北沢きょうのレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
【お前はただ黙って俺に愛されればいい(獅堂)】
エロス度★★★★★★
おやおや、〝神の手〟を持つ天才外科医にガチ惚れされてアタックされまくる新人外科医のお仕事BLな恋がたまりませんね。
獣人やケモミミ・シッポ、身長・体格差といった要素に加えてクソ真面目でクールな雪野の変化がとても魅力的。
自分に絶対的な自信を持ち、ナチュラルボーン傲慢な獅堂がこれでもかと雪野に愛を囁きまくる王者からの献身的で健気な求愛がツボり、カッコいいだけでなくカワイイ面もあるギャップにヤラれます。
ライオンにロックオンされ、ひたすらスリスリゴロゴロこしょこしょされる小動物が最高です。
-
Posted by ブクログ
新人外科医の雪野に惚れてしまった天才外科医の獅堂の嫌味のない強引なら押しが中々良かったです。
雪野が獅堂は傲慢さはあるけれど実はそこには天才ならではの天然さだとわかってきて、そして獅堂の自分を大切にしてくれる優しさにはじめは相手にしていなかったけど惹かれずにいられないのは分かるなと。
けどいざ彼の気持ちに応えようとした矢先の獅堂の態度と言葉は辛かった。
それには訳があり、でもそれにハッキリとした態度をとった雪野はカッコよかった。
獅堂にとって自分は釣り合わないのではと悩みながらも出した決意が。
2話目では晴れて恋人同士になれたけれど遠距離恋愛になってしまってお互いにお互いを気遣い過ぎてすれ違 -
Posted by ブクログ
優しい両親から「人の不幸を望んだり人を妬んだりする事は恥」等と言われ育ち感情の起伏の乏しく大人しい真人がある朝のアクシデントで出会った仁龍。
仁龍が鬼を退治する鬼鎮であり真人が実は鬼の血を引くと知ってからの『封印』としてのキスとかに戸惑う真人が切なかった。
真人が自分は仁龍を好きだけど仁龍は義務で自分と、と悩みそして仁龍の1番上の兄の行動と言葉に自らを傷つけてしまう場面では涙が出てきてしまって。
でも仁龍がそんな真人を「守る」と言ってくれた時は心から良かったと。
真人の父の語る「恋と愛の違い」が素晴らしくて忘れられない言葉です。
甘酸っぱくて、でも後味の良い作品でした。 -
ネタバレ 購入済み
緻密な物語後半
壮大な物語の下巻です。表紙を見ただけでハピエンなのは一目瞭然なのですが、最終的にすべてのエピソードが集約し、見事なタペストリーが完成します。
上巻冒頭のエピソードはここに繋がるのか!という心地よいしてやられた感がたまりません。本当に良く練られた物語だと思います。
クライマックスの『ざまぁ』もお見事でした。ご都合主義と受け取られる方もいるかもしれませんが、無血独立という現実的には非常に困難なことを成し遂げられるのもファンタジー作品ならではの良さではないでしょうか。
楽しませていただきました。大満足です! -
購入済み
緻密な物語前半
壮大な物語の上巻です。
獣人が追放されていくシーンから始まる物語。
序盤のうちはあのシーンにどんな意味があったのかは分かりません。ただ恐ろしく惨い事件があり、主人公のミシェルが記憶に障害を抱えているということだけ。そして白狼の獣人アランと出会い、ミシェルは少しずつ自分と領地の過去を取り戻していくことになります。
その物語の紡ぎ方がお見事です。ひとつひとつのエピソードが縦横に絡み合い、緻密なタペストリーを織り上げるかのようなストーリー展開に惹き付けられ、あっという間に読み終えてしまいました。
BL作品という枠に囚われず、ファンタジー作品として読んでいただきたい物語です。
-
匿名
ネタバレ 購入済み良かった
最初の方、千裕の性格とかちょっと微妙だったけど、真也にキツイこと言われてからの成長が素晴らしい。
言われたことをきちんと受け止めて反省し、自ら学んでいった姿勢はホントに偉いしなかなか出来ないことだと思う。男性って見栄やプライドで生きてるから、ダメな自分を受け入れて勉強し直すなんて、難易度高いと思うから。
恋人になってからの真也の甘やかしっぷりが驚きだったけど(笑)真也も彼なりに反省というか。
少し変わったように思う。
お互い、ふさわしい相手に巡り逢えて本当に良かったなと思った。
伊崎にもそういう相手が見つかりますように・・・。 -
購入済み
読み応えがありました。
欲望と誤解と疑心と。神子として異世界に召喚され、閉ざされた世界で受け身で流された主人公が、
長い時間をかけて信頼と自信と幸せをつかむ話。
ひたむきで優しい気持ちになれる、そんな話でした。