牧野知弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タワマンは金融商品化している。
誰が買っているのか?
1、フロー金持ち タワマンはビジネスの勝者の証
2、高齢資産家 相続税対策
3、投資家 一儲けしたい人、外国人もいる
4、パワーカップル 実際に住んでいるひと
p.140 唯一無二のまちづくり
p.144 成長管理型のニュータウン 売り切らない、徐々に分譲する
p.158 3世代が暮らす街は良い町である証
p.174 魅力的な街は「人の出入りが活発」
p.188 地域生活をエンジョイするプラットフォームの必要性 好きな地域の「推し活」に参加するためのもの
「ソコ」で「何を」するかを創造する。
住民の協創から生まれるのが住みたいまちとなるため、その地域に誇りを持つこと。 -
Posted by ブクログ
全ビジネスモデル崩壊という強烈なタイトルではあるものの、中身としては過去の日本が経験してきた高度成長、バブル景気からバブル崩壊、そして超高齢社会の到来から人口減少時代を迎えるにあたり、日本のビジネスモデルがどの様に変遷してきたか、将来どの様になるかを予測する内容となっている。筆者は三井アウトレットパークなど数々の人気のハコモノを手掛けてきた三井不動産出身の方である。
本書はその変遷をマクドナルドとディズニーランドを運営するオリエンタルランドに焦点を当てて、2社の経営思想・手法を例に挙げて解説している。マクドナルドは1970年代に日本に進出したから、当時の日本はまだまだ成長真っ只中を突っ走り、庶民が気軽に(高額なビフテキは滅多に口にできない事から)食べることの出来る牛肉として、銀座のど真ん中に1号店を登場させる。当時の時代背景からはそれまでの日常にはなかったハンバーガーや高価な牛肉を気軽に食べられる発想がウケて長蛇の列を作る人気店となった。その後も日本全国津々浦々、マックの無い街など見かけないほどに店舗数を伸ばし、いつしか外食産業日本一へと成長する。時代背景に支えられて業績を伸ばし続けたマックも、バブル崩壊長期のデフレスパイラルで価格をどんどん下げていく。これに加えて余りにも気軽に安く誰でも食べれる事がマックのコモディティ化を促進させ、珍しいハンバーガーを食べに行くという商品に対する明確な目的意識が無くなり、安く滞在出来るゲームスポットの様な感覚に陥ってしまう。こうして時代背景に合わせて姿形を変化させた結果、果たしてマクドナルドの価値とは一体何だったのか、という企業の存在価値が曖昧になっていくのである。
一方、1980年代に海外初出店先としてウォルトディズニーが選んだのは日本の舞浜である。この設立背景も本書で紹介されており、なかなか興味深いものとなっているが、設立にはオリエンタルランドへ投資する三井不動産の姿も紹介されている。当時ディズニーランドに懐疑的な目を向けていた同社の経営陣をよそに、ディズニーランドは圧倒的なソフトウェアパワーと掴んだ顧客を離さないリピーター戦略が大成功し、入場料の値上げを繰り返しても人が付く経営を実現した。
ディズニーランドの経営哲学を紹介する書籍も大量にあり、一貫して夢を見て提供すると言う目的・価値を創り上げる全キャストの想いや経営の考え方を学ぶ事ができる。時代に合わせて姿を変えるマクドナルドと一貫して夢を提供し続けるディズニーランド、この2社を比較させる事でソフトウェアパワーの重要性と経営哲学の重要性を明確にしている。
本書後半はその様な2社であっても迎えたことのない人口減少時代に日本は突入していく。不動産業出身の筆者であるから、土地建物に求められる価値についての言及が多くなっていくが、都心マンション購入者には少々恐怖の内容になっていく。誰でも予測は可能だが、いざ人口減少に加えて、実態を伴わない都心マンションの高額化はどことなくバブルに浮かれた時代を思い出す。この10年でマンション価格は倍、株価もバブル時の最高額を狙える額まで来ている。一方、自身の手元の給与額は変わらず、一時期に見かけた様な外国人だらけのインバウンド需要がそれ程増えたとも思えない。本書はコロナ前のものではあるが、コロナで閑散とした旅行業が元に戻りつつある現時点でも、それが以前の中国人爆買いに支えられた時期に戻るとは思えない。中国は世界第2位の大国になり、低価格な買い物より価値を求める様に変わってきている。
将来の日本が人口1億人を下回り、労働者の数が圧倒的に減少した時、前述の2社は果たしてどの様なビジネスモデルになっているだろうか。日本の不動産業界は空き家問題をどの様に解決しているだろうか。日本の政府は荒廃する地方、加速度的に進む過疎化を止める事ができるだろうか。何によって地方を活性化させるのであろうか。
全ビジネスモデルが直面する日本の状態を直視し、これから自分がどこでどの様な働き方をするかまで考えさせられる一冊である。 -
Posted by ブクログ
今後リモートワークが主流になるという主張にはあまり同意できない部分もあるが、今後家あまりになるというのは同意できる
ただし家あまりによる価格下落はすぐには起こらないので、今家を検討している身としては悩ましいところ
2拠点生活向けの事業を行っている著者のポジショントーク的な部分は多分に見られるが参考になる部分もあった
マンション
住民の属性にも注意
投資目的と住居目的では修繕に対する価値観も変わる
高齢者も修繕
相続対策
外国人投資家
なども修繕には否定的な傾向
複合施設が入っているマンションはさらに合意形成が難しい
合意形成の観点では住居数50-100戸が限界
新築マンション価格高騰の原因
富裕層向け高級マンションが増えた
定期借地権付きマンション
買わないほうがよい
原則として期限到来後はマンションを取り壊して更地にして返却
おすすめ
築7,8年の中古マンション
価格が妥当
管理組合や住民などコミュニティを確認できる
確認項目
専有部
共有部
管理組合
議事録
修繕状況
会計状況
戸建て
確認項目
土地周り
土地の境界
境界確認書
道路
建物周り
2年以上使われてない家はやめたほうが良い
外壁のヒビ
屋根瓦のズレ
10−15年で外壁や屋根の塗替えが必要
建物内、設備
水まわり
キッチン
トイル
浴室
洗面台
ニュータウンの中古はやめたほうが良い
街が衰退
移住
物件を含む住環境
仕事
教育
医療
公共施設
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Posted by ブクログ
本書は不動産市況をネガティブな視点から見ようと思い読みはじめた。
あまり内容には期待していなかったが、本書は今後の労働のあり方やそれに伴う住環境、少子化等の今まさに浮き彫になっている日本の問題の縮図が、不動産市況と密接に関連している状況を俯瞰した内容を主軸として記されていた。
不動産の個々具体的事例のみの記述ではなく、社会全体の問題から不動産市況を俯瞰しており、全ての事象が三位一体で動いているということが改めて理解できた。
具体的な記述として、空き家問題や築フル相続の問題、相続者が登記しないことの問題点など土地についての私権の強さが国家や社会に及ぼす悪影響や富裕層が不動産を所有する理由はキャッシュフローよりも、相続で土地評価が現金に比べて下がことによる相続税の節税が第一であり、富裕層が不動産を好む理由が分かった。
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Posted by ブクログ
コロナ禍を経て、今後の住宅の価値がどう変わるかを説明した新書
通勤の利便性から都心のタワーマンションが高騰していたが、今後は家余りの状態になる
団塊世代の所有していた不動産の相続がうまく行かずに持て余す物件が増えるから
なので、マンションは家庭の状況に合わせて賃貸で住む選択が良い
マンションの大規模修繕には権利者の同意が必要だが、それぞれの権利者の懐事情が時を経るごとに購入時より差が出てくるため、マンション全体の価値が下がり続けても同意を得られずに改修できないケースが増えていく
なので、マンションは長期の投機には不向き
ブランド地域のマンションは今後も価格は維持される見込み
投機目的であれば、早々に売り抜ける物件か、価値の上昇が見込めるブランド地域のマンションを選ぶ
戸建てに関しても、ニュータウンなど世代継承がされずに地域自体の価値が下がっていく場所がほとんど
自分がその家に何年くらい住むのかを考える
終の棲家にするのであれば何十年先までその土地や地域がどうなっていくかを考える
ただ単に住むのが目的であれば、何を重要視するかを考える
通勤時間、物件管理の省力化、趣味や自分の嗜好など
物件の条件だけでなく住む街の条件も考慮に入れる
ざっとまとめるとこんな感じでしょうか
テレワークが以前よりはできるようになったけど、完全テレワークなんで一部の人たちだけだろうし
これからはまたオフィスに出社する形態に戻ってきていますけどね
例え週に2日だけでも出勤に数時間かけるというのはどうなんでしょうね?
まぁ、私は今まで通学通勤に1時間以上かかる場所に住んだことはないからそう思うだけかもしれないですけど
今までで最長の通勤時間は45分くらい
今のところは職場ま自転車で15分
当分異動はないと思いたいけど、もし違う事務所に異動になったら自転車で30分か、車で30分か、電車を乗り継いで1時間以上になるかもね
一人で住むには無駄に広いので、引っ越しも視野に入れつつって感じでしょうか -
Posted by ブクログ
バブル時代、都内の土地価格の高騰から宅地開発が都内から郊外へ広がり、通勤時間1時間以上が当たり前になる中で、サラリーマンが住宅取得に奮闘するさまを描いた1991年のTBSドラマ「それでも家を買いました」の話が何度も出てくる。1970年代から全国で開発が進んだいわゆるニュータウン=「郊外の新興住宅地」の暗い行く末(というか現状)が何度も強調され、気分も暗くなる。新興住宅地のため歴史も文化もなく街としての魅力にかけ、皆が同世代で移り住んでいるため皆が同じように高齢者となり、立地が不便なため(共働き夫婦も多い)現代の子育て世代は寄り付かず、それらの影響から借り手も買い手も見つからない。今住んでいる人たちにとっても悩みの大きな話であるし、その子供世代(=親が亡くなったあとにどうするか)にも頭の痛いテーマである。
中身としては概ね一般論が述べられているだけで新しい発見はなかった。今をときめく武蔵小杉のタワーマンションを現代のニュータウンと評していたのは興味深い(元々は大手メーカーの工場の海外移転に伴い生まれた土地が開発された場所なので、歴史も文化もない。狭い土地に縦に伸びた宅地であり、通勤時間帯の混雑は満員電車に揺られたバブル時代の新興住宅地と同じ)。