高野優のレビュー一覧

  • 黄色い部屋の秘密〔新訳版〕

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    完璧な密室に、目の前で消える犯人…
    絶対にありえないはずの状況に、あくまでも『論理』に従って謎を解いていくルールタビーユが最高にクール。
    歴史に名を残していることだけあって、これは間違いない名作です。トリックも期待以上のもの。
    新訳版を購入して正解でした。とても自然かつ秀逸な訳で翻訳物独特の読みづらさを全く感じなかった。こんなにページをめくる手がとまらなくなったのは、とても久々。読み終わったあとも後引く面白さに、にやにやしてます。

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    2015年11月12日
  • 地底旅行

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    ヴェルヌ恐るべし。
    読みやすく、またヴェルヌらしく見せ場もきちんと用意されている。とにかく科学的知見の造詣が深い。
    解説には科学、哲学、宗教学にも影響を与えると書いてあり、なんだかヴェルヌが途轍もない人間として書かれてる。しかし本編でプレートテクトニクス論を思わせる箇所があり、もしかしたら彼は大陸移動説を当時考えていたのかもと、ヴェルヌをより途轍もない人間なのではと考えてしまった。

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    2015年02月23日
  • にんじん

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    すばらしかった。名作と評判だったので読んでみました。
    最初あまりに主人公が家族にいじめられるので、
    知的障害があるのかとか、ものすごい人格に問題があるとか理由があるのかとおもったら、何もない。
    兄や姉、たまに父親とは一対一だと普通に接しているし、愛情を感じる。
    主人公に悲しさを感じた時、時々現れる残忍性に裏切られたような気持ちにもなる。
    そして、最後の反抗、そして父の告白。
    少年の葛藤と自立がそこにあって、頭を殴られたような衝撃を受ける。

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    2015年01月29日
  • 八十日間世界一周(下)

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    とても臨場感があり、ところどころで息を飲むようなスリルが展開されていた。フォッグ氏とパスパルトゥー、それにアウダ夫人、フィックス刑事、それぞれが個性豊かでどの人にも好感が持てた。
    80日間で世界一周する中で様々なトラブルが起こるけれど、泰然自若な構えでいるフォッグ氏の頼もしいこと。小説の中の人物ではあるけれど、とても魅力的な方ですね。

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    2014年12月01日
  • 地底旅行

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    p.482
    「あたりまえじゃ! 人間は心臓が鼓動を打つかぎり、肉体を動かすことができるかぎり、希望を失ってはならん。絶望に身をゆだねてはならん。わしはそう思うぞ」

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    2014年07月25日
  • 八十日間世界一周(下)

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    ネタバレ

    下巻の冒頭で召使パスパルトゥーが横浜にたどり着く描写があり、作者(フランス人)の目を通した日本の描写が新鮮なものに思えた。

    世界旅行は困難とトラブルの連続だったが、主人公のフォッグ氏の意志の強さ、寡黙な性格に潜む優しさに私自身も心惹かれていった。
    最後までドンデン返しが絶えない作品であったが、それがまた面白かった。日付変更線をまたいだトリックは、船路が主流であった19世紀ならではのものかと感じられ、そこがまた面白かった。

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    2012年06月18日
  • 八十日間世界一周(上)

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    冷静沈着ながらも優しい紳士、すぐ表情にでる召使い、職務に忠実だけどちょっとコミカルな警官…。登場人物が皆魅力にあふれてて読んでるうちにどんどん引き込まれていきます。
    19世紀の世界情勢や風俗描写も見事で、ジャーナリズム的側面も持っているところも見逃せません。


    本当に80日で世界を周れるのか、仲間と大金を賭けているのも読者を夢中にさせる大きなポイント。章が細かく分かれているので、作品全体がスピード感に溢れ、それでいて気持よく読める魅力ある作品だと思います。

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    2012年06月16日
  • 八十日間世界一周(下)

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    ネタバレ

    旅の終わりの下巻。横浜・アメリカ大陸でイギリスにもどってくるまでの行程が描かれている。アメリカの鉄道での決闘でフォッグ氏の豪胆な一面が垣間見られる。映画とほぼ同じ展開で進むが、ラストのパスパルトゥーの登場&改革クラブの紳士が言った、「This is the end,」的なフレーズはなく、映画の脚色とわかった。アウダ夫人と最終的に結ばれるので、そこは淡い恋物語の要素が加わって物語を際立たせてくれた。

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    2011年09月21日
  • エッセイマンガ 高野優の空飛ぶベビーカー

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    ネタバレ

    暖かい気持ちになれる本。
    子連れで電車に乗るのに一苦労というエッセイは同感。
    日本に帰ると周りの冷たい視線が痛い。

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    2011年08月29日
  • 八十日間世界一周(下)

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    「人はたとえ、まったく意味がなくても、世界一周をするのではないだろうか?」 流れるように話が進み、あっという間に読み終わった。読後に圧倒的に旅をしたくなる名作だと思う。150年前の世界を垣間見れるのも楽しい。

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    2011年07月16日
  • エッセイマンガ 高野優の空飛ぶベビーカー

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    赤ちゃん育児中にお勧めの一冊。
    お堅い育児書って、この月齢には何ができなきゃいけない・・・
    赤ちゃんが泣いたらこう対応して・・・
    それが当てはまらないと『心配・不安』になっちゃってませんか?
    高野優さんの本はそんな気持ちをとっても楽にしてくれます。
    な~んだこれでいいんじゃん!
    育児って楽しい~!
    そんな楽な気持ちになれます。

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    2009年10月26日
  • 八十日間世界一周(上)

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    興味深い本である。
    いつかこの本ド通りに世界一周をしたいものである。
    ちなみにこの本を読んでいた頃は食事もとらずに先へ、先へと
    読み続けていたので、母に怒られたということがあった。
    今は時間が無くて読んでいない。
    なぜなら熱中し過ぎて勉強どころじゃなくなるからだ。
    読んだあとも好きなシーンが頭の中で幾度も再現されるので、
    長期休暇の時にまた読もうと思う。

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    2009年10月24日
  • エッセイマンガ 高野優の空飛ぶベビーカー

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    この著者の本を読むのはこれで3冊目、読むごとにどんどん好きになって、魅力にはまっていく。絵も添えられている文字も、そしてもちろん文章もユーモアもあり、元気もくれ、そして共感しやすい本当に等身大の育児経験を書いてくれていて、しかもところどころに涙あり、本当に大好きになりました。
    本人は謙遜しているけれど、とーっても立派な心優しいお母さんだと文章ににじみ出ている気がします。3人目か〜、私なんて1人でも余裕なくて困っているのに、すごいな〜!でも、やっぱりうらやましいと思うところがあるのは、兄弟を生んであげたい気持ちが強いからかな。ぜひ、全冊読破したいです!これからもどんどん頑張って書いてほしいな〜。

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    2009年10月07日
  • エッセイマンガ 高野優の空飛ぶベビーカー

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     空飛ぶベビーカー、育児ハピネス百科に続き高野優の育児マンガとエッセイを読んだ。このシリーズは4冊の連続ものになっていて読み出すと止まらない。育児について考えさせられるし、なにより元気がでる本。読んでいると肩の力が抜けてくるのがいい。どれか一冊読むと、彼女の本を全部読みたくなってくる。

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    2009年10月04日
  • エッセイマンガ 高野優の育児ハピネス百科

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    ママ友達から勧められて購入した育児エッセイ。すごーく簡単に読めて、幸せな気分になれる。
     著者がいかに子供に恵まれて幸せか、明るいタッチで描きながら、理想のお母さん像なんてものにとらわれないで、力を抜いて、そのぶん子供に優しく接しようというメッセージが込められた本。脱力育児モード。

     育児書なんてぶっとばせ!という感じ。お母さんは大抵がんばっている。だから、考えなしにもっとガンバレと言ったり、ケチをつけたりしないで、ガンバッテイルネとねぎらってあげて欲しい。母乳だ布オムツだ、ベビーカーは駄目だ、でも抱き癖はつけちゃ駄目だとごちゃごちゃ言わずに、母親が少しでも心安らかに子供と向き合えるよう、ま

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    2009年10月04日
  • にんじん

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    ネタバレ

    『にんじん』なんて可愛らしいタイトルの意味が切なくなってしまった
    最後まで主人公のにんじんは誰にも名前を誰も呼ばれなかったのだ

    お母さんのにんじんへの仕打ち、価値を見いだした途端気にかけ始めるお父さん、兄、姉もにんじんのこと下に見てるのがよくわかる

    そりゃ、にんじん、歪むよね
    途中途中に入る動物へのにんじんの仕打ちがにんじんの歪みをあらわしていたように感じた

    なんかどのエピソードもパンチすごくて、それでも誰かに愛されたいと願い叶わず、から回るにんじんの姿が上手く表現されている
    全て話、母親から離れたいと願ったのに父親になだめられるようなこと言われたにんじんの気持ちを思うとあまりにも痛いで

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    2025年10月31日
  • 八十日間世界一周(上)

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    自分の夏休み図書として
    旅を感じたく選んだ本、
    ドキドキワクワク
    地名が出てきては地図と睨めっこして
    想像しながら読むのが楽しい
    chat Gptでマップ作ってもらったら
    尚、想像力掻き立てられる!
    下巻に期待

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    2025年08月28日
  • 地底旅行

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    面白かった。
    リーデンブロック教授のキャラクターが特に良かった。
    ぶっ飛んでいて、向こう見ずなところもあるが地底へまっすぐ進んでいきたいと思う熱意が良かった。
    マルクとの掛け合いも好きだった。

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    2025年05月28日
  • 怪盗紳士 アルセーヌ・ルパン 奇岩城

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    漢字 大人レベル
    フリガナ あり(全ての漢字に)
    文字の大きさ 小
    長さ 長い(240ページ)
    出版年 2016年(オリジナル1909年 フランス)
    内容 ある事件を発端とした、高校生探偵ボートルレと怪盗ルパンの対決。抄訳。
    感想 原作の少し冗長と感じられる部分や、現代では差別的な印象のある表現、分かりづらいジョークや子どもには理解が難しいと思われる心理描写などを上手く省いていて、引っかかりを少なくし、興味を途切れさせない良い訳となっている。後半、フランスの歴史が絡んでくるあたりも分かりやすくなっている。また、ルーアンとル・アーブルの位置関係など地理の話が出てくる箇所に地図が掲載されていたのも

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    2025年04月07日
  • 八十日間世界一周(上)

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    SFの父ジュール・ヴェルヌの『八十日間世界一周』です

    小さい頃に読んでいるはずなんですが、例によってまるで覚えちゃいません

    しかーし!すんごい面白かったのはなんとなく覚えている
    そして実際面白かった!

    1873年出版なので、19世紀末ですな
    ヴィクトリア朝末期です

    上下巻の上巻では、ロンドンを出発してちょうど半分の40日が経過、中国の上海まで到達しております

    突然ですが、ここでクイズです
    この間、主人公フォッグ氏は様々な乗り物を乗り継いで旅しているんですが、この中で動力源が現代でも変わっていない乗り物がひとつだけあります
    それはなんでしょう?

    答えはCMのあと!(CMないわ!)

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    2025年03月25日