あらすじ
友達の息子の為にと、親に言われるがまま初対面の相手と雰囲気最悪の結婚式を執り行った、侯爵家三男のノエル。しかし旦那様は結婚生活を過ごす屋敷のメイド長と愛人関係にあるらしく、正妻の立場にあるノエルはなぜか旦那様にも使用人にも邪険に扱われていた。
正妻の仕事をさせない、だから相応の態度もない、という支離滅裂な言い分に呆れたノエルは早々に離婚を決意する。
「『屋敷を歩き回るな』とは言われたけど、『屋敷の外に出るな』とは言われてないからね~!」
そんな図太く逞しいノエルは、本来の仕事である≪オーレローラ国≫の翻訳を行うために毎日屋敷を抜け出し、城下町の王立図書館に入り浸っていた。しかしある日、大きな体を持った小心者の文官・ベルンハルトと出会い、「君の離婚に手を貸す代わりに、オーレローラの言葉を教えてくれ」と迫られて……!?
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Posted by ブクログ
ものすごくよかった。
一貫して主人公の一人称で進む文章に、読み始めこそ活字の多さもあって若干不安があったけれど、それも全然気にならないくらい、勢いよく進んでいく物語はとてもよかった。
大きな事件もとんでもない強敵も現れないし、ずーっと決まった結末に向かって歩いているだけなのに、その途中途中の主人公の語り口の軽快さに心地よく進むことができたし、結果自身の好みに重なるチートで溺愛でガチムチの体格差CPがすっきりと相思相愛ハピエンなのが本当に大満足。
次作も楽しみな作家さんでした。
あ、あと、北沢先生のイラストを採用されたのはラッキーだったよね!とてもとても可愛らしく逞しく素晴らしいイラストは、小説のキャラクター像にぴったりでした!
毒舌令息は離婚を目指す
『黙っていれば高嶺の花。口を開けばトリカブト。』...な侯爵家の末っ子 ノエルが魅力的な作品です。
嫁ぎ先で冷遇という名のイジメを受けるノエルですが、大人しく泣かされたりはいたしません。天使な外見に似合わないノエルの毒舌がなんとも痛快で楽しいです。
一方、ノエルはベルンハルトから向けられる好意にはまるで気づきません。確かにカスな夫との離婚が成立するまでは既婚者なので、瑕疵なく離婚するためには恋愛NG!...ではあるのですが、ノエルはちょっと鈍い様子。ノエルの反応に一喜一憂するベルンハルトが気の毒になってしまいますが、それもまた面白いんですよね。巻末の幸せエピソードも良かったです。
でもちょっとだけ残念に思ったのは、カスな夫が暴走してしまうため王家命令という形での離婚となってしまったこと。法廷もしくはそれに類する場でのノエル完全勝訴が見たかったです。
なんか冷めちゃった。
馬鹿と危機感なしって絶対無理です。
前半は本当にストレス溜まったけどなんとか読んでいって、後半は主人公もお相手も危機感0で苛々。いや、アホすぎない?
平民になるって、貴族と違って所在が掴めなくなるって事だよ。より危険だと私は不安になりましたけど?皆、脳内花畑かよ!
そもそも、平民になった時点でなんで牢屋にぶち込まないの?意味分からんわ!この世界では教唆は犯罪にならんのか?
予想通りに襲われた時にはすっかり呆れて読む気も失せました。馬鹿すぎて冷めたよ。
いい加減にしろと怒鳴りたい。