野田サトルのレビュー一覧
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引き続き樺太編。
ジャコウジカの肉は不味いし毛皮は直ぐに破れるが、麝香嚢(ジャコウノウ)は漢方や媚薬として高く売れる。
ロシアで諜報活動していたヤマダ曲馬団(サーカス団)。江戸時代からの日本の曲芸師は技術が高く世界的に高い評価を得ていたとか。
また、孤児を引取り移動、大きくなったら里親に引き渡す。そんな仕組みもサーカス団にはあったのか。
ウィルタ民族とトナカイ。
樺太には樺太アイヌ、ウィルタ、ニブフの3民族が住んでいる。
キロランケはロシア国境線を越える為、ウィルタに接近し国境を越える手伝いを頼むが、それを鶴見中尉に読まれており、ロシア側からの狙撃を受ける。
(キロランケは10代中頃に、ロシアの少数民族パルチザンでロシア皇帝アレクサンドル2世を手榴弾で暗殺している実行犯)
この時代に対して、北方民族に対して、少し詳しくなれた。
前に読んだ『熱源』を思い出した。
また読もうかな。 -
Posted by ブクログ
ゴールデンカムイのアイヌ語監修者である中川先生が、アイヌの歴史や文化、言語を通じてゴールデンカムイの登場人物の言動や描写について掘り下げるという面白い企画。まだ分かっていないことも多いという中ではあるものの、ほとんど知識のなかったアイヌ社会について解像度が上がった。
特に印象的だったのは、全ての自然や物は「カムイ」であり、彼らの住む国から姿形を変えて人間の世界を訪れて人間に価値をもたらしてくれる。人間はその提供された価値に感謝し余すことなく享受することで、その往来は次世代以降にわたるまで繰り返されるというナラティブ。
普段何気なく発している「いただきます」という言葉や、食べ物の味に対する感想1つに対して、アイヌ族ではない自分としても持つべき態度という観点で思い直す機会になった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ始まり方で一気に引き込まれる。
時代感や杉元がどんな人間なのかが
冒頭だけで理解出来るし、
アシリパとの出会いは多少運が良過ぎるものの
彼女も“関係者”であり、狩が出来て
解体などの知識もあるところから更に話が転がって行く。
冬徘徊する者、マタカリプや
ヒグマが人を殺すと罰として人しか食べられなくなる
という考え方が好きだ。
他においしいものがあるのに。
悪い神、ウェンカムイになる。
ウェンカムイの肉は食べないし毛皮も取らない。
風呂屋で杉元が軍人だったと知ったおじさんが
ご苦労様でしたと手を合わせてくれるのが良い。
軍人同士の戦い方が、容赦のない描写。
殺人狂では無いが殺されるくらいなら殺す。
白石の描き方も面白いし、
やっぱり土方歳三を出すのはロマンがある。