田村隆一のレビュー一覧

  • 予告殺人

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    何度目かの再読。何度読んでも色褪せない面白さがあります。
    現代の推理小説にはこの人物描写の豊かさはなかなかみられないなと思いながら読みました。

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    2010年09月20日
  • あなたに似た人

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    どの作品もちょっと皮肉な味わいがあって、おもしろい。
    そこから人間という存在のおかしみだったり、滑稽な姿だったり、ある種の恐ろしさが立ち上がっている様が心に響く。
    個人的には『海の中へ』がお気に入り。

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    2009年11月26日
  • リスタデール卿の謎

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    ロマンスと冒険とハッピーエンド。3拍子揃った、現代のおとぎ話のような作品を多く含む短編集。が、より印象的なのは、そうでない作品の方である。いずれにしてもいかにもクリスティで、誰が読んでも楽しめる(と思う)。中学の頃読んだ本と訳が違って、若干の違和感があった。

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    2009年10月04日
  • オズワルド叔父さん

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    哄笑の物語。
    ただし、まじめな人は読んではいけません。

    再読のつもりで、本棚から引っ張り出したのですがきっと違います。これだけの作品、たとえ20年前に読んだとしても、記憶の片隅には残っているはず。多分、兄貴の一人の購入本が混ざり込んだのでしょう。

    1920年前後のヨーロッパの国王、音楽家、画家、著作家、科学者などの実在の人物に超強力なバイアグラを飲ませて、その狂態を描くという、悪趣味この上ない物語。よくもまあ、名誉毀損などで訴えられなかったなあと思います。
    しかし、悪趣味もここまで突き抜ければいっそ潔いかと。もちろん、ダールという才人が書いた作品だからでしょうが。

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    2016年08月07日
  • あなたに似た人

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    さすが、ダールは本棚に入れている人も多いですね。「海の中へ」の結末その後が気になる!「わが愛しき妻よ、鳩よ」に出てくるのがスネープさん。ハリー・ポッターを想像してしまいました。

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    2009年10月04日
  • あなたに似た人

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    海外の作家があまり得意でない私もこれは読めます。人の本質やあまりきれいでない一面を短編でさらっと見せてくれます。

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    2009年10月04日
  • あなたに似た人

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    その夜、ある家の晩餐の席で一つの賭けがなされた。美食家を自認する客の一人が、食卓に出た珍しい葡萄酒の銘柄を判定できると言いだしたのだ。賭け金はなんと邸宅と当主の令嬢――絶大な自信を持つ当主はその賭けに同意したが……幻想とユーモアと恐怖をちりばめた奇妙な味の短篇を得意とする鬼才ダールが、賭博に打ちこむ人間の心の恐ろしさと人間の想像力の恐ろしさをテーマに描いた珠玉の15篇を収める代表的短篇集。
    (05/02/21)

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    2009年10月04日
  • オズワルド叔父さん

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    「来訪者」の続編。
    ある甲虫から取れる粉は最強の媚薬だった!

    これを売りさばいて大儲け、さらに彼はこの薬を使ってとんでもないことを考えていた・・



    破天荒な叔父が繰り広げる短編。楽しい本です。

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    2009年10月04日
  • 魔術の殺人

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    ネタバレ

    クリスティのマープルシリーズ第五弾。

    ある一家の女主人に何か悪いことが起きそうだと、その女主人の姉から様子を見てきてほしいと頼まれたマープル。女主人の一族が勢揃いする中、銃声が響き…

    マープルが最初から最後まで、小さいコミュニティの中で起きる事件にガッツリと関わる、これまでになかったケース。そこそこ多い一族から順番に事情を聞いて(というか聞かされて)、いつものとおり、村で起こった出来事と付き合わせて真相に迫る。
    真相自体は意外性のあるものではないが、非常に手堅い完成度。だからある意味、地味すぎて埋もれてしまう作品なのかも。登場人物が多く、関係性が非常に複雑なのはマイナスか。

    代表作と比べ

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    2025年12月14日
  • リスタデール卿の謎

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    どんな謎やミステリーに展開するんだろうとわくわくして読んでいたら、最後は、「あら、そういうこと亅って感じの話で成り立っている印象を受けました。でも、どの話も面白かったです。

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    2025年11月06日
  • 予告殺人

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    ネタバレ

    クリスティのミス・マープルシリーズ4作目。

    ある朝、新聞広告に殺害予告が掲載される。誰もがゲームだと思い、予告れた日、予告された場所へと向かう。そして予告された時間、男が現れて…

    過去の3作と比べると微妙。提示される謎の割には冗長で、中弛みも激しい。ここまで長くなくてもよかったのになぁと。

    過去作の「牧師館の殺人」や「書斎の死体」ほどにはミステリ的に強くなく、「動く指」ほどにはユーモラスでもない。じゃあ何が良かったかと言うと、マープルが早めに動き始めるところ。なんと、意外にちょこまかと動く笑(前作が出番少なめだっただけの気もしている)。

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    2025年10月07日
  • 死者のあやまち

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    ネタバレ

    今まで読んだクリスティ作品の中でもトップクラスにややこしかったかもしれない……
    まず事件が起こるまでの振りが長すぎるし登場人物の人名とゲーム内の人名とがごっちゃになるしで理解するのに苦戦しました

    しかし、明かされた真相は凄かった!死者のあやまちってそういうことだったのか!
    マーデル爺さんは凄かったしハティが気の毒でなりません

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    2025年08月19日
  • ねじれた家

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    ネタバレ

    大富豪の老人が毒殺され、家族に嫌疑がかかる。
    老人の孫と結婚したいチャールズは犯人探しに乗り出すが───
     
    老人の家族と話しながら彼らの人となりや動機を考えていくのが本の8割くらい。結構地味なんですが不思議とすいすい読めました。

    この人が犯人かな、みんな怪しいような、分からん!となったところに真犯人がわかるんですけどこれは分からなかったです。
    子供が犯人だっていう発想がなかった。

    ねじれた家のねじれた子供ってことなのでしょうがあんまり恐ろしさは感じなかったなぁ。

    ジョセフィンはねじれた家のねじれた子供だった、というオチが自分には唐突であんまり可哀想とは思えませんでした。

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    2025年07月25日
  • マギンティ夫人は死んだ

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    ネタバレ

    オーディブルで視聴。久しぶりのクリスティ。
    いかにも犯人っぽい人は真犯人じゃないのはやっぱりお約束。しかしながら「女」の犯人を探していたら実は真犯人は「男」という単純だけど引っかかるトリックはなるほどなーと思った。
    個人的にサマーヘイズ家の食事の不味さの表現がとても好き。不味さについての表現が本当に悪意に満ちているというか…笑 さすがはイギリス人って感じ。

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    2025年07月21日
  • マギンティ夫人は死んだ

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    ネタバレ

    ポアロシリーズ㉔

    マギンティ夫人は死んだ。
    どんなふうに死んだ?
    あたしのようにひざついて、
    マギンティ夫人は死んだ。
    どんなふうに死んだ?
    あたしのように手をのばして、
    マギンティ夫人は死んだ。
    どんなふうに死んだ?
    こんなふうに……

    掃除婦のマギンティ夫人が肉切り包丁のようなもので後頭部を叩き切られて殺された。夫人の家に間借りしていたジェイムズ・ベントリィが逮捕され有罪となった。
    しかし、逮捕したスペンス警視は犯人に納得がいかず、ポアロに再調査を求める。

    年を取ったが、相変わらず尊大なポアロ。
    調査をするが、相手はポアロの名前にピンとこず、奇妙な外国人としか思っていない。
    しかも、宿

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    2025年07月20日
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

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    おしゃれで可愛い作品
    登場人版に困惑したものの読みやすくて気持ちが入りやすい小説だった
    アガサクリスティ初めて読んだけど、巨匠と言われるだけあるなぁ、と
    他の作品も読んでみたい

    (多分わたしだけの感想だと思うけど歴史的な女性レジェンドという点で高橋留美子感ある)

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    2025年06月21日
  • シタフォードの秘密

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    ネタバレ

    ポワロでもミス・マープルでもないクリスティ作品。しかし、ストーリーはまさにクリスティ・ワールドである。
    雪に覆われた、自然により作り出された「密室」、そこで行われた降霊術で示唆された殺人。
    死体で発見されたシタフォード荘の主トリヴェリアン大佐。
    フィアンセが容疑者となり、その無実を晴らすべく、エミリー・トレファシスが新聞記者チャールズ・エンダビーを相棒に事件に挑む!
    という物語。

    とはいえ、チャールズは最終的にあまり活躍しない賑やかしなのだが。結局はナラコット警部が優秀なのだが。
    根っからのクリスティファンなので楽しんだが、ところどころトリックには突っ込みたくなったり、説明されていない謎があ

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    2025年04月17日
  • マギンティ夫人は死んだ

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    1952年の作品。
    ポアロシリーズ長編24巻目になります。

    マギンティ夫人が死んだ、どんなふうに?

    掃除婦として働く老婆、マギンティ夫人が殺された。容疑者はマギンティ夫人が部屋を貸していたジェームス・ベントリーという男で、確かな証拠もあり、裁判で死刑判決が下された。
    しかし、この事件の担当刑事でベントリー逮捕にあたったスペンス警視は、ベントリーの無罪を確信しており、旧友のポアロに事件の再捜査を依頼する。
    事件を捜査するうち、ポアロは20年ほど昔に起きた別の事件がこの殺人に関わっていることをつきとめる。その四つの事件には全て女性が関わっており、犯人は女性に違いないー。しかし、怪しいと思われた

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    2025年02月23日
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

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    あまりにも中身が気になるタイトル。
    少しずつ真相に迫っていくドキドキとハラハラ。

    ラストに満足出来るかは人を選ぶような気もしました。

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    2025年01月26日
  • 死者のあやまち

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    オリヴァ夫人から電話で呼び出しを受けたポアロは、現地で夫人が考えた「犯人探しゲーム」の賞品を渡す係を仰せ使う。
    現地入りしたポアロは夫人に何か事件が起きそうだと言われるが……。シリーズ27作目

    クリスティらしい「田舎で起こる事件」×「胡散臭いキャラクター」
    少しダラダラとした感じを受けたが、ラストはさすが。読み終わってから冒頭に戻ると、あるキャラとポアロとの会話にゾクゾクする。これぞクリスティ。
    個人的には335ページからのオリヴァ夫人とポアロの会話がとても好き。→

    この会話が読めただけでも、このお話を読んだ価値がある感じする(笑)
    ヘイスティングズとの関係もだけど、オリヴァ夫人とポアロの

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    2024年12月30日