田村隆一のレビュー一覧

  • 魔術の殺人

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    一度ドラマで見たことがある話だったので、犯人も知っていたのに、本で読むとドラマでは語られなかった詳細もあり、新鮮な気持ちで読めた☆ミスマープルの優しさと、旧友の真の姿が印象的。

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    2014年12月20日
  • 予告殺人

    Posted by ブクログ

    殺人を予告して、本当に殺人が起こる。
    これも最後まで誰が犯人なのか全然わからなかった!ミスマープルが登場すると、ますます面白い展開になる☆

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    2014年12月14日
  • Zの悲劇

    Posted by 読むコレ

     Yの時点で60越えのおじいちゃん主人公だったドルリー・レーンに、心ならずも温かい眼差しを送っていたものですが・・まさか、本作がその10年後になっていようとは(笑) もう、温かいを通り越して介護の視線でした。
     ついでに相棒のサム警部も定年となっては、さしものクイーンも読者の視線を気にしたのか、突如サム警部の娘というにはいささか苦しいハタチの女の子、パットが現れ、しかも何と物語がパットの可愛らしい一人称で進むという・・もう、大変なことになってます。80年前の本ですよ・・これ。
     肝心な物語。クイーンに老人をいたわろうなどという気持ちはないのか、物語の80%は追い詰められて苦しんでました。そ

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    2014年01月16日
  • Xの悲劇

    Posted by 読むコレ

    自分は正直言うと、古典ミステリは苦手です。特に、殺人事件を、関係者のインタビューによって解決していくタイプは苦手で、とてもページをめくらせる力があると思えない。クリスティもヴァン・ダインも、イマイチ積読から抜け出せないのはそういう理由からです。
    本書も、スタートはその臭いが漂っていましたが、途中の裁判のシーンから劇的に変化し、指に力が込められるようになりました。ドルリー・レーンが痛快と思える推理を見せ始めたところからです。
    結果として、自分的上位に入る本とはなりませんでしたが、古典を読むきっかけにはなりそうな気がしました。すでにYも積読済み。頑張ろう!

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    2014年01月06日
  • Yの悲劇

    Posted by 読むコレ

    Xのときもそうですが、我慢して我慢して、ある種修行のような前半の黙読を経て辿り着いた後半戦の勢いと言ったらなんでしょう、この作家の特徴なんでしょうか。。しかも最後の結末と言ったら!偉そうに予想していた結末を完全に覆されて、ただただ唖然とするばかりでした・・面白かったです。
    ただ、ここからはネタバレになりますが、このトリックはちょっとズルい気もしました。これを使えば、大抵の人は犯人をできてしまうでしょ。
    また、この展開なら、もっと「Y」が犯人と思わせるギミックが多くあっても良かったのでは?あれ、死んだはずなのに・・まさか・・?的な疑心が生まれたら、もっと面白かったような気がします。
    ・・ク

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    2013年12月21日
  • 予告殺人

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     朝刊に殺人をお知らせ申し上げます、という衝撃的な広告が載る。何かのパーティーだと思った村の人は、広告に載っていた家に実際に向かうが、その場で本物の殺人が起こる。大胆不敵な事件にミス・マープルが挑む。

     さりげない会話の中に巧みに伏線をしのばせるのはクリスティーの得意技ではあるのですが、今回はそのさりげない会話が中盤に多すぎたようにも感じます。そのためにちょっと中だるみ感を感じてしまいました。

     でもやっぱりそのしのばせ方は巧いの一言に尽きます。途中違和感を感じたところがあったのですが、それが最後のマープルの推理披露できっちりとそのモヤモヤが明かされた時の快感は、やはりクリスティー作品だか

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    2013年07月21日
  • 魔術の殺人

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    慌てて読んだから読み落としてるところはたくさんありそうだけど、やっぱりクリスティは面白い!
    トリックというよりは、物語が面白い。

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    2012年12月25日
  • あなたに似た人

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    ずいぶん前に読みかけたまま放っておいたので、前半部分はほぼ内容を忘れてしまった。
    それでも、最初の3編(「味」「おとなしい兇器」「南から来た男」)はその饒舌な語り口とともに、なんとなくその内容を覚えている。特に「南から来た男」はその上手さに舌を巻き、なんとまぁ恐ろしい話だろう、と思うと同時になぜだか愉快になった記憶がある。

    対して、中盤あたりに収録されている話はどうにも印象が薄く、語り口だけで引っ張っていたような気がする。
    ダールの語りは上手い。しかしそれはいわゆる、淡々とした、いろいろなものをそぎ落としたタイプの上手さではないと、私は思う。
    どちらかというと、ダールは「饒舌」に、「掻き立て

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    2012年09月17日
  • あなたに似た人

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    高校時、近隣大学英文学科の先生による訪問授業の教材が「おとなしい兇器」だった。単語1つ1つに隠されたもう1つの意味に感激、即購入。どこか狂ったような世界観と膨大な量に辟易して手放してしまったが、再読したいなぁ。

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    2012年06月30日
  • シタフォードの秘密

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    降霊会でおきた、殺人事件。エミリーのキュートさだけで読めたかな?(笑)ミステリ部分はもう少し上手くなんとかしてくれよ!と思ったけれど楽しく読めた。

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    2012年03月29日
  • オズワルド叔父さん

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    1979年の作品だそうで、
    その頃にしてみると、夢物語的な題材を扱ったものになるんだろうけれど、
    2008年の現在、そうでもなくなってきている。
    強壮剤に○○○○。
    ネタばれになるから書きませんが、現在、そんな突拍子もないことにならなく
    なっていても、面白く読めました。
    過去の偉人たちが登場しますが、彼らをそんなにいじくりまわして
    いいのかな、なんて気がしました。これを発表したときにクレームが
    こなかったのかね。
    大人の童話と、帯かなにかに書かれていましたが、
    そうですねぇ、性にまつわることばかりなので、そういうコピーを
    つけられたのかもしれません。そんな、童話チックでもないのよね。

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    2025年06月12日
  • あなたに似た人

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    ロアルド・ダールという人は、ティム・バートンが監督した『チャーリーとチョコレート工場の秘密』の原作者なんですねぇ。それを知らずに買ったのがもう10年前くらいだろうね、やっと持ち主に読まれる喜びをこの本は感じているでしょう。
    ストーリーの展開も文章も、オリジナリティ溢れさらに王道を行っているような感じ。面白かったです。500pくらいある短編集なんだけど、すらすら読めてしまいましたねぇ。

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    2011年07月09日
  • 魔術の殺人

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    視点を変えれば、世界がそれまでとは全く違って見える。精巧なだまし絵のような、ミス・マープルもの。イギリスの壮麗な大邸宅に、個性的で怪しげな登場人物たちと、クリスティーらしい道具立てが揃っています。トリックよりも、人間性を丹念に描いている作品かも(わたしはマープルものの、そういうところが好き。一見地味だけど、読みこなすと奥が深いの)。

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    2010年08月16日
  • シタフォードの秘密

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    吹雪の中、孤立した家に住む大佐が死に、数キロ離れた場所にいた人達の催した降霊会がそれを予言した。
    トリックがいまいち。

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    2010年05月27日
  • リスタデール卿の謎

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    気軽に楽しめる短編集。「ナイチンゲール荘」は新婚の妻が厭な予感を覚えていく話。真相を突き止めた瞬間、思わずぞっとする。しかしサスペンスなので、それ以降の展開がハラハラドキドキなのです。「エドワード・ロビンソンは男なのだ」は、平凡な男の夢のような冒険譚。今で言えば、草食男子がひょんなことから肉食に変わったようなもの。ラストがちょっと痛快。収録作では「ジェインの求職」も好き。就職難のために、怪しい求人広告に応募してしまう若い女性の話。無鉄砲で冒険好きな女の子が、クリスティー作品にはよく登場する。可愛い。

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    2010年03月01日
  • あなたに似た人

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    【南から来た男】―短篇。
    ジャマイカのホテルにて。白いスーツの訛りのある小男と米軍青年の賭け。小男の「キャディラック」と青年の「左手小指」。レフェリーをまかされる主人公の視点で描かれる。緊迫感は味わえるが、痛そうな話は個人的に苦手だ。この小男みたいな人はたくさんいそうである。(2008.12)

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    2009年10月04日
  • シタフォードの秘密

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    うーん、これはクリスティにしてはイマイチ。
    と、思ったのは、けっこう数を読んで飽きてきたせいかもしれません。まあ、あとヒロインが、いまひとつ好きでなかったからかも。基本的に、もてる人の心理ってわからないので。
    すぐに、心変わりしそうな感じがするところが、何ともはや。
    でも、終盤のみんなが主人公に「どっち?」て質問するところは、好きです。

    まあ、ただしクリスティにしてはという但し書きがつくので、標準以上のできではあります。

    しかし、あのトリックは……。気づけよ、警察。というか、わたしも気づかなかったんだけど……盲点なのか?

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    2009年11月30日
  • シタフォードの秘密

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    ドラマ化されたため読んでみました。1931年の作品。
    雪に閉ざされたシタフォード村の山荘。
    厳冬期にここを借りた母と娘は南アフリカ帰りという触れ込みだが、どこか不自然。
    座興にテーブルターニングで降霊術を行っていた所、山荘の持ち主トリヴィリアン大佐の死が告げられる。
    大佐の親友バーナビ少佐は気になって、ふもとの大佐の元へ。同じ頃に殺されていたことが判明。
    大佐の甥に当たるジェイムズが逮捕され、ジェイムズの婚約者のエミリーが村に乗り込む。
    マープルでもポワロでもなく、勝ち気なエミリーが活躍。
    ストレートな本格推理物。

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    2009年10月07日
  • あなたに似た人

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    短編集です。
    以前同じ作者さんの「チャーリーとチョコレート工場」を紹介しましたが、これは大人向け。



    全体に流れる雰囲気は「世にも奇妙な物語」と「古畑任三郎」を足してニで割ったような感じ。
    どのお話も、不思議で奇怪な雰囲気が漂っていて、中には背中がぞっとするような怖いものもあります。最後の最後に、「あれっ」「あらっ」という感あり。



    ブラックユーモアというのか、この作者さんのセンスってすごいなって思います。
    タイトルは「あなたに似た人」だけど、タイトルと同名のお話はありません。
    解説によると、「あなたがたの中にも、こういったところがあるんじゃありませんか」と問いかける、つまり、
    「あな

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    2009年10月04日
  • あなたに似た人

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    当時ほのかにステキだなと思った女性にすすめられた本。動機はいたって不純。

    この本のタイトルがあなたに似た人ってところが最高の皮肉。

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    2009年10月04日