松永美穂のレビュー一覧

  • 朗読者(新潮文庫)

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    ネタバレ

    禁断の恋愛関係がメインストーリーかと思いきや、中盤はナチス時代の話など非常に重たい部分が多かった。
    翻訳だからか哲学的な文章が多い作者の傾向なのか分からないが少し読みにくさを感じた。

    文盲であるというコンプレックスから冤罪を認めてしまのは拍子抜けしてしまうけれど、文章が書かれた当時の社会においてはわかる人にはわかる感覚なのかなー。
    コンプレックスを少年に対してはさらけ出せて素直に交流が出来て良かったな、と心があたたまった。

    物語の本筋とはずれちゃうけど、物理的にある程度距離感があった方が尊い関係が築けるっていうの、分かるなー。

    「話の真実の中身は、ぼくの行動の中に含まれているのだから、話

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    2025年12月29日
  • モモ(絵本版)

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    内容 ミヒャエル・エンデの名作「モモ」の第一部を絵本化。聞き上手なモモと友人たち、特にベッポとのエピソードを取り上げる。
    感想 「時間どろぼう」との闘いが始まる前の「第一部」にフューチャーしているところが良い。本編の前段階とも言えるこの部分はつい読み飛ばしてしまいがちだが、ここだけでもひとつの物語にできるほどの魅力がある。原作への導入としても良いと思う。ただ、声に出して読んだ時の読みやすさや理解しやすさは、個人的には、原作の訳文の方がしっくりきた。

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    2025年12月14日
  • モモ(絵本版)

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    「モモ」という名作があることを知り、この絵本を手に取った。原作のすべてを表現しているわけではないらしいが、今を見つめることの大切さを感じることができた。原作も読んでみたい。

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    2025年09月27日
  • 朗読者(新潮文庫)

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    親子ほど年の離れたハンナとの恋、ナチの強制収容所をめぐる裁判、服役中のハンナとの交流。
    恋愛小説かと思いきや、メインはナチズムの戦争犯罪だった。
    まだ自分が産まれてもいない時代の罪を、我が事のように捉える。
    この“集団罪責”に共鳴できず戸惑った。
    これは…人種の違いなんだろうか。
    でも世界的ベストセラーになるってことは、メジャーな考え方といえるよね。
    服役してまである事実を隠したいハンナの心情も分からなくて、モヤモヤしてしまった。

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    2025年09月14日
  • モモ(絵本版)

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    詩のような絵本。
    押し付けがましくもなく、教訓じみた話でもなく。
    この本の中に登場するモモの話の聞き方と同じように近くに寄り添って座ってくれているような、自分の思索に耽ることができるような本。

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    2025年09月03日
  • 朗読者(新潮文庫)

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    親子ほどの歳が離れた二人の情愛と突然の別れ、そして戦争の影を伴う再会のお話
    
    以下、公式のあらすじ
    -----------------------
    過去に犯した罪をどのように裁き、どのように受け入れるか――。
    数々の賛辞に迎えられて、ドイツでの刊行後5年間に25カ国で翻訳され、
    アメリカでは200万部を超えるベストセラーに。
    
    15歳のぼくは、母親といってもおかしくないほど年上の女性と恋に落ちた。「なにか朗読してよ、坊や!」──ハンナは、なぜかいつも本を朗読して聞かせて欲しいと求める。人知れず逢瀬を重ねる二人。だが、ハンナは突然失踪してしまう。彼女の隠していた秘密とは何か。二人の愛に、終わ

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    2025年08月25日
  • モモ(絵本版)

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    町外れの劇場にやってきたモモ

    モモは静かに話を聞くことが得意
    話を途中で遮ることも自分の意見を言うこともなくただ黙ってその人の声に耳を澄ませる

    それができるのはわずかな人だけ

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    2025年07月30日
  • その子どもはなぜ、おかゆのなかで煮えているのか

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    もっと小説ではなく散文詩として捉えて、そういう製本をするべきだったのでは?ソローキンじゃないんだから。

    内容自体は評価できる。太字はチープだ。

    最後を描きたかったんだな。良い本は光り輝く(本当に目が潰れるくらいの光が)瞬間が一つある。もっと薄い本になれば、その時また読み返したい。

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    2025年07月19日
  • 朗読者(新潮文庫)

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    これはね舞台がそもそも難しい。
    日本人には特に。
    あとね普通に倫理的に無理って人がいると思う。
    人を選ぶ小説だなと。
    全体的な雰囲気は嫌いじゃない。
    景色が浮かぶ。
    映画を観てみようかなって思った。

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    2025年06月14日
  • その子どもはなぜ、おかゆのなかで煮えているのか

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    39歳で非業の死を遂げた作家の自伝的小説。

    ルーマニアのサーカス一家に生まれた彼女が、子どもの視点から「母さん」「父さん」「姉さん」「おばさん」について語る。

    短文なので感情がそのままに伝わってくる。
    怖さや驚きや悲しみや表せない感情をこれでもか、と浴びせてくる。
    常に危険を感じて生きているようで苦しさばかりを感じてしまう。

    悲しいと、年をとる。 これは辛いな…

    そして、子どもはほしくない。の言葉が延々と3ページに渡り続く。

    タイトルにも何かを感じてほしいと投げかけているようで…何を思っても正解などないような気がした。






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    2025年06月13日
  • 車輪の下で

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    ネタバレ

    高校の時に、「俺本読むわ、でも何から始めていいかわからんし」って言った時に母が買ってきてくれた本がこれ。積み本にしてそのまま捨てて、買ってくれた母は今は亡き。
    思い出して大いに猛省し、再度読む機会を得た。
    これはヘルマンヘッセの自伝でもあるという事だったけど、ええ!?主人公最後....オイ
    これは今でいう鬱になっちゃった時期があったんだろうか、神学校から戻ってきてからの話がぶっとぎ過ぎて学生時代こんなむつかしい本理解できんやろうって思いながらも、でもやっぱりこれは学生時代に読んでおきたかったなぁとつくづく思った。
    タイトルの車輪の下って意味が文中に登場し、ああ、そういうことなんだぁって納得した

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    2025年05月15日
  • 車輪の下で

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    そうなのよ
    なんで『車輪の下で』ってタイトルにしたの?って気になるよね

    はい、ヘルマン・ヘッセの代表作『車輪の下で』です
    みなさんご存知の通り、これまでの翻訳本のタイトルは圧倒的に『車輪の下』なのよ
    なんで「で」をくっつけたのか?って気になるよね

    ならいない?いや、わいはなるの!

    でね、そもそも『車輪の下』ってなんなのよ?って話ですよ

    「車輪」って言われるとさ、なんかものすごいでかいのが思い浮かぶのはわいだけ?馬車に付いてるやつ
    馬車にひかれてんのよ
    しかも「下」にいるってことはひかれた状態キープですからね
    腹の上に馬車乗った状態で小一時間です
    でもって馬車にひかれたってことはその前に

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    2025年04月19日
  • 朗読者(新潮文庫)

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    前半の青年の妄想小説のような展開はなかなかインパクトがあるが、中盤以降、ムードは打って変わり、過去の隠された事実、ハンナを取り巻く悍ましい事実が明らかになる。前半が濃密な生の時間だとすれば、裁判以降の章は死の時間のような。時間は前に進んでいるはずなのに、主人公の意識は後ろへ後ろへと遡り続けている。ハンナを愛することは、先代の大きな過ちを肯定することになるのか?次代の子は過去にどのように対峙すればよいのか?もはや歳の差恋愛の物語にはとうに収まらず、加害の歴史をその直接の経験がない世代はいかに受け止めることができるかという、歴史認識のあり方を読者に問う物語だった。この問いは、日本人にも投げかけ考え

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    2025年03月31日
  • モモ(絵本版)

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    ミヒャエル・エンデの「モモ」の絵本版ということで読んでみたい。
    とにかく絵が綺麗、絵に引き込まれる。
    ペツボの
    「一度にその道路全部のことを考えちゃいけないんだ。ただ、次の一歩、次の息、次にほうきではくことだけを、考える。それをくりかえすんだ。そうすれば楽しくなってくるし、仕事もうまくいくんだよ」
    この言葉が心にぐっときた。
    長い目で見通すことも大事だが、今、目の前のことを一つ一つ、丁寧に片付けていくことの大切さに共感。
    手が出せていない原作の「モモ」も読んでみよ。

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    2025年01月26日
  • その子どもはなぜ、おかゆのなかで煮えているのか

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    “悲しいと、年をとる。
    わたしは外国の子どもたちより年上だ。
    ルーマニアでは、子どもたちは生まれたときから年をとっていた。母さんのお腹にいるときから貧乏で、両親の心配ごとを聞かされていたから。
    ここの生活は天国みたい。でも、だからといってわたしが若くなるわけではない。”(p.35)

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    2025年01月25日
  • モモ(絵本版)

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    全部の内容が描かれていないのを知らず
    本を読まずに絵本だけ読み終えたら
    「...ん?」となった

    「モモ」の物語の本への入り口、
    という位置付けなのだろうか

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    2025年01月09日
  • みずうみ/三色すみれ/人形使いのポーレ

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     全編を通して、人間讃歌的だった。苦しいことやどうにもならないことはあるけれども、乗り越えた後の幸福や晴々とした再出発が印象的だった。

     特に気に入ったのは、『三色すみれ』。「三色すみれ」とはドイツ語で「継母」だそう。そうしたくないのに意地悪くなってしまう新しい妻に共感を覚えた。

     『みずうみ』はとかく、情景描写が巧くて、印象的な色がありありと目の前に立ち現れるかのようだった。湖のシーンと冒頭の壁に掛けてある少女の肖像画に白い月光が射すシーンがお気に入り。

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    2024年12月31日
  • 車輪の下で

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    ネタバレ

    タイトルから内容が想像できない本だったが、
    読み進めてみるのと読後の解説と合わせて意味を考えてみると
    神学校という神(天)に近しい存在へ向かう場所から様々なズレによりエスケープせざるを得なくなり、
    最後は死という車輪の下敷きにたどり着いてしまった、という解釈なのかな

    ちょっとしたイベントの積み重ねで人生は動いていくという事は、自分の年齢になると身に沁みて感じる

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    2024年12月17日
  • モモ(絵本版)

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    原作を読んでいたので自分が想像していた絵とは違い新鮮さもあり、ちょっと惜しい気持ちもありでした。大切なところが丁寧に描かれていてよかったです。また読み直すきっかけになって嬉しかったです。

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    2024年11月25日
  • 別れの色彩

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    赦しと別れ
    癒しと別れ
    目覚めと別れ
    裏切りと別れ

    若い時に絡まった糸は、歳をとってからでも解すことはできる。それはまるで、深いところにしまってあったものをもう一度表に出すように、別れ、離れていく。

    死は別れのプロセスの終着点
    その時点で別れられなかった事は、もうずっと離れない。

    作者の淡麗でどこか妖艶な文章が彩る九つの物語は、確かに男目線である事は否定できないし、歳を取っても男性なんだなぁ。

    自分が歳を取ってしまうと、老齢期を描いた物語は、古い日記を覗き見されたような妙な生々しさが伴ってしまう。
    なんともいえず恥ずかしい。

    でも、「老いたるがゆえのシミ」……現実では、こんな結末は滅

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    2024年11月11日