野田サトルのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ辺見和雄は幼いころ、弟がクマに殺されるのを見て、殺人願望とともに希死念慮を抱くようになった。杉元を見て、「この人に殺されたい」と思うようになる。鰊御殿におびき寄せたところで、鶴見と偶然再会する杉元。
死闘の途中で辺見はシャチに襲われる。海へと辺見の入れ墨を取りに行く杉元。
鰊御殿で戦いの始末をしている鶴見のところへ、尾形上等兵と二階堂一等兵の姿が消えたという報告が入る。二人は谷垣の潜伏しているアイヌの村を訪れていた。
二瓶の遺した銃で谷垣は尾形と銃撃戦となる。そこに鶴見の追ってが加わり、尾形はかろうじて逃げるが、二階堂は捕獲される。
新キャラ、キロランケが登場。彼はアシリパの父と一緒に大陸から渡ってきたという。彼の話によればのっぺらぼうはアシリパの父親であり、第七師団の一員だったキロランケはアシリパの父とともに日本にわたり、アイヌの村で暮らしているという。杉元、白石はアシリパとともに、のっぺらぼうの収監されている網走に事実を確かめに行く。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ二瓶と杉元の戦いの場に谷垣がアシリパを人質に現れ、杉元と白石は逃走。二瓶と谷垣はアシリパを出しにレタラをおびき寄せる。谷垣はアイヌの仕掛け罠で毒が回り、二瓶はレタラとの一騎打ちの瞬間、背後から現れた別の狼に絶命させられる。
谷垣はアシリパの集落に運ばれ手厚い介護を受ける。そこで谷垣が語るには、アイヌの集めた金塊はどうも総額8千億に上り、鶴見はこれを元手に北海道征服を企てている。
一方、小樽に現れた土方の一派は銀行を襲撃し金と名刀を奪う。騒ぎに気付いた鶴見派は現場を去る土方と遭遇。
後半は新しい入れ墨の囚人・辺見和雄が登場。各地を放浪しつつ息をするように人を殺すこの殺人鬼がニシン漁の現場に現れた噂を聞いたアシリパは、近くで叔父がクジラ漁に出ていることから心配になって現場へ向かう。
筋の要約には書きにくいが、この作品のもう一つの魅力は、こうした大和人の欲にまみれた争いに対し、カムイとのコミュニケーションをかかさないアイヌの世界観がコントラストをもって描かれていくところだ。読み進める中で、その思想が自然と体に入ってくる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ203高地を生き抜いた帝国陸軍第七師団の猛者たちが杉元を追跡。すんでのところでヒグマの穴倉に飛び込んだ杉元。追手はヒグマによって全滅させられる。
杉元と別れたアシリパは第七師団の一人・谷垣に追い詰められるが、こちらも白狼のレタラに救われ、谷垣は重傷を負う。
ヒグマの子供を連れ帰った杉元は、アシリパの集落に招かれる。
第七師団の鶴見は自らが放った部隊が大損害を受けたのを見て、杉元を追い始める。杉元はアイヌの村をひそかに離れ、入れ墨の囚人を追って小樽にでるが、そこで鶴見の捕虜となる。鶴見の野望は北海道制圧で、そのために金塊を追っている。杉元は自分につかないかと持ち掛ける鶴見の誘いを断り、入れ墨のありかをはけと拷問にかけられる。
一方、杉元を追ったアシリパは小樽で脱獄囚・白石と出会い、二人で杉元の救出にむかう。