あらすじ
北域での地獄のような戦争を生きぬき、多くの犠牲を払いながらも中央に生還したイクタたちを待っていたのは、厳正なる軍事裁判だった。そして裁判のあと、サザルーフは軍の高官たちに、ある突飛な要請を提案する。実はそれは、密かにイクタから託されたもので――。 やがて帝国騎士の少年少女たちは、複雑な内政問題や激しい海戦に巻き込まれていくことになる……。 話題沸騰の本格ファンタジー戦記、ついに4巻が登場。これまでとは異なる戦いに立ち向かうイクタたちに注目せよ!!
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Posted by ブクログ
政治(汚職?)捜査編と海戦編。
というか全体的にマシュー編。
あんまり派手なことは起こらないけど、マシューの成長見守りたい派としては素晴らしい内容でした。
めちゃくちゃ面白かった。前までの巻より笑い要素多め。
マシューの実家の様子と、イクタ船合流のとこは外で笑い堪えながら読んでました。
あとはそれぞれの親も初登場。御三家も勢揃いして、いよいよ帝国軍のキャラは出揃ってくる感じなのかな?
次巻はまた厳しい戦いになりそうな終わり方で、、、気になる感じで終了。すぐに読もう。
Posted by ブクログ
戦乱渦巻く世界で生きるイクタ少年の半生を描いた作品の第4章。
今回は北域の戦乱の後始末とそこから始まる内政、そして海戦へ。
戦記物で内政を描くとどうしても固くなってしまうものだが、さすがこのシリーズ、いい感じで砕けてらしさがでてるなと思いました。
イクタがいるだけでバランスがよくなりますね。
後半では他の仲間の成長も見て取れたので今後の展開に期待大です!
それと今回はハロが表紙を飾ってるんだけど、こんなに可愛かったっけ?
イイネ!ハロ、イイネ!
Posted by ブクログ
ちょっと一休み、な感じの4巻でした。でも、安定して面白いなー。
この先、またひと波乱ありそうですから、少し平和なお話でよかったです。
私はこの手の架空戦記が好きだ。
Posted by ブクログ
評価:☆4.5
北域での過酷な戦争から帰還したイクタ達。
今回は戦闘がメインではなく、政治問題がメインになるのかな。(シナーク族の難民をどう扱うか等)
海戦もあったけどほとんど巻き込まれる形だったしね。2,3巻と比べると落ち着いた巻だったけど面白かった。
にしてもマシューがめちゃくちゃ頼もしくなってておじさん胸が熱くなっちゃうよ・・・成長してるよね。まさかポルミニュエとフラグ立てるとは思わなかったけどw励ますシーンのマシューのイケメンさは異常。
次回は本格的に海戦になるだろうが、陸とは勝手が違う戦場でイクタ達はどう戦うのか、姫様の企みは、そしてイクタとヤトリの過去に何かあったであろう意味深なやり取りも気になるところ。
7巻までは買ってあるのでどんどん読んでいきます!
Posted by ブクログ
電撃文庫の中でもかなり楽しみにしているシリーズの最新刊。
前半ではマシューの故郷で起きている事件を調査し、後半では海の人となったイクタたちによる共和国との海戦。
今回は我が友マシュー回と言ってもいいね。
故郷では領地の人々から愛されている様子が伝わってきて、船の上では若い女船長であるポルミニュエとのやり取り。
イクタやヤトリ、トルウェイら才能に恵まれた面々と違い、等身大で身近に感じられるマシューの活躍はどこか嬉しさを覚えるな。
特に
「それが戦争を舐めてるって言うんだよッ!いいかよく聞けよ、いつだって何が起こるか分からないのが戦場なんだ!数字の上では楽勝に見える時だって、不測の事態に備えて戦力は可能な限り確保しておかなきゃならないんだ!指揮官がその原則を忘れたらどうなるか分かるか?いや分かんないだろうな、だから教えてやる!人死にの桁が一つ上がるんだよ!」
のセリフを読んだときには、あぁやはり彼も戦場を行きぬいた英雄なんだな、と。
ほんと成長したなぁ。
戦闘後のポルミニュエへのフォローも、イクタの下で学んだ成果か。
とまぁマシューの魅力が発揮された巻ではあったけど、もう一つの見所を挙げるとしたら、やはり主人公のイクタね。
着飾ったヤトリに対して言った一言は、ハロが解説したとおり照れながらも言わずにはいられなかった言葉なんだろうな。
言うべきことをキチンと言えるキャラって、やっぱりかっこいい。
物語としては大きな動きは無く、今後に向けての布石を打った巻。
前巻もそうだったけどじっくり歴史を動かしていくタイプの作品か。
今後も彼らの成長と活躍が楽しみです。
Posted by ブクログ
前の話の事後処理と帝国貴族の腐敗ぶりと新ステージへの移行。
■簡単なメモ
皇族も含み、トリスナイ・イザンマを筆頭に帝国には腐敗貴族(官吏たち)がはびこりうまい汁を吸おうとしている。国が滅びに向かっているかもしれないというのに悠長なことだ。というより滅びそうな原因が自分たちだと気づかない者たち。ただしうまい汁を吸う能力だけは長けている。
この話はある意味シャミーユの物語でもあるようだがキオカに人質として滞在していた彼女だけが皇族として正常な感覚を残しているという皮肉な状態ではあるものの、なんらかの洗脳を受けているようではあり、イクタはそれとも戦わねばならないのだろう。
シナーク族難民の処遇は軍の管理の下、東部地区の空白地帯でのトウモロコシ栽培。
マシューの父をシナーク族管理軍のトップとしてスカウトしにエボドルク州に来た一行は異常に高額な女性だけにかかる人頭税を調べるため娼館を訪れる。
強烈なキャラクタ、エリーネフィン・ユルグス海軍大将と、その姪ポルミニュエ・ユルグス。
■カトヴァーナ帝国についての簡単な単語集
【アクガルパ・サ・ドメイシャ】アルデラ神軍の大将。五十二歳。豪快な名将。パートナーは火精霊のゴア。
【アゴラ】マッチョのアゴラと記述される士官候補生。
【アナライ・カーン】史上初の「科学者」。人造精霊を作った。教団からは瀆神者扱いされている。《自然物には全て「ままならなさ」があるとおもわんか》第一巻p.334。さまざまを総称した「超古代文明論」として追究する。
【アナライの匣】アナライの弟子たちがいったん研究成果を秘匿するためのなにか。
【アルシャンクルト・キトラ・カトヴァンマニニク】皇帝。四十代の壮年のはずだが枯れ木を思わせる。
【アルデラ教】カトヴァーナ帝国の国教。技術立国を標榜するキオカですら国教ではないものの八割以上がアルデラ教徒。また、「ラ・サイア・アルデラミン」はアルデラ教総本山と同義の宗教国家でもある。国家間の争いにはノータッチの中立的存在のはずだが?
【イクタ・ソローク★】主人公。後に「常怠常勝の智将」と呼ばれる。パートナーは光精霊のクス。本当の名前はイクタ・サンクレイ。普段は怠け者で年配の女性好きのナンパ野郎で食いしん坊で呑兵衛でおちゃらけて飄々としているが必要があれば現実的で残酷にもなる。基本的には戦争をしないことをよしとするようだがひとたび始まったら自分自身の生き残りを最優先に、小さい被害での痛み分けを狙うようだ。アナライの弟子の一人。アナライいわく《わしの唱えた「科学」という方法を踏襲するのみでなく、独特の哲学に昇華して実践しおった。》第一巻p.18。《僕は徒労が大嫌いで、その分、自分が怠けるための適切な努力を惜しまない》第一巻p.42。「バダ」という人物の息子? なりたくないもののトップ3は貴族、軍人、英雄だったが一度に全部を得てしまった。「子供っぽさ」「未熟さ」「若さゆえの過ち」には不思議と寛容。《イクタ・ソロークの部隊はいつだって楽に戦って楽に勝つ! 常怠常勝、怠惰上等! 僕に付いてきた奴には、ひとり残らず楽をさせてやるっ!》第一巻p.278。ヤン・ウェンリーの若い頃という感じやけど、もっと屈折してるしあれほど優しくはなく(ヤンも切り捨てるべきことは平気で切り捨てはするけど)、普段は飄々としているけど以外に不安定で脆そうだ。おそらくはたった一度の敗戦のために勝利を重ねていく。《危うい状況に追い込まれるほど、イクタは自分で判断して行動するための権利と責任を固守しようとする。》第二巻p.165
【イソン・ホー】叩き上げの帝国大尉。
【エアシューター/風銃】風精霊の空気圧縮能力により鉛玉を撃ち出す現代兵士の主力武装。トルウェイとマシューは難破した船から脱出するときにも抱えて持ち出した。
【エボドルク州】帝国南西部の例外的な比較的湿潤で穏やかな気候の土地。グナ米の産地。
【エリーネフィン・ユルグス】海軍第一艦隊旗艦の黄竜号艦長。要するに、海軍の実戦部隊のトップ。ユルグス家の係累。男か女か不明だが副官によると「おカマ」らしい。
【エルルファイ・テネキシェラ】キオカ海軍第四艦隊司令官で少将。キオカ海軍唯一の女性司令官。ジャンと似たような立場で、故国ラオ、鷹匠の民出身。相棒はミサゴのミザイ。
【女たらし】イクタは女たらしだが《それは誤解だよ。むしろ僕の方こそが、この世の全ての年輩女性に魅了されているんだ》第二巻p.102
【科学】イクタの「科学」は《合理的で無駄のない、結果として大いに怠けられる素敵な考え方。それが科学の本質。》第一巻p.278
【カトヴァーナ帝国】教団がある。暑い国のようだ。砂漠地帯? 人口二千万人。
【カラ・カルム/亡霊部隊】どこぞの国の部隊。戦死してはいけない。
【カンナ・テマリ】女性兵士。ポニーテール。パートナーは風精霊タブ。本好きらしく兵士共有の本棚を作っていた。
【キオカ共和国】技術立国を標榜する。カトヴァーナ帝国とは戦争状態。
【宮殿】王宮。三つの建物がある。黄砂堂、新緑堂、白聖堂。
【教官】士官学校の鬼教官たちは自由意志や個人の尊厳といった幻想を粉々に砕く。
【教団】アルデラ教。「全ての論理の根底には神がいなければならない」という教義を持つ。それゆえにアナライを異端とした。
【クス】イクタのパートナーである光精霊。
【グレーキ】キオカ海軍の兵のようだ。ケンカでハッラーに負けたことがあるようだ。
【黄砂堂】王宮にある建物のひとつ。国外からの客と会う。
【光虫/こうちゅう】炎も熱も伴わず光を出す虫。
【高等士官試験】幹部候補生選出試験。
【黄龍号】海軍第一艦隊旗艦。最大乗員は千四十人の巨大帆船。艦長はエリーネフィン・ユルグス海軍大将。
【御三家】「忠義の御三家」と呼ばれる。かつての群雄割拠時代にイグセム、レミオン、ユルグスの三家が中央集権を成立させるために皇帝をまつりあげた。
【魂石/こんせき】精霊の意志の源。これがあれば教会で復活できる。
【サザルーフ★】センパ・サザルーフ。中尉。北域鎮台第一連隊第九光照兵中隊隊長。パートナーは光精霊のキィ。歓迎会でイクタに話しかけてきた。一見イクタと同様のやる気のないタイプに見えるがかなりの世話焼き。イクタたちにかつぎあげられ苦労している。
【サリハ・レミオン】トルウェイの長兄。イクタにバカにされ根に持っている。
【三人組】マッチョのアゴラ、出っ歯のコーサラ、ギョロ目のニーラ。高等士官学校でなにかとイクタに嫌がらせをしかけてくるが相手にしてもらえない。
【シア】ヤトリのパートナーである火精霊。
【シナーク族】カトヴァーナ北方の山岳民族。女系社会。アルデラ教は信じておらず、四大精霊に対する感謝と敬愛がある。もともとカトヴァーナの支配にに反発していたがパートナーの精霊を奪ったサザルーフを憎んでいる状態。
【シャミーユ・キトラ・カトヴァンマニニク★】カトヴァーナ帝国第三皇女。幼いが先を見通し国を救おうとしている。高等士官試験に向かう船が遭難しイクタに救われた。《余は生きて帰らねばならぬ……。大樹が腐り倒れる瞬間を一秒でも早めるために、なんとしても戻らねばならぬ……。》第一巻p.119。《敗戦で国を救う。》第一巻p.327。後に「カトヴァーナ帝国最後の皇女」と呼ばれる。《憎悪ですら愛しかったと、ヒメギミハ言う》第4巻p.183
【ジャン・アルキネクス★】キオカの将校。初登場時に十一歳。白銀の瞳。若いが総白髪で眠らないという特異体質を持ち「不眠(ねむらず)の輝将」と呼ばれる。パートナーは光精霊のルナ。おそらくはイクタのライバルという扱いかと。イクタがヤン・ウェンリー似だとするとこちらはラインハルト・フォン・ローエングラム似な感じか。敵味方の被害がなるべく小さいうちに戦争を終わらせるための戦争をするタイプのようだ。今はもう存在しない小国バユシエ出身。
【人材】何よりも重要な人材を政策の尻拭いで使い捨てているような帝国に未来はないと言える。わかっていても、軍人は従うしかない。イクタもやがて軍人になるのだろうがどう対処するのか?
【新緑堂】王宮にある建物のひとつ。臣下の奏上を聞く。
【スーヤ・ミットカリフ】高等士官学校でイクタの部隊に配属された曹長。母親のアミシアは以前イクタの恋人だったようだ。
【スシュラフ・レミオン】トルウェイの次兄。寡黙で根に持つタイプではない。
【精霊】身近にいる。四大精霊としては風、水、火、光がいる。
【戦争】イクタ《戦争ってのは往々にして失敗した外交の代償なんですからね》第二巻p.26
【センパ・サザルーフ】→サザルーフ
【ソルヴェナレス・イグセム】カトヴァーナ帝国軍元帥。ただ「元帥」というときは此の人を指す。赤髪。ヤトリの父親。
【タムツークツク・サフィーダ】北域鎮台司令長官。
【ダンミエ・カンロン】エリーネフィン・ユルグスの副長。黄龍号の航海士。
【忠義の御三家】イグセム、レミオン、ユルグス。
【帝国騎士】シャミーユを救った褒章としてイクタ、ヤトリ、トルウェイ、ハロ、マシューの誤人に与えられた称号。至上の栄誉であり、一代限りだが貴族の位置づけとなる。平民が貴族になる唯一の方法。ついでに高等士官試験合格も得た。
【テイゼニ・ハマトイエ】子爵。エボドルク州勅任官。
【デインクーン・ハルグンスカ】→ハルグンスカ
【テトジリチ家】マシューの実家。帝国西部エボドルク州駐留部隊を預かる家柄。中立性を矜持としている。
【テルシンハ・レミオン】カトヴァーナ帝国軍大将。トルウェイの父親。
【天空兵部隊】キオカ軍の新兵科。気球に乗った兵士によって編成される。地上軍しかないカトヴァーナにとっては脅威。
【トァック】ユスクシラム・トァック。北域鎮台司令長官補佐。体調不良のようで顔色が悪い。実質的に鎮台の実務を全て切り盛りしている苦労人。
【東域】キオカの辺境領土だったが帝国が戦勝で入手、開拓を試みるも大失敗した。水害が多い土地。
【トリスナイ・イザンマ】カトヴァーナ帝国宰相。文官のトップ。宮廷に巣食う腐敗貴族の筆頭。イクタが「キツネ」と称した。皇帝に薬でも盛って無力化しているようでもある。帝国の実権を握りたがっているようだ。あるいは軍人に理不尽な命令をくだし楽しんでいるようだ。まっとうな軍人たちからはかなり嫌われている。キオカと通じている可能性すらあるのかも。
【トルウェイ・レミオン★】帝立エミル高等学校卒業生。パートナーは風精霊のサフィ。旧軍閥のレミオン家の三男。美形。どうやらヤトリに憧れているようだ。他者を愛称で呼びたがる。マシューは「マーくん」でイクタは「イッくん」。風銃使い、それも狙撃手系。兄はサリハスラグとスシュラフ。
【ナナク・ダル★】シナーク史上最年少の族長。パートナーは風精霊のヒシャ。幼く見えるがイクタより二歳年上である意味幼馴染。
【ナズナ】アナライの弟子。難しい話を噛み砕いて説明できる。
【ニルヴァ・ギン】キオカ軍秘密工作部隊「カラ・カルム」隊長。亡霊部隊と呼ばれる。第二巻の最後の方に出てきた忍者のような手強いヤツだと思われる。ミアラの兄。百年ほど前の帝国軍の親征によって滅びたヤボニク分立国西領出身。モデルは日本かしら?
【ネジフ・ハルルム】キオカ軍第6シチ小隊指揮官。名将ではないが堅実。
【白聖堂】王宮にある建物のひとつ。国家の功労者を称える。
【バジン】アナライの弟子。
【バダ・サンクレイ】キオカ戦役において「戦犯」とされた元大将。イクタの実の父。
【発明】イクタによると《最低でも三つのものが必要不可欠だ。まず一つ目が、怠け心――何か辛い作業に行き当たった時、これをサボりたいなぁと思う自然な感情。続く二つ目が、問題意識――この作業の何がそんなに辛いんだろうと考える心。そして最後の三つ目が、前の二つを踏まえた上での想像力》第二巻p.106
【ハッラー】タズニヤド・ハッラー大尉。キオカの軍人。三十二歳。巨躯。性格もおおらか。指揮官としては優秀な部類。
【ハルグンスカ】デインクーン・ハルグンスカ。北域鎮台第一連隊第二十二胸甲騎兵小隊隊長。縦にも横にもデカく声もデカい二十六歳のおっさん。清々しいほどの脳筋。パートナーは水精霊のニキ。歓迎会でヤトリに決闘を挑んだ。
【ハローマ・ベッケル★】通称「ハロ」。淡い水色の髪。パートナーは水精霊のミル。ミン・ミハエラ看護学校卒業。身長百七十六センチと長身。イルフ、ショーカ、エチリという弟たちがいる。日記をつけているようだ。
【ハンナ】マシューの母、ミルトーグの妻。女傑。
【バンハタール】カトヴァーナ帝国首都。
【北域鎮台】シナーク族居住地がある山岳地帯に睨みを効かすカトヴァーナ最北端の軍事拠点。天然の防壁、大アラファトラ山脈に護られけっこうヒマしており、主要な役目はシナーク族を見張ること。
【氷菓】カトヴァーナにとってはとても希少で魅力的なスイーツ。
【不敗の近い】中央集権が成立し秩序維持のため一配下になるため自らの剣を返上しようとしたイグセムに対し皇帝が思いとどませようとし、二刀が敗れるまではとの条件付きでそれを受けた故事。
【フルシラ】イクタを育てた。ソローク孤児院の主。《どうか気を付けてね、イクタ。武運なんて祈らない。あなたが自分自身と、あなたの大切なものを守りきれることを……私はずっと、それだけを祈ってるから》第4巻p.215
【暴竜号】カトヴァーナ海軍第一艦隊十三号巡洋艦。艦長はラギエシー・クッチ海佐、副長はポルミニュエ・ユルグス。
【ポルミニュエ・ユルグス】一等海尉。エリーネフィン・ユルグスの姪。ユルグス家の係累。カトヴァーナ海軍第一艦隊十三号巡洋艦「暴竜号」副官。一見可愛いが、艦に乗るとほぼ女海賊。
【マクテカ花街】エボドルク州の花街。帝国最大。
【マシュー・テトジリチ★】イクタやヤトリと同じシガル高等学校卒業生。パートナーは風精霊のツゥ。旧軍閥のテトジリチ家出身でその家柄に誇りを抱いているが格としてはイグセム家やレミオン家よりは低い。ヤトリやトルウェイをライバル視し、イクタにからかわれ続けている。ぽっちゃりした体系だがそれなりに動ける。風銃使い。《次はおれが勝つ。もし次がダメでも、次の次はおれが勝ってやる。……絶対にいつか、マシュー・テトジリチの本当の実力を見せてやる!》第一巻p.317。父はミルトーグ、母はハンナ。
【ミアラ・ギン】ジャンの副将。初登場時二十歳。眼鏡美女。パートナーは水精霊のヤオ。亡霊部隊隊長ニルヴァ・ギンの妹。当人も戦闘力に自信があるようでまだ見ぬヤトリに敵愾心を抱いているようだが高所は苦手なようでキオカ軍の新兵器「気球」の中では縮こまっている。百年ほど前の帝国軍の親征によって滅びたヤボニク分立国西領出身。
【水精霊】カラカラのカトヴァーナにとっては重要な精霊。
【ミタ】キオカ軍曹長。ハッラーの部下。
【ミルトーグ・テトジリチ】マシューの父。シナーク族を管理する部隊のトップにイクタたちが推薦した帝国南西部のエボドルク州の連隊指揮官。ぽっちゃりしている。
【ミルバキエ】アナライの弟子。極論好き。
【ヤトリシノ・イグセム★】通称「ヤトリ」。燃えるような赤い髪。帝立シガル高等学校首席卒業の優秀な軍人。旧軍閥の名家イグセム家の一員。パートナーは火精霊のシア。ゾーンに入ったときの戦闘力は人間の域を超えかけている。いずれ作中最強剣士になるのではなかろうか。もしかすると最後にイクタを殺すというシーンも想像できるが…?
【ユーカ・サンクレイ】イクタの母。今上がキオカから召し取った美女をバダに賜った。
【ユスクシラム・トァック】→トァック
【ユナクラ州】帝国東域の地。キオカに近いので住民が逃げ出し過疎化が進んでいた。そこに山を追われたシナーク族が入りトウモロコシの生産を始めた。
【ヨルガ】アナライの弟子。算術に滅法強い。
【ラギエシー・クッチ】海佐。「暴竜号」艦長。
【ラ・サイア・アルデラミン】アルデラ教総本山と同義の宗教国家。
【リカン】ハザーフ・リカン中将。東域鎮台(守備専用部隊と思われる)の司令長官。船の遭難で敵領土まで流された主人公たち一行を迎い入れた。人格者。東域での戦闘は負け戦だとわかっているが立場上撤退できず戦死するしかなかった。
【良心】《思えばそれは、戦場で守るのがいちばん難しいもののひとつだった。》第二巻p.215
Posted by ブクログ
いつもながらに展開が早い。
陸軍所属だし陸での戦闘だけかなっと思っていたら海戦もあったのね。何事も経験が一番。机上の空論で100点取れたって実戦で活かせなければ意味はない。技術は日進月歩なのだから何が起こるかわからない、っと思っていないと。
Posted by ブクログ
取り合えず1-4巻一気読み
銀英伝っぽくて好きな雰囲気、全体的には面白いと思うけど
軍隊なのにちょっとアレな感じの女性が多くて、イクタが
ハーレム状態なのがいかにもラノベ
ハロを買った!と言った後でヤトリには、とても金で買おう
なんて思えない云々と言う賞賛はハロに対して失礼すぎ
それ位の気配りも出来ない男が、女好き気取るなよ
Posted by ブクログ
マシュー巻だった。
ぽるみんかわいいよぽるみん。
イクタのロープワークは是非イラストで見たかったな…!
ヤトリとイクタの関係はすっかり完成しているので、そのうち過去編をやってほしいところ。