あらすじ
空き家問題が深刻化する一方で、なぜ令和バブルとも囁かれる不動産価格の高騰は起こっているのか。住宅の金融資産化、都心居住への偏重、ビジネス論理による高層マンション乱立……庶民から離れた狂奔に警鐘を鳴らし、これからの街と住まいの在り方を伝える。
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Posted by ブクログ
ひとまず都市部の地価高騰と地方の没落という構図に関しては、大きくは事前の認識と外れていない印象。
「家ー生活ー労働」という文化史的な考察は好物のもので楽しめた一方、現代の資産としての不動産を回転させる業者や資産家の振る舞いが、商慣習上正しいにせよ歪であることを実経験のもとで晒しだしているのは開け透けでよいと思う。
Posted by ブクログ
家が買えない
住宅の供給数が足りないのではなく、日本全国で空家の数は急増している。
都心の高級マンションなどの購入者は、海外の富裕層であったり、住居というよりも金融商品の投資対象のため、価格が庶民の手の届かない所まで高騰する。
住む目的は通勤のためであったり、子供のためであり、人それぞれですが、人生のライフステージで住む理由は変わっていく。
マンションの購入時は、似た様な生活スタイルや価値観の人たちが入居するのが、時の移り変わりと共に、家を相続しなくなったりで空家となったり、異文化の生活スタイルを持つ人が入居したり、決して一枚岩でない点。
管理組合や修繕費と言ったお金の問題、果ては建て替えに対して反対住民がいるために、進まない点などの話が興味深い。
成功した街の事例として、流山市やユーカリが丘の話も。
そう言えば丸の内も、一時期、朝のオフィスの有効活用として、朝活をして、テレビで取り上げめられたこともありましたが、今は話を聞かないところを見ると、コミュニティの継続の難しさを感じます。
筆者は建物の資産価値よりも、生活スタイルに合わせた住宅選びを提唱する。また世代を通して人が住まう街の強みにも言及する。
Posted by ブクログ
久しぶりに本を読みました。新書。
日本の住宅事情について分かりやすくまとまっていたと思います。
都心のマンションや住宅は高級化していますが空き家も多く、いつか住宅価格は落ち着くのではないかなと思います。
都会で生きていくのは大変だなぁと思いました。
Posted by ブクログ
最終章のぼくの考えた最強の街づくり的なところのみ苦笑。
他は参考になった。
立川や流山おおたかの森といった街づくりの成功事例は読んでいて清々しい。
Posted by ブクログ
タワーマンション購入者分類は分かりやすい。金持ち、投機目的以外の購入者が地域に根付く大切な住人となるだろうが、子ども目線からすると超高層すぎて危険な気もする。
著者の紹介する上手くいっている街づくりが興味深い。この通りにしたから成功するというのでもないだろうけど手をこまねいて限界集落と化すより遥かに有意義といえよう。
Posted by ブクログ
2025年7月時点で東京都心のマンションは新築も中古も割高に思えるので購入は断念した(←この本は関係ない)
結局のところ買い時はいつなのかは誰もわからないのだろうなぁ
Posted by ブクログ
タワマンは金融商品化している。
誰が買っているのか?
1、フロー金持ち タワマンはビジネスの勝者の証
2、高齢資産家 相続税対策
3、投資家 一儲けしたい人、外国人もいる
4、パワーカップル 実際に住んでいるひと
p.140 唯一無二のまちづくり
p.144 成長管理型のニュータウン 売り切らない、徐々に分譲する
p.158 3世代が暮らす街は良い町である証
p.174 魅力的な街は「人の出入りが活発」
p.188 地域生活をエンジョイするプラットフォームの必要性 好きな地域の「推し活」に参加するためのもの
「ソコ」で「何を」するかを創造する。
住民の協創から生まれるのが住みたいまちとなるため、その地域に誇りを持つこと。
Posted by ブクログ
筆者の主張は偏りや穿ったものの見方や強引さが目立ったが、住宅や開発の歴史を知る良い機会にはなった。
にしても、筆者の提案や絶賛/批判する内容になかなか賛同はしがたいが‥
一つの考え方や意見としてはありだと捉えるくらいが良いように感じた。