒落たオトナのデザインを身に纏っている。ペーパーバックは、海外ではハードカバーよりは下に見られていて、安い原稿料でノワールやアクションを書いて糊口を凌いでいた三文作家のことはペーパーバック・ライターと呼ばれて一段下に置かれていた時代があったと言う。ところがペーパーバックから多くのエンターテインメントの巨匠や天才が生まれ育つにつれ、世界の読者はペーパーバックこそが、名作の卵であったり雛であったりすること、そして何よりも面白く読める

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    2019年06月24日
  • 未来のイヴ

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    スチームパンクって現代人の懐古趣味とSFを合体させた発明だと思ってたが違った! 作者はエジソンと同時代人のリアルスチーム世代なのです。これは衝撃。今のSFってちっとも進化してないってことなのか?

    本作は1886年に刊行されたアンドロイドものの古典作品。近年でもさまざまな作品に引用されているのに、知らなくて恥ずかしい。先日見た『屍者の帝国』にもエジソンとハダリーが出ていたなー。
    19世紀の小説とは思えないスピード感があり、面白かった。(分かりやすさはどうやら新訳のおかげらしい)
    まだの人は、ぜひ。

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    2019年01月16日
  • 地底旅行

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    秀逸で分かりやすく面白い。

    物語としても素晴らしく、翻訳も本当に素晴らしい。


    ただ語学的にただしく訳しただけでは作品にならない。音符通りに正確に弾いただけでは音楽にならないのと同様に、という言葉に痺れた。

    そこに、翻訳の「美学」を感じる。



    物語に登場する博士に対して、不安や恐怖からそんなことはあり得ないと批判を繰り返していた博士の甥が、そんなあり得ないことが現に自分の目の前に起こってしまった時の頭の中の感情と思考のメーターの振り切れようが半端ではない。

    否定していた人間が今度は打って変わって、先陣をとって博士をも置き去りにする勢いで突き進む人間になってしまった。

    反動で余計に

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    2018年11月25日
  • 未来のイヴ

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    1886年(和暦にすると明治19年)に書かれたアンドロイドSFモノの祖。初めてこの作品を読みましたが、訳者さんの訳文も読みやすくてとても面白かった!
    今読んでもいろいろ刺さるエジソンの言葉の数々や、ハダリーを構成する機構の科学的な説明など(顔の表情の作り方とか、今のCGでやってるモーションキャプチャーそのものじゃないかとか)130年前の作品なのに全く古くささのない世界観。そして贅を尽くした『地底の楽園』の美しさ。
    『神の領域』への挑戦というテーマで繰り広げられたドラマ、ラストの展開まで含めて余韻まで楽しめる作品でした。

    読んでて「おや?」と思ったところは巻末の解説や訳者さんのあとがきで触れて

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    2018年09月24日
  • 地底旅行

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    2018年30冊目。

    小学生の頃、ヴェルヌの『海底二万里』を渡されて、ほとんど読まずに放棄していたことを思い出す。
    これだけ想像力が刺激され、未知の世界にワクワクできるヴェルヌの作品を逃していたことを後悔。
    『地底旅行』は、大人になって読んでも心踊る、素晴らしい本だった。

    危険な地底への旅に邁進する鉱物学者の叔父リーデンブロック教授のキャラクターが強烈。
    科学者でありながら、旅にとって不都合で、旅を差し止めるような危険性を示唆する理論には真っ向から反対。
    自分が進むべき理由だけを盲信して突き進む。
    なんだかドン・キホーテみたいだなと思いながら読んでいたら、役者あとがきにも同じことが書かれて

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    2018年07月08日
  • 地底旅行

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    地層を遡ることで過去への知見は広がります。
    地底旅行は、地層を遡ることで過去を体感することになります。
    高度な科学技術などは現れませんが、古生物学・地質学等に焦点を当てた風変りなSF小説と言えるでしょう。
    科学は絶対であるとしていた教授が、間もなく理論などどうでも良いとする様が、変化を許容する科学という存在そのものであると感じられます。
    比較的長編と思いますが、話がなかなか進まない部分と劇的な速度で進む部分が現実的であり、読者を飽きさせません。

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    2016年10月21日
  • エッセイマンガ 高野優の空飛ぶベビーカー

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     既に我が子は中2と小4ですが、久しぶりに小さい頃のことを思い出しました。それにしても、この本を買った記憶がないのですが、買ったのは私でしょうか?2002年の4月に出た本ですので、我が家の子育てとどんぴしゃなタイミングですが…。

     著者が経験されている、等身大の子育てが書かれているのがいいですね。背伸びもしてないし、かっこつけてない感じが好感がもてます。今まさに子育て中という方、読むと参考になるというか、肩の力が抜けるのではないでしょうか。

     本の帯にも書かれていますが、「育児は育自!」という言葉が素敵です。

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    2016年02月15日