宇野朴人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
うーん、これは、ちょっと微妙だなあ。
もちろん、物語の語り口は堅実。
キャラもちょっとドジッ娘の潤の登場で楽しく読めた。クライマックスの神龍との戦いもわくわくと面白かった。
でも、物語の構成がなんとも微妙なんだよなあ。
ラストに神龍退治を持ってくるのであれば、この話は本来道代を主人公にすべきだった。
でも、前半の主人公は明らかに夜統べだし、途中、長い昔語りの主人公は芦屋道満だ。
これでは、物語の焦点がずれてしまう。
前巻でも平将門の長い昔語りが描かれたのだけど、この構成は本編の勢いと印象を薄くしてしまって、よくない。
いっそ、道満と晴明の件は別に伝奇ものとして書けばよかったのにと思う。
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Posted by ブクログ
帝都東京を舞台に陰陽師やら浄瑠璃傀儡師やら怨霊将門が活躍する伝奇物語。
450ページを超える大部で読み応えもあり、まあ、楽しく読めた。
ただ、物語としてはいろいろ残念な面が気になったかな。
ひとつには、二人のヒロインに等分に書かれていて、物語としてはどっちつかずになってしまったような気がすること。
陰陽寮に挑む道代の側から描いて爽快な結末とするか、反乱を阻止する晴見の側から描いてホッとする結末にした方がよかったんではと思う。
二つ目は、その結末があっけなかったこと。
怨霊将門の解放だけなのは、あれ?と思ってしまった。
もっとカタルシスが欲しかったかな。
三つ目は、物語のかなりの部分を将門の生 -
ネタバレ 購入済み
面白いのは5巻までかなー
最初にネタバレ。
ヤトリ(表紙の赤髪のヒロイン)は7巻で死にます。
そこに至るまでの過程がクドい上に色々酷い。6巻以降は読めば読むほどストレスが溜まっていきます。
序盤は面白かったんだけどなぁ。
自分の作品をどう展開させようと作者さんの自由ですけどね…
受け取り方は人によって様々でしょうが、私にとっては期待ハズレでした。
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Posted by ブクログ
前巻末で急にもたらされたクーデター終結へ向けて皆それぞれに奔走する中で、トルウェイの成長に重きを置かれてた感のある今回。とどめを刺せなかったトルウェイと刺せたヤトリの対比が鮮明になってたように思えた。イクタの想いとは裏腹に、もうヤトリは戻れないところまで来ちゃってるんじゃないかなぁ…。個人的にはヨルンザフの武人然とした戦闘凶ぶりは好みです。今回はあまり目立たなかった印象のあるイクタだけど、ようやくラストで出てきた狐との対面がどう展開するか、智謀の激突を楽しみに次を待ちます。
絵の雰囲気変わったなぁと思ったら絵師さんごと替わってたのね。あとがきまで気付かなかった(苦笑) -
Posted by ブクログ
うーん、まあ面白いんだけど、あんまり楽しい話じゃないねぇ。
色々あるけど、暗い戦争の話にするなら可愛い女の子なんか出さないで欲しいし、可愛い女の子を出すのなら、あんまり暗い話にはしないで欲しいかなー。
創作物ってのはすべからく、作家の自慰行為の産物だと俺は思う。
読書は、読者が作家とおなじ価値観で自慰にふける行為だし、そうじゃなければ楽しめない。
作家と感覚がずれてしまうと、それはもう他人の気持ち悪い自慰行為を見せつけられるような不快感がうまれるわけで。
何つーか、悲劇を描くのは気持ちいいんだよね。
その気持ちよさを作者と同じ感覚で愉しめればそれは楽しいオナニーになるわけだけど、一歩引いてし -
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