野田サトルのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
インカラマッが谷垣の子を宿していることが明かされる。動揺する谷垣。インカラマッを人質に、鶴見中尉は杉元からアシリパを奪ってこいと命令する。尾形は土方の元へ戻る。片目になったので距離感が狂って上手く狙撃できなくなっている。強靭な刺青囚人、海賊房太郎が登場してくる。一方で娼婦を惨殺する刺青囚人も出現。札幌に派遣される菊田特務曹長と、宇佐美上等兵。ここで鶴見中尉と宇佐美の過去が語られる。宇佐美は自責や後悔の念を抱かない生まれながら兵士の素質があるという。霧の中遭難する杉元。シマエナガとの顛末。谷垣はインカラマッからの伝言で小樽の病院へ。インカラマッと脱出する。月島との戦闘。月島に注射した家永は撃たれ
-
Posted by ブクログ
ロシアを後にする杉元一行。かつて尾形と対決したロシアの狙撃兵に追跡され狙われる。尾形がいないと知った狙撃兵は仲間になりついてくる。杉元たちは活動写真家と出会い若き日のウイルクが映っているのを見る。アシリパは活動写真でアイヌのことを伝えようと考えるが、アイヌを守るためには戦わなくてはならないのだろうかと思う。杉本は思いとどまらせようとする。有古に倒されたはずの都丹庵士は生きていた。有古は都丹を助け、鶴見中尉の持つ刺青人皮を盗んできたように見せかける。鶴見中尉に土方をスパイするように言われたのである。有古に持たされたのは偽物の刺青人皮だった。土方は有古が二重スパイであり、皮が偽だと見抜く。鶴見はア
-
Posted by ブクログ
釧路で土方歳三たちは新たな刺青囚人の行方を探す。人斬り用一郎は根室にいた。杉元たちはアシリパたちに居所を知らせるためにサーカス団で出し物をやることに。出し物は成功するが、杉元はロシア人に襲われる。サーカス団の団長は元陸軍将校であり、サーカス団を装ってロシアをスパイしてた。それでロシアに狙われているのだった。杉元たちは樺太の北にあるアレクサンドフスカヤ監獄の話を聞く。キロランケたちの目的地もそこだと踏む。キロランケたちはロシアに密入国するため、ウイルタ族に変装して国境を越える。鶴見中尉はキロランケがロシア皇帝アレクサンドル二世を暗殺した実行犯だと語る。情報をロシアに流されたキロランケたちは待ち伏
-
Posted by ブクログ
盲目の刺青囚人、都丹庵士登場。闇に紛れて杉元たちを苦しめる。何とか奮闘しているうちに夜明けが来て形勢逆転。盗賊たちはアジトに逃げ込む。ところがアジトの中は真の闇。再び形勢逆転。機転を利かせて勝利。仲間になる。白石と石川啄木は土方歳三が新聞社を買収、写真に力を入れて何かをしようとしていると知る。そしてついに網走に到着。一行はアイヌに扮して、網走監獄の外に鮭漁の小屋を作り、そこから地下を掘り監獄に侵入しようと画策。掘り進めた先は、土方と通じている看守門倉の宿舎だった。いよいよアシリパをのっぺらぼうに引き会わせようと、夜の監獄に侵入。対面したのっぺらぼうは偽物で、大声を出して侵入者を知らせる役だった
-
Posted by ブクログ
大雪山越えで第七師団から逃げる杉元たち。稲妻強盗こと坂本慶一郎(刺青囚人)と蝮のお銀登場。尾形百之助の過去が語られる。父に捨てられ発狂した妾の母を殺鼠剤で殺し、戦場で腹違いの兄弟を殺し、父親を自刃に見せかけ殺した。その尾形を招き入れた鶴見中尉。稲妻とお銀一行は刺青人皮を持っているという賭場に突入。しかしそれは鶴見の罠だった。2人とも死ぬ。一方杉元たちは山で不審な殺され方をしたシカを発見。動物学者であり刺青囚人の姉畑支遁登場。谷垣が姉畑に銃を盗まれ、それで動物を殺したので谷垣が誤解されアイヌに追われることに。杉元が3日以内に真犯人を捕まえることを条件に谷垣を預ける。
・坂本慶次郎… -
Posted by ブクログ
白石捕まる→網走潜入に白石が必要なので、奪還計画→白石は土方歳三と内通していたのを杉元に知られたくないので、脱出したくない→詐欺師の鈴川が網走の典獄に変装して旭川の第七師団本部に乗り込む→一方フチからアシリパを連れ戻すよう言われた谷垣一行は、金を稼ごうとする。御船千鶴子に出会う→白石奪還のため第七師団に潜入したがバレて鈴川射殺、杉元撃たれる→脱出→第七師団の気球で逃げる→大雪山越え
・有坂成蔵(有坂成章なりあきら)…三十年式小銃(有坂銃)や二十八糎榴弾砲など、銃砲開発の大家。
・南部麒次郎(なんぶきじろう)…明治〜昭和の銃器開発者。有坂の弟子。三八式歩兵銃など。
・御船千鶴子… -
Posted by ブクログ
ネタバレアムールタイガーを退治したソフィアに、ついにアシリパが会い、父ウィルクのことを知らされる。彼は少数民族を束ね極東に連邦国家を作ることを目指していた。またウィルクはポーランド語で狼を表し、それは彼の先祖がポーランド人だからだった。
父のことを聞かされたことで、アシリパは刺青解読の重要な情報を思い出す。尾形はそれを聞き出すべく、アシリパを流氷原へ誘い出す。
流氷原でついに杉元一行は白石らに追いつくが、みなバラバラ。谷口とキロランケの死闘。
ついに杉元とアシリパが再開。杉元の胸に飛び込むアシリパ。瞼が凍った鉄のボタンにくっついて離れなくなってしまう。白石のおしっこではがしてもらう。飛び散る尿の -
Posted by ブクログ
ウィルタ族の橇で北上中の尾形ら一行はロシアの国境警備隊の攻撃を受ける。これがきっかけで双方の狙撃戦になる。ロシアの一流狙撃兵との一騎打ちに勝利する尾形。
警備隊の長から、彼らが追っていたのはキロランケだったことが判明。キロランケとウィルクはロシア皇帝暗殺事件にかかわっていたのだ。二人は樺太アイヌの血を引き、樺太・千島交換条約を結んだ皇帝を暗殺して、少数民族独立の夢を実現させようとしていた。
二台の橇で尾形らを追いかける杉元。しかし吹雪の中、先行する橇からはぐれ迷子になってしまう。月島達は灯台守の夫婦の小屋にたどり着き、灯台の明かりをともす。杉元らは凍える寸前でそれを見つけ、九死に一生を得る