【感想・ネタバレ】アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」のレビュー

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購入済み

ぽち 2021年04月23日

ためになる、面白い、わかりやすい。
絶妙なバランスの本です。

文章も平易なのでゴールデンカムイの知識があればするする読めると思います。
特に、アイヌ語の単語は難しくて覚えにくいのが大変なところですが
一度説明済みでも再登場時には補足が入っていたりするので
調べ直したり読み飛ばしてしまっ...続きを読むたりということがなく、ストレスフリーでした。

ゴールデンカムイの引用が軸になっているので
「このキャラがこんな行動をしているのは、こんな考え/気持ちからだった」
というような、気づかずに読んでいた!という発見がたくさんありました。
同時にそこまで細かく書かれていたのか、と改めてゴールデンカムイの情報量の多さにも驚きます。

アイヌ文化に関する本としては導入書という位置づけのようですが、
この本だけでも、ただでさえ厚みのあるゴールデンカムイの世界観が
一層分厚くなるような気がします。
ゴールデンカムイをより一層楽しみたい人・アイヌ文化や北海道の歴史に興味がある人に
是非読んでみてほしい一冊です。
ただし、ゴールデンカムイ未読の人はネタバレ満載なのでご注意を…。
※183話(単行本19巻収録)までのネタバレが含まれるそうです

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Posted by ブクログ 2020年10月07日

漫画の副読本でここまで濃厚でしっかりと文化学観点から書かれたものを読んだのは初めてでした。

アニメ第3期に向けて200話無料公開をしていたときに一気読みをして あまりの面白さに単行本購入に至りました。
元々1〜3巻程度は今までも無料公開時に読んでいたのですが、それまでの展開とそれ以降では予想だにし...続きを読むない奇天烈な展開が起きていて目が離せない面白さです。
ただ漫画的展開が面白いというだけでなく、知らなかったアイヌ文化、少数民族の文化をどう残すかという難しい問題にも触れていて考えさせられるきっかけともなり、ここ数日はゴールデンカムイが頭から離れないくらい夢中でした。

『アイヌ文化で読み解く』とタイトルにある通り、原作漫画で出てきたアイヌにまつわることについて丁寧に解説されています。
漫画はとても読みやすいですし、理解していた気になっていたのですが本書を読んでまだまだアイヌ文化を理解していなかったと思い知らされました。
基本の「カムイ」の考え方についても本書を読んでようやくきちんと理解しました(勘の良い方なら漫画原作でも足りるくらい漫画は丁寧に書かれていると思います)。

知れば知るほど魅力的、また今現在の日本が見習うべき思考や習慣もあるのではと思いました。
悲しいかな、過去の日本で差別や軽視したことでアイヌ文化が衰退してしまいましたが、ゴールデンカムイの勢いに乗って、本書で書かれていた通りハワイ語、ハワイ文化のように復興してほしいです。
そう思うだけでなく、行動しなくては、ですね。
北海道に観光に行きたくなりました。
実際にゴールデンカムイの聖地を見て、アイヌ文化にも触れてみたいと思えました。

ゴールデンカムイを読んでアイヌ文化に興味を持たれた方には是非お勧めしたい一冊です。
よりゴールデンカムイを楽しむことができ、アイヌ文化への興味も増すことでしょう。
手離せない大事な一冊となりました。

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Posted by ブクログ 2020年06月03日

漫画『ゴールデンカムイ』でアイヌ語の監修を務める中川裕さん著。私は某ゲームのキャラクターがアイヌの出身だったので興味をもった。
漫画未読でも読みやすく、それでいて学術的な視点で述べられており、アイヌ文化を知るきっかけの一冊にぴったり。研究者の寄稿があったり、描き下ろし漫画があったりと新書としてはめず...続きを読むらしい構成なのも面白かった。そしてやっぱりゴールデンカムイを読みたくなる…

アイヌ文化で一番知りたかったのは、カムイと人との関わり。クマのカムイは肉と毛皮を贈り物として持ってきてくれた、なんて人間に都合のよすぎる考えにもみえる。でも、それはきっと狩猟を日常としてきた人々の知恵なのだ。アイヌの「カムイ」とは、自分で作り出せないものをもたらしてくれる存在。だから感謝するという発想になる。
「カムイ」も擬人化ではあるんだけれど、あくまでカムイにはカムイの世界がある。動物や物に感情移入しすぎず、ほどよく距離をとって共生している感じがした。

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Posted by ブクログ 2019年07月22日

『ゴールデンカムイ』からアイヌ文化に興味を抱きはじめた私にとって、まさしく刺さる内容の本だった。
本書の序章で中川さんが述べられているように、アイヌの人々が現代で、文化の維持・発展のために活動している姿に関心を持つ。その入口として最適と思う。
カムイは人間をとりまいているほぼすべてのものを指すそうだ...続きを読む。対してアイヌとは人間を指す。アイヌとカムイが良い関係を結ぶことによって、お互いに幸福な生活が保たれる。
このような考え方は、現代社会でも生きる。むしろ、私はもっと自分事していきたい考え方だと思う。
少し前に『大量廃棄社会』という本をを読んだ。利益を優先させた商流により、世界には誰も責任を取りたがらない廃棄物で溢れている。地球があらゆる生物にとって持続可能な場所であるために、特に地球へ負荷をかけている人間は、抜本的でスピーディーな革新が必要だ。
その核心を支えるのは、今までの慣習をシフトするためのカンフル剤となるような価値観なのではないか。この価値観は、個々人が取捨選択してつくりあげていけばいいと思うが、私にとってはアイヌの価値観から学ぶことが多いように思った。
この本の巻末には、脚注と『ゴールデンカムイ』より楽しむためのブックガイドがある。この1冊にとどまらず、他のアイヌに関する知見にも触れてみたい。
何よりも、そのような気持ちにさせてくれた本書に感謝である。

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Posted by ブクログ 2022年06月13日

ゴールデンカムイの名シーンを引き合いにしながら、アイヌの文化と歴史をとてもわかりやすく解説してくれる本。膨大な知識の蓄積とアイデアの模索を繰り返しながら作品ができていったこともわかります。コミックスを改めて読み返したくなりました。

巻末の参考図書や文献集もありがたいですね。

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Posted by ブクログ 2022年05月01日

ゴールデンカムイだけでは分からなかったアイヌ文化についてもっと知ることができる、とても興味深い一冊。またゴールデンカムイを読みたくなるし、またウポポイに行きたくなる。

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Posted by ブクログ 2021年06月26日

この本を購入し、且つ人権問題セミナーで中川先生講義によるアイヌ民人権差別問題を受講しました。
コミックだけでは足りない、アイヌ文化を深く知る上では必須と思います。
おまけ漫画の金カムの世界観も面白い。

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購入済み

原作ファンなら一度は読むべき!

匿名 2021年06月23日

アイヌ文化で読みとくゴールデンカムイ,というタイトルなだけあり作中のシーンを引用しながらアイヌ文化の説明が聞けます。どのシーンか何巻の何ページかと記述してあるので是非原作片手に読んで貰えば楽しさ百倍間違いなしです!

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Posted by ブクログ 2021年05月22日

ゴールデンカムイにハマり、こちらも手に取ったが読んでとても良かったと思う。漫画自体、歴史物の漫画でも類をみないくらい丁寧な補足解説がされており、文化、歴史考証の綿密さが分かるが、それの更に掘り下げになっており、読み応えがある。
ただしネタバレ全開なため、本書発行時に既刊の漫画が事前に必読。

個人的...続きを読むには言語に関する記述が特に興味深かった。文法的に日本語とかなり違うというのは意外であった。北海道の地名について色々と調べてみたい。

現代日本に暮らしていると忘れがちな、文化というものについて考えさせられる一冊。

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Posted by ブクログ 2021年05月11日

面白かった。ニタニタしながら 読みました。アイヌ文化まったく触れたことがなかったのか 勧められてよんだ『ゴールデンカムイ』で また一つ面白がる世界がひろがりました。その手助けしてくれてる本です

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Posted by ブクログ 2021年04月27日

アイヌの人の暮らしを知る入門書のさらに入門書という印象。大変読みやすく、最後まで興味深く読めた。ゴールデンカムイを読んでる人なら勿論のこと、ウポポイに行くなら、訪問前に読んでおきたい一冊。

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Posted by ブクログ 2020年12月22日

 『ゴールデンカムイ』はアニメしか視ていないが、アイヌ文化に関心があるので読む。アイヌの自然信仰は神道の古層に通じるし、イヌイットやネイティヴアメリカンとも重なる部分が多い。例えば、子どもに「同じ名前をつけてはいけない」というタブーは、イヌイットにもあるはずだ。
 アイヌは「自然との共生」を目指して...続きを読むきた人たち、という狭い捉え方には収まらず、広く「人間とカムイとの共存」を目指している、という指摘に蒙を啓かれた。思えば、昔のオカルト映画『マニトウ』でも、現代の電化製品にマニトウ(精霊)がいる、という解釈があった。

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Posted by ブクログ 2020年12月05日

アイヌ文化の入門書としても、ゴールデンカムイの解説本としても秀でた一冊。表紙のアシリパがとても印象的だなと思ったら、先祖供養のシーンと解説があって納得。

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Posted by ブクログ 2020年11月06日

ゴールデンカムイ が好きすぎて購入。
アイヌ文化を分かりやすく、今以上に理解が深まる本でした。
ますますアイヌ文化に興味を持てます!

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Posted by ブクログ 2020年10月17日

良書。考証担当の中川さんと野田サトルさんとの関係が互恵的であることもよく伝わってくる良編集でもある。

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Posted by ブクログ 2019年09月01日

面白く、わかりやすく、するする読むことができました。
アイヌ文化の独自性と、野田先生の才能が、ゴールデンカムイの魅力を作っていることを感じました。
何より、博物館の人たちがゴールデンカムイを引き合いに出して説明している部分には驚きました。笑

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Posted by ブクログ 2019年07月23日

けっして、人気漫画の便乗企画ではなく、アイヌ文化の入門書としてうってつけの本。アイヌ文化のもつ豊かさを感じさせてくれる。

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購入済み

ファンなら絶対読んで欲しい

ykrmck4 2019年07月07日

ああそういうことだったのか、という納得感が得られます。
文調も読みやすく、何かに偏った書き方をされていませんので不快感はありません。
とても勉強になりました。

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Posted by ブクログ 2022年07月12日

ゴールデンカムイをきっかけに
アイヌ文化に興味を持った。
自分が当たり前だと考えてることは、アイヌ文化だと当たり前ではないことがよく理解できた。
考え方、宗教観などの多様性を理解するのは、人としての深みが出ることにつながると思う。
食べ物に関しての考え方は、その土地柄に影響されることが多いのだと改め...続きを読むて思った。身近にあるこの文化を絶やさぬようにしたい。

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Posted by ブクログ 2022年05月22日

読者の目線に立った語りかけ口調がとても読みやすいです。
漫画を尊重しつつ、創作であり実態とは違うところはきちんと指摘する。
漫画での参照ページも挿入されてて読みやすい。
でも、オソマについての漫画が掲載されているページは電車の中では読めなかったな笑

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Posted by ブクログ 2022年03月09日

物語のエピソードと絡めて、様々なアイヌの風習や文化について解り易く書かれていた。
特に印象的だったのは、「カムイ」の考え方。全てのモノに魂が存在し、敬意を持って付き合う。今までは他の生命体、動物や植物等の自然界に存在するイキモノが対象であると漠然と考えていたけど、道具等にも魂の存在を認めるというのは...続きを読む、新鮮だった。
原作「ゴールデンカムイ」にも期待大です。

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Posted by ブクログ 2022年02月04日

作中のアイヌ用語がだいぶフォローされると思う。幾分細かい所作や意匠にも言及してて、原作も監修も恐るべき手の入れよう。アイヌは文字を持たないということもあったけど、1900年代(たった100年前というべきかまだ100年前というべきか)のこともロクにわかってないというから、同和の政策と言語不使用が加速度...続きを読む的に文化を衰退させたのかな、と考えたりする。
昨年ウポポイに行きゴールデンカムイ展を特別展示してた流れから本格的にハマる。後書きでこの本は「ゴールデンカムイから読み解く〜」ではないとあるが、大半がその文脈に則ってるはずだから、自分は入口が稀有だとは思う。

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Posted by ブクログ 2022年02月04日

『ゴールデンカムイ』が気になって読みたくなる新書。カムイ=神や自然だと思っていたので、そんなに様々なものに使うことを知って驚きで、一対一で表せないほどの奥深さを持つ、アイヌの言葉や考え方が興味深かった。食べ物紹介は気になるので、漫画はもちろんだが写真やイラストがあるとより良いと思う。

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Posted by ブクログ 2022年01月03日

ゴールデンカムイで描かれるアイヌ文化の「本当は…」という裏話が語られていて、とても興味深かった。実はこの本を読む前に、ゴールデンカムイでは「アチャ」=父なのに、別の本では母の事だと書かれていて混乱したのだが、ちゃんと解説されていて嬉しかった。

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Posted by ブクログ 2021年10月14日

ゴールデンカムイを読んでると、なるほどそういう意味がということが多く勉強になった。もう一度漫画が読み返したくなる。

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Posted by ブクログ 2021年06月09日

ゴールデンカムイファンで、アイヌ文化にも興味が出てきたなって人にとってアイヌ文化を少し知ることができる良い本。
ただあとがきにあるようにあくまで『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』であって、良い意味でも悪い意味でも原作ファン向け。
アイヌ文化に対する社会文化的な論文ではなく、読みやすくてより...続きを読むゴールデンカムイが好きになる作品。
読みやすさや内容も含めて、読者を慮った素敵な筆者さんだなと思いました。

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Posted by ブクログ 2021年04月29日

ゴールデンカムイを読んで、ウポポイにも行ったので、「こういうことだったのか!」とわかって面白かった。

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Posted by ブクログ 2020年08月27日

漫画「ゴールデンカムイ」が面白い。作中にはアイヌの言葉や料理、暮らし、狩りなどの描写が多く登場し、それらを主にアイヌの少女アシ(リ)パが解説している。独特のアイヌ文化は初めて知ることばかりで興味深く、更に理解を深めたいという思いから本書を手に取った(ゴールデンカムイの作者、野田先生の書き下ろし漫画が...続きを読む読みたかったのも理由の1つ。)

著者はゴールデンカムイのアイヌ語監修をされている方である。とは言っても堅苦しさはなく、基本的には漫画の場面を引用しながら解説・補足していくスタイルで、ゴールデンカムイを読んだ事のある人にとってはもちろん、読んだことのない人にとっても分かりやすい内容になっている。

とはいえ入門書との言葉通り、いわゆる「広く浅く」解説されているため、深く知りたければ自分で調べるか、より専門的な本を読むことが必要になる。漫画を読んで興味を持ち、アイヌについてもっと知りたい、という人にはおすすめの一冊。

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Posted by ブクログ 2020年08月13日

重々しくなく軽く読めて、アイヌ語の基礎も少し知ることができて、文化の豆知識も細々あって、ゴールデンカムイ読者は漫画の後に読むと裏話的に理解が深まってよい。
アイヌ語の語順や時制のルールなどを知り、勉強してみたくなった。
あと、アイヌは結婚しても男の人の家に嫁ぐって思想じゃないあたり、まったく日本の文...続きを読む化と違うのねと感じたり。

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Posted by ブクログ 2020年03月29日

漫画『ゴールデンカムイ』がアイヌへの入り口となった人々へ。

2014年の連載開始から今に至るまで、人気の留まるところを知らない『ゴールデンカムイ』(大分人を選ぶ内容であるとはいえ)。
この漫画にとって欠かすことのできないアイヌの存在に、漫画のアイヌ語監修を務める著者の案内で迫っていく。

現実のア...続きを読むイヌとフィクションのアイヌを、両者の間に横たわる距離を示しながら丁寧に簡潔に述べた一冊。


★★★


表紙のアシ(リ)パの表情に惹かれて衝動的に購入。内容も、大変満足できるものだった。深すぎず、表面的すぎず。

アイヌへの理解が進むのと同時に、『ゴールデンカムイ』への期待値も高まっていった。緻密に練られた世界観。物語は一体どこに着地するのか。

極上のエンターテインメントをより一層楽しむためにも、必読の一冊。

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Posted by ブクログ 2019年08月29日

33:面白かった。金カム本編のエピソードを引きつつ、アイヌ文化について解説されているのがわかりやすく、マンガならではの誇張表現や作者のアレンジの方向性も知れて、聖地巡礼したくなる。

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Posted by ブクログ 2019年08月28日

この本読みたさに「ゴールデンカムイ」も読みましたよ。

「ゴールデンカムイ」は、アイヌやアイヌ文化にしっかり敬意を払い、できるだけ考証的事実に則して冒険活劇を作り上げている。多くの人が、アイヌ文化に目を向ける機会にもなっていて評価が高いマンガ作品である。

この本の著者・中川裕氏はその作品でアイヌ語...続きを読む監修を務める。もともとアイヌ学の泰斗だが、豊富な場面例とともに、その意図や背景を順に解題する。

お話にない部分も含めて、アイヌの歴史や習俗、方言の取り扱い(著者が習ったフチのエピソードとか)などへ話題が拡がって大変面白い。

マンガ(電子書籍)を読んでいても気がつかなかったアシ(リ)パの服とか、なにげに身につけているキロランケの耳輪の話など、作中で特に説明されていないものもいかに深くうまく描かれているかがわかる。今後マンガを読み返した時に、かなりニヤニヤできそうである。

一方で、お話が独り歩きを始める面も指摘する。「ヒンナ」という言葉の意味とか、杖で滑雪するなどマンガならではのシーンなどについては、やや心配されている。

いかに事実を誠実に汲みとっているとはいえ、基本は物語。この作品ですべての知識を得る人もいるだろうし、かと言って厳密過ぎてはお話にならない。影響が大きくなっているだけに、そのへんのさじ加減は難しいだろう。「監修」のご苦労が偲ばれる部分である。

ところで、手塚治虫の「シュマリ」という作品の話も出て来る。あれが描かれた当時は「いろいろ複雑な問題をはらんでいるから」として、主人公を和人にせざるを得ないなど思うようには描けなかったと手塚氏が語っていたけれども、今はこうして大らかな作品が世に出るようになった。隔世の感を新たにした。

野田サトル氏(「ゴールデンカムイ」の著者)書き下ろしの挿話、石川直章氏(小樽総合博物館長)による、お話の舞台が小樽であることや、瀬川拓郎氏(「アイヌ学入門」の著者)による、アイヌと砂金についてなどの寄稿も素晴らしい。

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Posted by ブクログ 2020年02月17日

国立アイヌ民族博物館が北海道白老町に設立されることになり 実は函館戦争で戦死していなかったという設定の新撰組副隊長土方歳三や そして、「役目なしに降ろされた物はない」というのは、カムイというものはすべて理由があってわざわざこの世界にやってきているのだという考え方です。 「鹿は死んで杉元を暖めた。鹿の...続きを読む体温がお前に移ってお前を生かす。私達や動物達が肉を食べ、残りは木や草や大地の生命に置き換わる。鹿が生き抜いた価値は消えたりはしない」 一般に「熊送り」とか「熊の霊送り」等と訳されるイオマンテと呼ばれる儀礼があります うす臼や杵きね 北海道では七世紀頃まで縄文文化が続きました 縄文人と擦文人は同じ血の流れの人達であると考えるのが自然です 千島樺太交換条約 九世紀初頭の坂上田村麻呂のアテルイ征討 一六六九年にショクシャイン戦争という、歴史上最大のアイヌ対和人の戦争が起こります。 そ鰊や鰯からは〆粕が作られ 綿花の良質な肥料として 国後・目梨蜂起 石坂啓さんの名作「ハルコロ」「食料に困らない」 将来への禍根を残さずに済む カムイ=人間をとりまく環境全体 海運の要衝 永倉新八『新撰組顛末記』 数多くの口承文芸が伝承されています シシャモは「柳葉魚」と書きますが お棺 虹を魔物として恐れていた 猪なら本州にしかいないらしいからアイヌには見たことない化物かもね 行者大蒜(北海道ではキトビロともいう) 熊肉には旋毛虫という寄生虫がいて 鮭の肉にはアニサキスが寄生していることがあり ルイペ(ル「溶ける」イペ「食べる」) 臼でつ搗いて 北海道有数の金の産地であった日高の開発といった意図もうかがえそうです この毒はトリカブトの毒を主体にした大変強力なもので 射幸心を煽って クズリ通称ウルヴァリン 賓客として歓待する

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