野田サトルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ尾形が機関士を無理やり車外へ追い出し、暴走列車と化して主要キャラが一同に会した函館駅行きの汽車がエゾシカを轢いていくシーンで始まる最終巻。エゾシカよ…急で気の毒だが、成仏しておくれ。
ここから、車内の通路で繰り広げられる死闘は息を飲むばかり。これまでハラハラしながらも生き残ってきた人達が命を落とすのを見るのは辛くても結末まで読めてしまう。展開に無駄なシーンが無いからだ。
それぞれの迎える死が熱く。
特に土方歳三と尾形、牛山氏が見せる死に際の回想あるいは走馬灯も沁みてくる。
大団円は気持ちいい。生き残ってくれた誰も彼も、ここまで乗り越えてきた事を踏まえて選んだ答えだからこそ、尊い。
巻末の短編は -
Posted by ブクログ
五稜郭を大舞台にして始まる土方歳三を中心とした杉元、アシリパ、ソフィア率いるロシア人達と鶴見中尉率いる第七師団との戦争。
遅れてきた鯉登が持参する大沼公園名物というワードで懐かしさにキュンとさせてもらいました。
札幌で育った子供時代。やたらと耳にしたのに東京に来たら全く聞かなくなった地名。脱線申し訳なく。
土方さん、カッコ良い。今まで読んだり見たりしたコンテンツで土方さんにここまで惚れたことは無い。いつの間にか枯れ専になったのか。いや、年相応か。どうでもよいが。オジイな土方歳三をここまで素敵に描く野田サトル氏に尊敬の念強まる。
表紙は鯉登少尉ですが、土方歳三に沁みる一冊に思えます。
金塊