田村隆一のレビュー一覧

  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

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    ネタバレ

    本の題名を見て、その理由が気になって仕方がなかったので、一気に読んだ。

    読み終わってみれば、「なーんだ」なんだけど、読んでる間はちっとも分からず、完敗。

    筋書き的には、富豪の財産をまんまと詐取できた後で、犯人が何故いろんな人(特にヘンリー)を更に殺さないといけないのか、動機の必然性がよく分からなかったけど、しおらしい美女モイラが実は、、という展開は意外性に富んでいて、素直に楽しめた。

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    2022年06月20日
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

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    アガサ・クリスティの中でも珍しいノンシリーズ(10作品だけらしい)。ではあるが、読んだ感じ、トミー&タペンスの冒険ミステリーと同じ印象。トミーとタペンスは結婚してしまっているので、まだ結婚していない男女で同じ雰囲気の作品を書きたかったのかなぁ、と。
    アガサ・クリスティにしてはトリックが比較的単純な印象。でも、表題の何故エヴァンズに頼まなかったのか?は最後までわからなかった。ちょっと悔しい。

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    2022年03月15日
  • シタフォードの秘密

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    犯人もトリックもいつもながらのアガサ・クリスティの作品という印象。
    本作でいうと、犯人はある意味予想通り(他の作品と設定が似通っている部分があるので)だったのだが、なぜやったのか、が全然わからかった。しかし最後まで読むと、あー、なるほど、ヒントに全然気づいていなかっただけなんだな、とある意味納得。
    ミステリーとしてどうか、と考えると、誰がやったのか、となぜやったのか、がきれいな形で融合している部分が良いのだと思う。アガサ・クリスティファンなら読もう。

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    2021年12月26日
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

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    ノンシリーズ
    トミー&タペンスシリーズに良く似た雰囲気。面白くどんどん読み進められたが、話しが結構複雑で読んでいて時間が深くなるにつけ理解するのが大変だった。
    フランキーという名前が男性のイメージだったので、伯爵令嬢フランシスの愛称がフランキーというのが最初ピンと来なかった。

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    2021年11月07日
  • ねじれた家

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    ネタバレ

    誰だ?誰だ?もう候補は上がりきったぞと思ってたらまさかのジョセフィン!
    全く候補に上げてなかった。
    そうだ、毒殺なら子供にもできる…。

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    2021年10月15日
  • マギンティ夫人は死んだ

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    ネタバレ

    出番は少ないけどモードウィリアムズはこれまで読んだアガサクリスティーの作品の中でも特に好きなキャラクターの1人。。文庫本291ページの「深みのある低音で話すかなり年配の男」は回収なし?

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    2021年08月21日
  • ねじれた家

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    ネタバレ

    ねじれた家に住む邪悪。

    婚約者ソフィアの祖父が殺された。副総監を父に持つチャールズは、彼女との結婚のために事件解決に挑む。亡くなった老人の若い後妻が犯人か、それとも息子たちか。家族内での疑いの目。何かを知っているそぶりを見せる子ども。明らかになった犯人は——。

    クリスティーらしくキャラクターが立っていて、そのセリフを楽しむだけでもぐいぐいと読ませる。正義感というよりは、ソフィアとの結婚のためというべきかもしれないチャールズの関わり方が、警察でないだけ家族から様々な証言を引き出す。明らかに怪しい若い後妻にチャールズが同情し、ソフィアに憤慨されるのも様式美。

    真相は、ある意味では読者の死角を

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    2021年07月22日
  • あなたに似た人

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    もう廃盤となってる旧訳版。
    絶妙な語り口でぐいぐいと読ませてしまう。
    オチもどうなるのか意外と読めなかったりして、引き込み方が非常に巧い。
    シニカルが効いている奇妙な味。
    人間の弱さ醜さ恐ろしさをユーモラスに描いた逸品。
    傑作と言われる冒頭の3編から始まり、「韋駄天のフォックスリイ」の心痛みながらも笑えるオチ、「告別」の苦笑いしてしまう復讐劇、子供の頃の妄想は世界共通でドキドキした「お願い」など、ゾクゾクする短編で出来上がっている。
    誤訳、悪訳が所々にあり読みづらい部分もあるものの、充分に良いと思う。
    なにせ40年以上前の古い出版なので、新訳版も読んでみたい。
    チャーリーとチョコレート工場の作

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    2021年06月14日
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

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    素晴らしかった!
    ずっとマープルが出てくると思ってたけどノンシリーズだったのね。これ。
    素人探偵が好奇心と無鉄砲さと運で真実に近づいていく。
    まあ灯台下暗しだったんだけど。

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    2021年04月13日
  • オズワルド叔父さん

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    強力な媚薬になるスーダンの甲虫の粉でひと財産を築いたオズワルド叔父さん。次にピカソやフロイトの精液を独自の方法で入手して売りさばこうとする。全編、「ぼく」がオズワルドの日記から抜粋した話なのだがどれも無茶苦茶なほら話。ロアルドダールお気に入りのキャラクター、オズワルド叔父の破天荒な行動は文句なしに楽しめる。今では精子バンクもあるけれどオズワルド叔父のやり方はもっとストレート!

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    2021年03月21日
  • あなたに似た人

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    短篇集。収録作品は、味、おとなしい兇器、南から来た男、兵隊、「わがいとしき妻よ、わが鳩よ」、海の中へ、韋駄天のフォックスリイ、皮膚、毒、お願い、首、音響捕獲機、告別、偉大なる自動文章製造機、クロウドの犬。

    短編の醍醐味はキレの良い展開。 この短篇集は、ミステリー要素はあまりないけど、話がどう展開してゆくかワクワクする。 予想外の結末にうならされたり、予想通りの顛末に納得したり。 特に好きな作品は、ワインをあてる賭けをする「味」、なんでもないような賭けが緊張感を募らせる「南から来た男」、時代を先取りし過ぎている「偉大なる自動文章製造機」。 賭けにまつわる題材が多い。 最後の「クロウドの犬」だけ

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    2020年07月30日
  • 予告殺人

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    ネタバレ

    ミス・マープルもの。

    冒頭で、チッピング・クレグホーン村の人々のもとに、新聞が配達されるシーンから物語が始まります。
    各々読んでいる新聞が異なる中で、地元紙だけは全員読むという事を踏まえたような、“殺人予告”が地元紙の広告欄に掲載されるという、なかなかのシチュエーションです。
    とにかく登場人物が多く、しかもそれぞれの状況や会話が逐一書いてあるので、どうしても話が長くなり、つい読む側も流し読みっぽくなってしまいそうになるのですが、ちょっと待った!その会話の中に伏線ありますから!というところがクリスティー。
    後で語られる真相部分で、何度ページを後戻りしたことか・・。
    で、今回のトラップはドラ・バ

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    2020年05月28日
  • 死者のあやまち

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    中編のポアロとグリーンショアの阿房宮 の後、再読。
    骨子は中編と大差はないが、物語の流れや結論に行き着くまでの経緯は、本編の方が面白かった。

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    2019年09月09日
  • ねじれた家

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    映画化をきっかけに読んでみた。
    アガサ・クリスティーを読むのは、これで2作目。
    大富豪の老人が毒殺された。
    家族の誰にも動機があるようで。。。。
    いったい誰が殺したのか。
    何が目的で殺したのか。

    充分な証拠が得られるまま、捜査は深みに嵌まっていく。
    第二、第三、第四と、警察をあざ笑うかのように続いていく事件。

    私には事件の後半まで、犯人の目星がつかなかった。
    動機にも、結末にも、背筋が寒くなった。

    70年前の作品なんですよね~
    いまなお面白く感じるとは、あらためて凄い作家だったのだな~と思いました。
    他の作品も読んでみたいと思います。

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    2019年09月02日
  • ねじれた家

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    映画化されるとあって読んでみた。ねじれた家に住むねじれた家族という文言にとびついた。「マザーグース」は想像の宝庫か。

    遺産と遺言、相続、遺産の規模がちがうわね。ねじれた家の最大の犠牲者は犯人だったのかも。でも一家を支配していた老主人の死により一家は精神的に開放され自由な生活へと向かう。


    2019.5.15購入

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    2019年05月23日
  • ねじれた家

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    ネタバレ

    注意!思いっきりネタバレしています。

    全然、推理した上での話じゃないんですけど、前半一通り人物が登場した段階で、犯人になり得そうなのは2人。もしくは、その2人の片割れのペアを加えて3人か?って感じ。
    というのも、夫婦2組と変則的なペアは見事なくらい、作者が「犯人じゃないからね~」的に書いているし。
    さらに言えば、解説を先に読んじゃうわるいクセがあるもので。
    そこで、“「犯人はおしゃべりだ」が重要なヒントになる”なんて書いてあるものだから、てことは犯人になり得そうな3人に内、ペアの1人は外れるか?なんて(笑)

    な~んて、思いつつ読んでいたのに関わらず、ラストで「あ、そうきた?へー」と思ってし

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    2018年12月09日
  • マギンティ夫人は死んだ

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    マギンティ夫人の殺人事件に関して、重要容疑者が逮捕されるものの、事件を担当した刑事が疑念を持ち、ポアロに再調査を依頼。ポアロは、夫人が雑役婦として働いていた家庭等を訪問して、聞き取り調査を行う。夫人の所持品の中に日曜新聞の記事を見つけ、そこに書かれていた4つの過去の悪女にまつわる事件が今回の殺人事件と関係があると推測する。調査を進めていく過程で、ポアロ自身が襲われ、さらに新たな殺人事件が発生する。
    それぞれに癖のある5つの家族が登場し、4つの悪女事件のどれと誰とが結びついているのかということが焦点となり、なかなか興味深い展開を見せる。
    犯人が仕掛けたミスリードのトリックのほかに、日曜新聞の記事

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    2018年07月30日
  • マギンティ夫人は死んだ

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    表紙のタイトスカートの女性の印象で読み始めてしまうと、マギンティ夫人って全然違うやん!!と、突っ込みたくなる。
    これまで扱ってきた華やかな社会的地位のある人が犠牲者でもなく、田舎で細々と清掃をして暮らす老夫人が殺され、有罪とされた変わり者の男性...まったく心が踊らなかった。途中、彼女が殺された原因が、誰かが過去の有名な殺人事件の当事者だという秘密を握ったせいなのではないかとわかった辺りからは、面白く思えた。最後は意外な人が犯人で終わり、クリスティらしい終わり方だったかな。本当にポワロの力でカップルか生まれるといいな。

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    2018年06月15日
  • 予告殺人

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    ミス・マープル物。ローカル新聞に「殺人お知らせ申し上げます」の広告。指定の日時に殺人が起きる!?クリスティらしい、なんとも魅力的な設定。この予告殺人の本当の意図は?真相まで二転三転する展開にすっかり騙された。

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    2018年04月01日
  • 死者のあやまち

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    ポワロシリーズ。ミステリー作家オリヴァー夫人のお願いで行った先での殺人事件。オリヴァー夫人のシナリオどおりお祭りが繰り広げられている間に、本当の殺人事件が起きる。複雑なストーリーである。ゆっくり時間をかけて読んだら★5だったかもしれない。

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    2017年10月23日