田村隆一のレビュー一覧

  • シタフォードの秘密

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    江戸川乱歩がアガサ・クリスティ作品の中から推した8作に入っていたので読んでみた。
    読んだあとになってみればそんなトリックもあるよなと思うが、物語途中では怪しい人が複数いて自分は犯人にたどり着かなかった。

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    2022年08月16日
  • シタフォードの秘密

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    犯人もトリックもいつもながらのアガサ・クリスティの作品という印象。
    本作でいうと、犯人はある意味予想通り(他の作品と設定が似通っている部分があるので)だったのだが、なぜやったのか、が全然わからかった。しかし最後まで読むと、あー、なるほど、ヒントに全然気づいていなかっただけなんだな、とある意味納得。
    ミステリーとしてどうか、と考えると、誰がやったのか、となぜやったのか、がきれいな形で融合している部分が良いのだと思う。アガサ・クリスティファンなら読もう。

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    2021年12月26日
  • あなたに似た人

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    もう廃盤となってる旧訳版。
    絶妙な語り口でぐいぐいと読ませてしまう。
    オチもどうなるのか意外と読めなかったりして、引き込み方が非常に巧い。
    シニカルが効いている奇妙な味。
    人間の弱さ醜さ恐ろしさをユーモラスに描いた逸品。
    傑作と言われる冒頭の3編から始まり、「韋駄天のフォックスリイ」の心痛みながらも笑えるオチ、「告別」の苦笑いしてしまう復讐劇、子供の頃の妄想は世界共通でドキドキした「お願い」など、ゾクゾクする短編で出来上がっている。
    誤訳、悪訳が所々にあり読みづらい部分もあるものの、充分に良いと思う。
    なにせ40年以上前の古い出版なので、新訳版も読んでみたい。
    チャーリーとチョコレート工場の作者とは知らなかった!

    味 ★4
    おとなしい兇器 ★4.5
    南から来た男 ★3
    兵隊 ★2
    わがいとしき妻よ、わが鳩よ ★3
    海の中へ ★4.5
    韋駄天のフォックスリイ ★5
    皮膚 ★4
    毒 ★3.5
    お願い ★3.5
    首 ★4.5
    音響捕獲器 ★3
    告別 ★5
    偉大なる自働文章製造業 ★4
    クロウドの犬 ★4

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    2021年06月14日
  • オズワルド叔父さん

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    強力な媚薬になるスーダンの甲虫の粉でひと財産を築いたオズワルド叔父さん。次にピカソやフロイトの精液を独自の方法で入手して売りさばこうとする。全編、「ぼく」がオズワルドの日記から抜粋した話なのだがどれも無茶苦茶なほら話。ロアルドダールお気に入りのキャラクター、オズワルド叔父の破天荒な行動は文句なしに楽しめる。今では精子バンクもあるけれどオズワルド叔父のやり方はもっとストレート!

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    2021年03月21日
  • あなたに似た人

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    短篇集。収録作品は、味、おとなしい兇器、南から来た男、兵隊、「わがいとしき妻よ、わが鳩よ」、海の中へ、韋駄天のフォックスリイ、皮膚、毒、お願い、首、音響捕獲機、告別、偉大なる自動文章製造機、クロウドの犬。

    短編の醍醐味はキレの良い展開。 この短篇集は、ミステリー要素はあまりないけど、話がどう展開してゆくかワクワクする。 予想外の結末にうならされたり、予想通りの顛末に納得したり。 特に好きな作品は、ワインをあてる賭けをする「味」、なんでもないような賭けが緊張感を募らせる「南から来た男」、時代を先取りし過ぎている「偉大なる自動文章製造機」。 賭けにまつわる題材が多い。 最後の「クロウドの犬」だけは長めの約100ページで、プロットの割に冗長に感じた。

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    2020年07月30日
  • 予告殺人

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    ネタバレ

    ミス・マープルもの。

    冒頭で、チッピング・クレグホーン村の人々のもとに、新聞が配達されるシーンから物語が始まります。
    各々読んでいる新聞が異なる中で、地元紙だけは全員読むという事を踏まえたような、“殺人予告”が地元紙の広告欄に掲載されるという、なかなかのシチュエーションです。
    とにかく登場人物が多く、しかもそれぞれの状況や会話が逐一書いてあるので、どうしても話が長くなり、つい読む側も流し読みっぽくなってしまいそうになるのですが、ちょっと待った!その会話の中に伏線ありますから!というところがクリスティー。
    後で語られる真相部分で、何度ページを後戻りしたことか・・。
    で、今回のトラップはドラ・バンナーがブラックロックさんを呼ぶときの呼び名なのですが、私は誤植又は誤訳(すみません)又は、ネイティブ特有の呼び方だと思い込んでいました(私だけ?)。
    そして、キャラクターで強烈だったのは中欧からの難民でメイドのミッチー。クセが強すぎて面倒くさい娘!でも笑えます。

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    2020年05月28日
  • 予告殺人

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    ミス・マープル物。ローカル新聞に「殺人お知らせ申し上げます」の広告。指定の日時に殺人が起きる!?クリスティらしい、なんとも魅力的な設定。この予告殺人の本当の意図は?真相まで二転三転する展開にすっかり騙された。

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    2018年04月01日
  • 予告殺人

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    ミス・マープルシリーズの4作目

    【あらすじ】
     イギリスの地方新聞の広告欄に、犯行日時と場所が明記された殺人予告が掲載された。近隣の人々は、殺人を模したパーティの告知だと思ってその場所と訪れるが、予告された時間に実際に殺人事件が発生してしまう。

    【感想】
     最初は登場人物の特徴や背景説明が少ないままで殺人が発生するため、とっつきにくさがある。ただし、読み進めると、人々が抱える秘密やルーツが見えてくる為、面白くなっていった。マープルさんは中盤から登場し、色々と示唆をくれる。
     ある種のパターンにはまったプロットの為、ミステリー小説をよく読んでいる人は真犯人を特定しやすいと思われる。私は真犯人とトリックは想定通りだったが、真犯人の正体までは至らなかった。

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    2015年06月04日
  • 魔術の殺人

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    マープル第五作。
    事件発生までの人物描写と、
    それを元にした推理、解決の流れが
    これまで読んだマープルの中で一番良かった。
    彼女が魔女みたいな気もしてくる。

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    2015年05月14日
  • あなたに似た人

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    大人向けダールはブラックユーモアが効いている。本作はあなたの近くにもこんな人がいるかもしれない…人々が登場する短編集。最後の切れ味が抜群。オチがわかってゾッとするようなものも。ただ作品の出来不出来の差は少しあるかも知れない。私の読みが甘いのかオチがイマイチ良く分からないものも。一番良かったのは「南から来た男」。素晴らしい。2012/529

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    2015年07月23日
  • 予告殺人

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    マープル第四作"A Murder is Announced"。
    ローカル誌に掲載された殺人予告。
    そしてその予告通りに事件が起きてしまう。

    最後まで騙された。
    途中なんとなく読み過ごしていたけれども、
    読み返すと確かに疑わしいのだ。
    後から読んでちゃんと納得できるのは良い。

    そしてドラ、ミッチー、バンチといい、
    個性的な女性脇役が良い味を出している。

    ただ少し話が長いとは思う。

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    2014年09月29日
  • 予告殺人

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    ネタバレ

    やはりクリスティーはミステリーの女王だった、としみじみ感じました。
    ドタバタ?風に始まって連続殺人も起き展開の素晴らしさ。
    一気読みでした。

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    2014年07月22日
  • 予告殺人

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    奇抜なタイトル、犯人設定、得意の電気系統…クリスティらしさを感じる作品です。登場人物と台詞が非常に多い。クラドック警部の手がかりに導かれるくだりの運命的なところなど、こういうの有るかもと思います。違和感、引っかかりなどから謎がほつれていく…。そしてマープルはクリスティの分身なのかな、とも思えます。
    それにしてもクリスティは挑戦的な作品が多いですね。手品師は客に挑戦するな、と言われていますが。

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    2014年03月14日
  • 予告殺人

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    アガサ・クリスティーの長編で、登場探偵はマープル。

    ある朝、イギリス田舎ののどかな村、チッピング・クレグホーンでは、いつものように地方紙「ギャゼット」が配達されていた。いつものように新聞を読んだ村人は仰天した。広告欄に、殺人の予告が載せられていたのだ。予告通り、6時半に、指定された家に集まる村人たち。誰もが悪ふざけだと考えていたが、事件は本当に起こった。たまたま村に滞在していたミス・マープルが持ち前の好奇心から調査を開始する。

    伏線の巧みさと、村ののどかさが印象に残る作品。特にある伏線については、途中で何度も言及されているにもかかわらず完全に読み飛ばしてしまっていた。もっと気をつけて読むべきだった。

    クリスティ作品の例に漏れず、登場人物は脇役に至るまで個性的。中でも、被害妄想気味な移民メイドのミッチーがいい味を出している。雇いたくはないけど。

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    2013年09月09日
  • オズワルド叔父さん

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    オズワルド叔父さんが如何にして大金持ちになったかを、オズワルド叔父さんの日記を通して語られる。ダール特有のブラックかつシニカルかつユーモアにあふれた作品。前半は痛快・爽快でかなり面白かったが後半は同じことの繰り返し描写が多く少し退屈した。しかし、最後のオチまで含めて非常に楽しめた作品。こんなにも面白いのに絶版という不幸。大人向けのダールも面白いのにな。2013/274

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    2015年07月23日
  • 予告殺人

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    甘美なる死と共に、様々な人間模様も味わえる濃厚な一冊でした。
    犯人は何となく分かったものの、ある伏線の意味に気づけなくて悔しい!ネタバレになってしまうので詳しくは言えませんが、これから読む方はある人の発言に注意して読み進めて下さい。

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    2013年04月20日
  • 予告殺人

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    ミスマープルものを始めて読んだ。
    秀作。この人のミステリーはやはり面白いと思う。
    映画”情婦”とポアロシリーズ(デビットスーシェ)がもう最高。

    どんな人生でもその人次第で良くも悪くもなる、的な言葉がとても重い。

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    2012年11月08日
  • 魔術の殺人

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    事件自体はシンプルで犯人はすぐに分かってしまったけど、事件が起きるまで、ミスマープルが話の中心だったところは、ちょっと新鮮だった。学生時代の友人を助けにいく話なのだけど、この友人がちょっと不可思議な人。その謎が分かった時は、ちょっと感動した。

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    2012年11月04日
  • 予告殺人

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    ほんわかした雰囲気が良かった。何人も殺されるんだけど、凄惨な感じがまるでなく、マープルが楽しそうに事件を解決していた。クリスティもこんな感じのお婆さんだったんだろうなと思った。
    午後に生まれたからピップとエンマというのは意味が分からなくて調べたらP.M.をもじった言葉遊びらしい

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    2012年09月29日
  • 予告殺人

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    ミス・マープルものの魅力全部載せな作品。
    人間関係が複雑に絡み合っていて、綺麗な一本の糸に戻ったときには、最初見えていたのとまったく違った光景が広がっているのです。

    みんなが気にも止めていなかった人物達の証言が、すべて真相をついていた、というのも絶妙でした。とかく女性の話は自分本位になりがちで、他人が聞くと不可解だったり誇張気味に聞こえたりするものですし。

    人間の悲しさ、その描写はとても女性的であると思います。
    あんまり書くとネタバレになってしまいそうですが、ミス・ブラックロックとミセス・ゲドラーは、陰と陽のように思えました。

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    2012年07月26日