牧野知弘のレビュー一覧
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著者曰く、日本全体の成長スピードが鈍化した今、日本人がなすべきことは、いつの間にか身につけてしまった「上り」中心の発想を捨て、「下る」ことである。
東京一極集中「上り経済」の終わりが始まっている。
昭和39年東海道新幹線が開通してから、営々と整備を続けてきましたが、駅は単なる通過点にすぎないし、東京へ向かうことだけが重視された。
今の日本、「お金と人」の流れが変わってしまったのです。そして、地方が稼ぎ頭になる材料はたくさんあるのに、まだまだ多くの地方で発想の転換ができていないのです。
そういう状況下、著者は、現状分析のデータを示しながら、現状分析し、未来に向かっての処方箋を示しています。
とい -
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色々と勉強になった。
日本のマンションの歴史は、一番古いので築60年。2013年時点で600万戸、約12万棟。築30年以上が約104万棟。→10年後なら277万戸。毎年10万戸が新築されていてその内5〜7万戸が首都圏で建設。戸建の新築は僅か5千戸。
2013年の調査でマンション所有者の73%が50歳以上。住み潰す考えが一般的になり、年金生活で新たな拠出(例えば大規模修繕のための特別拠出など)は難しい。修繕が出来ずに価値が下がっていくことも。
このままのペースでいくと2035年には空き家率30%を超える。それは夕張やデトロイトのように財政破綻した街のそれに同じ。スラム化の危機。
一方で政府が何か -
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2040年全ビジネスモデルが消滅してしまうという著者の仮説である。
中身であるが、一世を風靡したマクドナルド型ビジネスモデルが隆盛を極め、また、衰退していった経過が、日本経済の歴史、人口動態の変化、商品のコモデティ化などに起因していたことをデータを示しながら解説されてある。
方や、同じく米国発のディズニーのビジネスモデル、中身と言えば、消費者に夢(バーチャル・リアリティ)を与え、常に付加価値を加え続けることに良し、価格を下げないモデル。
どちらのビジネスモデルも、不動産の利用という点では同一である。
そこで、著者の得意とする不動産についての考え方、分析だ。
人間、夢を追い求めて、切磋琢磨しなが -
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こんな街に「家」を買ってはいけない
はじめに――子供の声が消えた首都圏郊外住宅地
ということで始まるこの本ですが、要は、戦後の高度成長経済時代、都会で住宅が不足し、社会全体の価値観として、とにかく我が家を所有したいという一心で、自分自身が置かれている時代の一瞬を切り取り、買ってしまった「財産としての家」が、数十年の年月を経て、不良資産と化してしまっている。
そのような事態になってしまった日本の戦後の歴史、そして過去、現在、未来のデータ分析予想、今後日本社会が課題解決に向けての処方箋が書かれた本でした。
内容は
第1章 住宅街が崩壊する日
第2章 全国に2000もあるニュータウンという厄介者
第 -
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不動産市場の最前線で感じたものを率直に書き表した「2020年 マンション大崩壊」。
著者の経験・感性が如何なく発揮された著作である。
第1章「地方」の問題ではなくなった空き家問題
第2章 都心部ですすむ「マンション空き家問題」
第3章 老朽化マンションが抱える「スラム化」の恐怖
第4章 問題解決を阻む管理組合という存在
第5章 タワーマンションの将来
第6章 マンションの資産価値を考える
第7章 解決のための処方箋
第8章 不動産価値の大変革を迎えて
管理組合における民主的手続きと日本の私的権利の強大性。
解決のための処方箋を日本社会がどう受け止め、変革できるか。
考えさせられる本でした。 -
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マンション分譲業者は需要の先細りが明白になっても相変わらず新築マンションの供給を減らすどころか増やしている。日本人の中の新築信仰もいまだ根強い。国の住宅政策も中古住宅流通市場の整備を提言しつつも、税制で新築住宅購入を後押ししている。著者が本書で述べているようにマンションは共同体だから私権を強すぎる日本では管理・維持修繕が立ち行かなくなるというのは納得。高齢者は自分が所有するマンションを「住みつぶす」という発想でとらえる。そして将来のことがどうでもよくなる。子供も住まず、賃貸にも出せず、処分(売却)もできなくなったマンションは空室で放置され、スラム化する。「家賃はもったいない」という耳障りのよい
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Posted by ブクログ
人口減少と人口構成の変化によって年々浮き彫り化する空き家問題。その中でもマンションの抱える問題は大きい。
管理費や修繕積立金の滞納、建て替えも大規模修繕も簡単な修繕さえも行えない、マンションは共同体であるが故にリスクを他人の分まで背負い込まなければならない。
中古住宅を購入しようと思ってた時期だったので少し考えさせられた。
個人的には現状の日本において不動産価値の変化は既に起こっているが制度が整っていないという状況なのではないかと思う。
人生で一度しか住宅を購入しないと考えている人にとっては、マンションは購入ではなく賃貸の方が良さそうな気が本書を読んで感じた。
不動産は資産価値としても効用価 -
Posted by ブクログ
仕事柄、空き家という言葉には非常に敏感な私だが、本書の内容は不動産事業に携わり、常にその実態と真っ向から向き合う私にとっては、大変心強いものでもある。空き家は勿論それ自体、放置して仕舞えば何も価値は生まず、寧ろ老朽化した建物が火災でも起こせば近隣住民に害を及ぼすし、庭木が生い茂れば夏には虫が大量発生して、それもまた近隣住民を悩ませたりする。怖いのは犯罪目的で利用されようものなら、周辺地域の治安の悪化にも繋がってしまうことだ。こうして見ると、(放置された)空き家には何も良いことはないし、価値は見出せない。
本書は2014年に出版された「空き家問題」の続編というより、最新のデータを用いた上で、現状