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大人気漫画「ゴールデンカムイ」のアイヌ語監修者による、唯一の公式解説本が誕生! 野田サトル先生によるオリジナル描き下ろし漫画も収録!! 2018年に手塚治虫文化賞でマンガ大賞を受賞し、アニメ化も果たした累計発行部数900万部超の大ヒット冒険活劇漫画「ゴールデンカムイ」。同作をきっかけにして、初めてアイヌ文化に興味を抱いたという方も少なくないのではないか。本書はそんな大人気作品のアイヌ語監修者が、漫画の名場面をふんだんに引用しながら解説を行った、画期的入門書である。「アシ(リ)パたちの名前はどのように決まったのか」「話題の“オソマ”と“チタタプ”にまつわる裏話とは?」「“ヒンナ”の正確な意味と、本当の使い方」など、原作ファンならば漫画が100倍面白くなること必至の知識が満載となっている。もちろん、それだけではなく「アイヌの先祖はどこから来たか?」「アイヌ語から解き明かす北海道の地名」「徹底解説! アイヌ文学」など、原作を知らない方でも楽しめる内容が盛り沢山。アイヌ文化について知りたいならば、まず最初に読むべき最高の入門書だと言えるだろう。
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ためになる、面白い、わかりやすい。
絶妙なバランスの本です。
文章も平易なのでゴールデンカムイの知識があればするする読めると思います。
特に、アイヌ語の単語は難しくて覚えにくいのが大変なところですが
一度説明済みでも再登場時には補足が入っていたりするので
調べ直したり読み飛ばしてしまったりということがなく、ストレスフリーでした。
ゴールデンカムイの引用が軸になっているので
「このキャラがこんな行動をしているのは、こんな考え/気持ちからだった」
というような、気づかずに読んでいた!という発見がたくさんありました。
同時にそこまで細かく書かれていたのか、と改めてゴールデンカムイの情報量の多さにも驚きます。
アイヌ文化に関する本としては導入書という位置づけのようですが、
この本だけでも、ただでさえ厚みのあるゴールデンカムイの世界観が
一層分厚くなるような気がします。
ゴールデンカムイをより一層楽しみたい人・アイヌ文化や北海道の歴史に興味がある人に
是非読んでみてほしい一冊です。
ただし、ゴールデンカムイ未読の人はネタバレ満載なのでご注意を…。
※183話(単行本19巻収録)までのネタバレが含まれるそうです
Posted by ブクログ
「ゴールデンカムイ」のアイヌ語監修者による、唯一の公式解説本。めちゃくちゃ面白い。
2025年に東京でアイヌ民族の儀礼「イヨマンテ(熊の霊送りの儀礼)」の公演があって、観に行ったのだが、著者の中川先生はそこでも登壇されていた。アイヌ文化の、特に人間とカムイとの関係についてたくさん教えてくれたのだが、この本は、その時の復習とさらなる理解につながった。
ゴールデンカムイを読んでいてもそうでなくても、第一章を読むだけでもめちゃくちゃ面白いと感じると思う。
「アイヌ=人間」に対して、「カムイ」はアイヌの世界で神様を表すのだと思っていたが、全然違う。もっと広い。
犬、猫、スズメ、カラスもカムイ。
木も草も虫もカムイ。
家、船、鍋、茶碗など人間が作ったものもカムイ。
ガスコンロも火もカムイ。
人間を取り巻いているものほぼすべてがカムイ。
しかし、なんでもカムイというわけではない。
この世の中で何らかの活動をしていると考えられ、人間にできないようなことをするものをカムイというらしい。人間のために何らかの役に立ってくれるものじゃないとダメで、カエルはカムイじゃないらしい。むしろ積極的に嫌われているそうだ。
中川先生は、カムイ=自然や人工物を含んだ「環境」と言う。アイヌとカムイが良い関係を結ぶことによって、お互いに幸福な生活が保たれるとされているそうだ。アイヌ文化を知ろうとすれば、この関係を知ることが全ての始まりになる。
カムイはカムイモシリ(カムイの世界)におり、そこでは人間と同じ姿をして暮らしているらしい。クマもカラスも火も木も火もみな人間の姿で、食事したり結婚したり彫刻したり裁縫したりしている。それは霊魂の状態であり、人間には見えない。
カムイモシリからアイヌモシリ(人間の世界)にやってくるとき、カムイたちは衣装を着てくる。火のカムイは火の衣装、ヒグマのカムイはヒグマの衣装(毛皮や肉)。そこで初めて人間の目に見えるようになると考えられている。身につけてくるものは、人間へのお土産でもある。
今書いたのは、ほんの触りだが、八百万の神々がいる日本文化とアイヌ文化の共通点や違いを探しながら読むことができて、めっちゃくちゃ読み応えがあった。世界の見え方、切り取り方がこんなに違うんだと、目から鱗。
他にも「アイヌ文化と縄文文化」「樺太と千島のアイヌ」「アイヌの名前の付け方」「アイヌのグルメ」など、どこ読んでも発見があった。ゴールデンカムイと中川先生に感謝。
購入したのは、映画ゴールデンカムイのロケ地にもなった『野外博物館 北海道開拓の村』の売店。
Posted by ブクログ
漫画ゴールデンカムイはアシリパが好き。
最終話を読み、もっとアイヌについて学びたいと意欲があって探し、この本を知り、即買いました。
ゆっくりと読んでいたのですが、2024年秋から始まった北海道ウポポイのキャンペーンに便乗して旅行に行く準備で忙しく、中断して、旅行から戻ってから続きをじっくりと読みました。
私が特に驚愕したのは、アシリパの真っ白な衣の説明でした。
読んだことのない人に、ぜひ知って欲しい情報です。
アイヌについての入門の書という内容ですが、漫画が好きになった人を仲間のように歓迎してくれる表現や呼びかけがあって照れつつも嬉しく感じました。
明治の時代の、日本、ロシア、世界の動きと一緒にアイヌの世界がどうであったか、より学びたくなります。
Posted by ブクログ
ゴールデンカムイのアイヌ語監修者が作中の一コマを使いながらアイヌ文化について解説する贅沢な一冊。野田サトルさんの書き下ろし短編も収録。
ゴールデンカムイを読んだ方はより一層アイヌ文化に興味が深まり、読んだことのない方は作品も読みたくなるような一冊でした。
起源、言葉、ユカラなどの物語文化、食事などをわかりやすく紹介してくれています。
昨年北海道博物館に行った際に現地で学んだ内容がおおよそ網羅されていて、これを読んだ後に博物館などで展示品、資料などの現物を見るのもまた面白いのではないかと感じました。
やはり漫画から入ってくれるのはとっつきやすい。どんな形でも興味を持って知ってもらうのが大事だなぁと思います。
Posted by ブクログ
本書は2019年に登場している。「好評連載中」であった漫画『ゴールデンカムイ』を踏まえ、アイヌ文化に纏わる話題を提起し、作中の関係の描写等を少し出して少し踏み込んで話題を展開する訳である。その手法が面白い。
正直、自身は漫画『ゴールデンカムイ』を読んではいない。最近公開の実写映画を大変に愉しく観た。そこで作中の時代や、出て来る様々な文物に興味が湧いて、新たに『ゴールデンカムイ』に題材を求めたアイヌ文化等の話題の本が出ると知った時、「同じ著者による“前著”」を押さえようとした訳だ。そういう思い付きで、こちらも読んでみて正解であったと思う。漫画に通暁していなくても十二分に愉しい。
本書は、アイヌの言う「カムイ」という概念に関して詳しく、非常に勉強になった。
アイヌは自然と共生することを意図していたとされるが、必ずしもそれに留まらないということが本書で説かれている。アイヌは身近な様々なモノに魂のようなモノが在って、それらと共に在ることを意図していたようだ。偉大な自然に留まらず、家屋や、家の中等で使う様々な道具や、その他様々なモノに魂が在って、その存在を時に意図する訳である。
そしてアイヌは、自給自足ということに留まらず、酔いすることが可能なモノを多く用意して、それを利用した交易を行うことを旨とするような生き方をしようとしていたという。
或いは厳しい自然の中で生きることを代々受け継いだアイヌは、「自ずと合理的な考え方を持ち、それを実践しようとしていた」というようにも見える。
なかなかに興味深いので御薦めしたい一冊だ。
Posted by ブクログ
アイヌ文化を大衆エンターテイメントとして昇華し、幅広い世界にその深みと敬虔さを伝えた漫画作品の解説本。アイヌという世界がどのように成立し、身の回りのあらゆるものに対してカムイとしての認知や、虹や蛇を恐れる世界観、倭人からの侵略により一方的に不利な立場に置かれたその歴史に至るまで、文化的な視点から解説している。ゴールデンカムイがいかに精緻な研究や調査に基づいて描かれ、それをエンタメで見事なまでに魅力的な作品としている大作であるかを、節々と感じた。何となく興味があるけれど、深く学ぶにはハードルが高いし、そのきっかけもない、そんな身の回りにある“端の文化世界”に切り込み、人口に膾炙する力が漫画にはあるんだということを再認識した。
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