野田サトルのレビュー一覧
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ゴールデンカムイのアイヌ語監修者が作中の一コマを使いながらアイヌ文化について解説する贅沢な一冊。野田サトルさんの書き下ろし短編も収録。
ゴールデンカムイを読んだ方はより一層アイヌ文化に興味が深まり、読んだことのない方は作品も読みたくなるような一冊でした。
起源、言葉、ユカラなどの物語文化、食事などをわかりやすく紹介してくれています。
昨年北海道博物館に行った際に現地で学んだ内容がおおよそ網羅されていて、これを読んだ後に博物館などで展示品、資料などの現物を見るのもまた面白いのではないかと感じました。
やはり漫画から入ってくれるのはとっつきやすい。どんな形でも興味を持って知ってもらうのが大事だなぁと思います。 -
Posted by ブクログ
全31巻を読み終わりました。
かなり激しく肉が切れ血が吹き出す漫画ですが、グロいとか気持ち悪いとか思わせないのが本当にすごいと思います。作者の自己満足ではなく、それが必要な描写だからなのでしょう。キモチワルイキャラクターはたくさんいたけどね(笑)
キャラクターと言えば、主要人物だけでもかなりの数ですが、全員のバックボーンを示すエピソードや、今、その行動を取る理由に死ぬ理由、絶妙にストーリーに盛り込まれているので、迷子になることはほぼありませんでした。
あ、でも頭巾ちゃんの最後はどんなだったっけ…?尾形さんに足を撃たれたのが最後?
そして、こんなに血なまぐさい話なのに、誰も芯からの悪人ではないのも、気持ちよく読めた理由だと思います。みんな躊躇なく人を騙して殺すけど、根っこにちゃんと大義があって。そういう時代であり、そういう事情なんだと納得できるというか。…熊以外は。
これだけの説得力を持たせるには、アイヌの文化も、戦争や少数民族のことも、言葉や表面だけじゃなくてどれだけ勉強したのか。作者が、キャラクターや彼らが抱えるものをリスペクトしていることを感じました。
本当に力と厚みのある漫画でした。
軍とアイヌとゲリラの金塊争奪戦なんて、私なら撃たれなくても3日でストレスで死ぬ自信があるけど、怒涛のシリアス展開の中に癒やしのギャグパートも忘れないところがまたニクイ。
戦いの最中でも、チタタプ杉元。変顔アシリパ。齧られるシライシ。
映画も楽しみです。
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ワイルド
土方歳三がかっこいいジイサンぶりを発揮してて、生きてたらこんな感じだったのかもと想像できます。そして今回もワイルドなグルメ話が楽しいです。
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変態
もう変態カタログw
谷垣はすっかりアイヌに混じっていたw順応性高いw
札幌世界ホテルはドリフのコントみたいw
松前漬けとたくあんのお茶漬け美味しそうだな。 -
ネタバレ 無料版購入済み
ゲイゲイしい
仲代達也と若山富三郎の顔したゲイカップルってくせが強すぎるw
ヒグマと親分の殺し合いの後冷めた目で皮をはぐ杉元w
焼きナスにも隠し包丁w -
Posted by ブクログ
連載が修了し、物語の最後迄が単行本化もされている、好評な漫画作品『ゴールデンカムイ』をタネに、作中世界で取上げられているアイヌ文化に纏わる話題等を供する本である。同じ著者による「前著」で言及していることと一部は重複するが、それを避けても「こんなにも多くの話題」ということで驚く面も在る。
本書は「前著」以上に、アイヌの一年の暮らしというような事柄や、独自な精神文化を背景にしていると考えられる社会の中での人々の所作や、何かの言い方というような事柄への言及が多い。それらは非常に興味深く、『ゴールデンカムイ』という漫画の描写等を例として示すことで内容が判り易くもなっている。
更に、『ゴールデンカムイ』の物語でも作中人物達が樺太へ渡り、色々な因縁が明らかになり、様々な人達との交流等が生じているというのだが、本書でも「樺太アイヌや他の諸民族、更にサハリンに在ったロシア人」というようなことに関連する事項について、各々の事項に詳しい方達のコラムが掲載され、著者がコメントも加えている。それらの内容が秀逸である。「樺太アイヌや他の諸民族、更にサハリンに在ったロシア人」というようなことは、実は余り知られていないと思う。『ゴールデンカムイ』という漫画をヒントにしながら、余り知られていないことを紹介する形になっているのは非常に好いと思う。
広い範囲でアイヌは活動していたが、人口密度は低い。それ故に「方言」というようなモノが色々と在るのだという。更に樺太と北海道となると、身近な単語というレベルで差異も生じているようで、本書にはそういう説明も在った。そういう様子でも、或る程度広い範囲で往来し、交易等をしていたのがアイヌである。
自身は『ゴールデンカムイ』に関しては、今年になって実写映画を愉しく観たという関わり方であり、作品に通じているという程ではない。が、それでもその漫画を話しの入口や材料にしながら、北海道や樺太のアイヌ等に関して語られている本書の内容は凄く興味深い。新書としてはかなり分厚いのだが、ドンドン読み進められる。興味深い内容で、頁を繰る手が停められなくなる。 -
Posted by ブクログ
本書は2019年に登場している。「好評連載中」であった漫画『ゴールデンカムイ』を踏まえ、アイヌ文化に纏わる話題を提起し、作中の関係の描写等を少し出して少し踏み込んで話題を展開する訳である。その手法が面白い。
正直、自身は漫画『ゴールデンカムイ』を読んではいない。最近公開の実写映画を大変に愉しく観た。そこで作中の時代や、出て来る様々な文物に興味が湧いて、新たに『ゴールデンカムイ』に題材を求めたアイヌ文化等の話題の本が出ると知った時、「同じ著者による“前著”」を押さえようとした訳だ。そういう思い付きで、こちらも読んでみて正解であったと思う。漫画に通暁していなくても十二分に愉しい。
本書は、アイヌの言う「カムイ」という概念に関して詳しく、非常に勉強になった。
アイヌは自然と共生することを意図していたとされるが、必ずしもそれに留まらないということが本書で説かれている。アイヌは身近な様々なモノに魂のようなモノが在って、それらと共に在ることを意図していたようだ。偉大な自然に留まらず、家屋や、家の中等で使う様々な道具や、その他様々なモノに魂が在って、その存在を時に意図する訳である。
そしてアイヌは、自給自足ということに留まらず、酔いすることが可能なモノを多く用意して、それを利用した交易を行うことを旨とするような生き方をしようとしていたという。
或いは厳しい自然の中で生きることを代々受け継いだアイヌは、「自ずと合理的な考え方を持ち、それを実践しようとしていた」というようにも見える。
なかなかに興味深いので御薦めしたい一冊だ。 -
Posted by ブクログ
待ちに待ったゴールデンカムイのアイヌ語監修中川さんのゴールデンカムイ関連の続刊。
まず、分厚さに驚き。すごい分量です。
中でも触れられていた通り、前著より漫画からの絵の引用が多いとのことでより漫画からの関連で語る視点で漫画ゴールデンカムイがお好きならスラスラ読み進められると思います。
途中、樺太、ソフィアの話など道外の話になると世界史真面目に勉強しておけばよかったな〜とはなりました。
実写映画を見てゴールデンカムイ熱があがるタイミングでしたのでこのタイミングでの刊行はとても良く、アイヌについてもゴールデンカムイについても興味がより深まりもっと知りたいと思える相乗効果を生んだなと感心します。
実は、この本を読む前はアイヌ単体への興味は持てないかもしれないと大変失礼なことを思っていたのです。
自分がアイヌに興味を持てるのはゴールデンカムイの物語、キャラの魅力があるからでそれなしでのアイヌ文化は面白いと思えないかも、と。
とても失礼でしたし、わかっていなかったなと読んだ後では思えます。
どれほど野田先生が、ゴールデンカムイという作品を作り上げるためにアイヌ文化を尊敬し、調査、取材をし、綿密に作品に織り込ませ確立させたことか。
アイヌの文化あってこそ、アイヌの文化へのリスペクトがあってこそ不思議な偶然が重なり、作品にパワーがより足されたのではないか。そういうことが納得できました。
ゴールデンカムイありなしとかではなく、ゴールデンカムイはアイヌ文化なしでは語れなく、切っても切り離せないのかなと。
単行本の最後の監修、取材協力のクレジットのページを見るたびに、凄まじい量に圧倒されたものです。
週刊連載で?と信じられないほど。
実写映画を見て、原作漫画へのリスペクトと愛を大いに感じました。実写、2時間の映画として再構築して映画としても素晴らしく、漫画原作の実写としてのプロジェクトとしても素晴らしく、同時期にあった悲しい出来事とあまりにかけ離れていて、よほどこの作品に関わる人は本当に漫画原作を愛し、大事にしているのだなと思えました。
改めてこの本を読んだ時に、連載、単行本加筆修正時に監修の方々や取材協力の方々は野田先生の漫画への真摯な取り組みに賛同して協力してくれたのだろうと今更よりその協力のつながりに感動しました。
それについては野田先生がしっかり描きたい気持ちが強く取材を欠かさず真摯な姿勢で挑み続けたからこそ周りも応えたくなったのかなと想像してます。
本著の「おわりに」で触れられていた、「先人がさまざまな記録・資料として残してくれた」(P541から抜粋引用)ことがどれだけ偉大なことか。
大事なものを後世に繋いでいかなくてはと思わされました。命が尽きても、残したいものを残す努力をして、それが繋いでいく奇跡を信じると、いつか未来にそれを引き継いで大事にしてくれる人がいるなんて素敵だな。それなら、カムイも、野田先生に微笑むよなぁと思えました。
北海道に行ってみたい。