頭木弘樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
梶尾真治作品が含まれるアンソロジーということで購入した。特に「ひきこもり」に興味がある訳ではない。ただ、昨今のコロナ禍に伴って外出自粛を余儀なくされる中、実際の現状には所謂ひきこもりに共通する面もあり、作品の幾つかには共感できるものもある。やはり、今の自分はひきこもりなのだろうか。まあ、現在のひきこもりレベルは人に迷惑をかけるものでは無いので良しとしよう。
梶尾作品は有名な「フランケンシュタインの方程式」が収録、その他には星新一「凍った時間」、萩尾望都「スロー・ダウン」が収録されている。
その他で気になったのは、韓国女流作家のハン・ガン「私の女の実」、立石憲利「桃太郎」、ポー「赤い死の仮面」。
物理的に一つの空間に閉じこもる、閉じ込められる、自ら周りに隔壁を作る、いろいろなひきこもり方があるが、鬱屈した気持ちを自力で昇華できる力を持つ人であれば、一時的なひきこもりなら脱却できるだろう。本書はファンタジー的要素を持つ作品が殆どなので、ひきこもりの具体的解消に対しては何ら助けにはならない話ばかりだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ悲しい出来事から立ち直る方法
最初は悲しい音楽に浸る=同質の原理
その後で、楽しい音楽を聴く=異質への転導
勝つか負けるかより、手にしているモノをどう生かすか、のほうが大事。
人生は常にわき道にそれていく。むしろそれが本当の道。
一人でいれば何事も起こらない。
「見る前に飛べ」行動を起こすためにはそれが大事。見たら飛べなくなる。
人生の多くが、費やされてもなお人は何かをなしうる。
セルフハンディキャッピング=自分にハンデを与えることで自尊心が傷つかないようにする心理。才能があると信じて、延ばす努力をしない、など。中島敦山月記など。
試験の前日に片づけなど勉強以外のことをしてしまう心理。
成功した男が自分の息子にアドバイスするときに、ライオンがねずみに生き方を教えることになっていないか。
自立を願いながら子供を支配続ける親。
人は絶望からも何かを生み出すことができる。
アンビバレント型=気持ちが極端に揺れ動く。婚約までこぎつけても破棄してしまう。
病気利得=病気になることで得られる利益
断食芸人が遺作
ーーーーーーーーーーーーー20240415再読
人間の弱さは、勝利を手にできないことではなく、それを活用しきれないことである。
生きることは絶えず脇道にそれることだ。
床の上に寝ていればベッドから落ちることはない。ひとりでいれば安全だ。
幸福になるために完璧な方法は、自己の能力を信じ、それを磨くための努力をしないこと。
アンビバレント型=自ら求めるが手に入れそうになると拒否する。気持ちが極端に振れる。が完全には離れられず依存性は高い。
結婚こそは、実生活の代表。これを逃れているのは現実を恐れて逃げているから。
結核は武器、健康にならないのは生きるための必要な武器。 -
Posted by ブクログ
”君は君の不幸の中で幸福なのだ。”
前からとても気になっていた一冊です。
期待を裏切らないこの絶望っぷり。ネガティブ思考万歳!
どんなことにでも絶望を見出せるネガティブのパワーはすごいですよ。
私も同族なのでめちゃくちゃ共感できました。
以下、印象に残ったのを備忘までに。
将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。
将来にむかってつまずくこと、これはできます。
いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。 p24
人間の根本的な弱さは、
勝利を手にできないことではなく、
せっかく手にした勝利を、活用しきれないことである。 p36
孤独さが足りない。 p11
ぼくの人生は、
自殺したいという願望を払いのけることだけに、
費やされてしまった。 p23
幸福になるための、完璧な方法がひとつだけある。
それは、
自己のなかにある確固たるものを信じ、
しかもそれを磨くための努力をしないことである。 p79
避けようとして後ずさりする、しかめっ面に、
それでも照りつける光。
それこそが真実だ。ほかにはない。 p186 -
Posted by ブクログ
読書録「マンガで読む絶望名人カフカの人生論」3
著者 平松昭子
監修 頭木弘樹
出版 飛鳥新社
p75より引用
“世間で評価されている人気作家のブロート
が、世間から評価されていない無名のカフカ
を尊敬し、もっと作品を書くよう、いつも励
ましていたのです。”
目次から抜粋引用
“いちばんうまくできるのは
まるで孤児のようだ
文学では食べていけない
たいていは希望のない助走
どうしても必要な武器”
20世紀最高の小説家との評価を受ける、
フランツ・カフカの人生をマンガにした一冊。
子供時代の学校への馴染めなさから結核に
罹ってからの日々まで、味わいのある絵柄で
書かれています。
上記の引用は、幕間のコラムでの一節。
カフカの小説が現在読めるのは、彼の親友で
あるこのマックス・ブロート氏が尽力してく
れたからのようです。実力のある人は、人の
才能を見抜くことも上手なのかもしれません
ね。
徹底的に後ろ向きではありますが、後ろを
向いたままでもなんとか先に進もうとして生
きた様子が書かれていて、不思議な面白さが
あります。
監修者の著作を元に漫画化されているそう
なので、そちらも合わせて読むと、よりカフ
カへの関心が高まるのではないでしょうか。
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