牧野知弘のレビュー一覧
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仕事柄、空き家という言葉には非常に敏感な私だが、本書の内容は不動産事業に携わり、常にその実態と真っ向から向き合う私にとっては、大変心強いものでもある。空き家は勿論それ自体、放置して仕舞えば何も価値は生まず、寧ろ老朽化した建物が火災でも起こせば近隣住民に害を及ぼすし、庭木が生い茂れば夏には虫が大量発生して、それもまた近隣住民を悩ませたりする。怖いのは犯罪目的で利用されようものなら、周辺地域の治安の悪化にも繋がってしまうことだ。こうして見ると、(放置された)空き家には何も良いことはないし、価値は見出せない。
本書は2014年に出版された「空き家問題」の続編というより、最新のデータを用いた上で、現状 -
Posted by ブクログ
家が買えない
住宅の供給数が足りないのではなく、日本全国で空家の数は急増している。
都心の高級マンションなどの購入者は、海外の富裕層であったり、住居というよりも金融商品の投資対象のため、価格が庶民の手の届かない所まで高騰する。
住む目的は通勤のためであったり、子供のためであり、人それぞれですが、人生のライフステージで住む理由は変わっていく。
マンションの購入時は、似た様な生活スタイルや価値観の人たちが入居するのが、時の移り変わりと共に、家を相続しなくなったりで空家となったり、異文化の生活スタイルを持つ人が入居したり、決して一枚岩でない点。
管理組合や修繕費と言ったお金の問題、果ては建て替 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルから想像できる通り、コロナ禍をきっかけにして家を買う目的が会社中心だったものが”生活中心”に変えていく べきで、昭和平成的価値観を変えようね、という主旨の本。
シェアエコノミーと言われて久しいですが、家だけは別、という考えの人も多いかもしれませんが、生活のステージに合わせて賃貸で住む場所を変えるなど、都心のオフィスに通勤するためだけの目的で家を探す必要性が次第に薄れていき、「これからの家選びは楽しくなりそう」というのが、夢が持てる表現ですね。単なるアドレスホッパーではなく、本拠地を持ちつつ、その時々の都合に合わせて、例えば、夏は北海道、冬は沖縄と住む場所を変える、そんな時代が来ている -
Posted by ブクログ
地方や都市はこれからどうなっていくのかについて触れられている本。
地方から東京を中心とした都市へと人が流れる構造であることを示した後、その流れを逆向きにしていくにはどうすればいいかという策について述べている。
国内外問わず外からの流入を勧めているが、コロナが猛威を奮っている今では少し難しいかもしれないと感じた。しかし、インターネットの普及に伴ってリモートが推し進められているのでそれと合わせれば地方に対する解決策が見えてくるかもしれない。
個人的には内容が分かりやすく、また著者の釣り好きが文章の端々から感じ取られて面白かった。
あと、普通の本より細長かった。