田村隆一のレビュー一覧
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購入済み
最後の最後で…
ミステリー小説でこんなに衝撃を受けたのは初めてです。
最後の数ページは、目が画面に貼り付き、涙も出そうでした。(電車内なので我慢しました笑)
結末は一言で悲しいとは言えない、色々な感情が渦巻くようでした。
まさに最後の悲劇というタイトルがふさわしいです。
Xの悲劇から読み続けてこそ、意味のある1冊です。
この本含め、このシリーズは一生忘れられないものになりそうです。 -
Posted by ブクログ
15編の作品を収録した短編集。
絶妙な語り口と独特のオチの数々。それだけに内容がちょっと分かりにくいものもあるものの、それすらもこの短編集の魅力として映るような気がします。
最初の3編はいずれも傑作揃いなので、そこでハマれば他の独特のオチの短編も、「こういう作家性なんだなあ」と自然に受け入れられるのではないか、と思います。
その最初の3編はワインの銘柄当ての賭けの様子を描いた「味」
思いがけず夫を殺してしまった妻が証拠隠滅を図る「おとなしい兇器」
ライターで連続10回火をつけることができれば高級車を手に入れられる、しかし失敗すれば指を一本失う、という賭けの顛末を描く「南から来た男 -
Posted by ブクログ
ネタバレダールの作品で、マチルダを読んで時に、すごく面白いと思った反面、
少し危うさも感じた。この本を子供に読ませてよいのだろうかと。
しかし、ダールの自伝を読んだときに、その心配は消えた。
ダールの自伝を読んだとき、ジブリの紅の豚を思い出した。
ダールの作品は、暗いところや、斜めに構えたところがあるが、
人間の温かさや、奥の深さが共通していることに気がついた。
大人向けの本も出しているというので手に取ったのがこの本である。
ますます、ダールが好きになり、翻訳ものは、ほぼ全部読ませていただいた。
時間があるときに、順に書評を書いていきたい。 -
Posted by ブクログ
哄笑の物語。
ただし、まじめな人は読んではいけません。
再読のつもりで、本棚から引っ張り出したのですがきっと違います。これだけの作品、たとえ20年前に読んだとしても、記憶の片隅には残っているはず。多分、兄貴の一人の購入本が混ざり込んだのでしょう。
1920年前後のヨーロッパの国王、音楽家、画家、著作家、科学者などの実在の人物に超強力なバイアグラを飲ませて、その狂態を描くという、悪趣味この上ない物語。よくもまあ、名誉毀損などで訴えられなかったなあと思います。
しかし、悪趣味もここまで突き抜ければいっそ潔いかと。もちろん、ダールという才人が書いた作品だからでしょうが。 -
Posted by ブクログ
もう廃盤となってる旧訳版。
絶妙な語り口でぐいぐいと読ませてしまう。
オチもどうなるのか意外と読めなかったりして、引き込み方が非常に巧い。
シニカルが効いている奇妙な味。
人間の弱さ醜さ恐ろしさをユーモラスに描いた逸品。
傑作と言われる冒頭の3編から始まり、「韋駄天のフォックスリイ」の心痛みながらも笑えるオチ、「告別」の苦笑いしてしまう復讐劇、子供の頃の妄想は世界共通でドキドキした「お願い」など、ゾクゾクする短編で出来上がっている。
誤訳、悪訳が所々にあり読みづらい部分もあるものの、充分に良いと思う。
なにせ40年以上前の古い出版なので、新訳版も読んでみたい。
チャーリーとチョコレート工場の作 -
Posted by ブクログ
短篇集。収録作品は、味、おとなしい兇器、南から来た男、兵隊、「わがいとしき妻よ、わが鳩よ」、海の中へ、韋駄天のフォックスリイ、皮膚、毒、お願い、首、音響捕獲機、告別、偉大なる自動文章製造機、クロウドの犬。
短編の醍醐味はキレの良い展開。 この短篇集は、ミステリー要素はあまりないけど、話がどう展開してゆくかワクワクする。 予想外の結末にうならされたり、予想通りの顛末に納得したり。 特に好きな作品は、ワインをあてる賭けをする「味」、なんでもないような賭けが緊張感を募らせる「南から来た男」、時代を先取りし過ぎている「偉大なる自動文章製造機」。 賭けにまつわる題材が多い。 最後の「クロウドの犬」だけ -
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―SOMEONE LIKE YOU―
ぐいぐい読ませる表現が好きです。
「まるで、とけたバターでうがいしているみたいに」潤いのある声とか。
内容は、血なんて飛び散らないのに恐ろしい。
人間の怖さですね。
それに、書ききらないで、読み手にゆだねてしまうところが良い。
これがより一層恐怖をリアルにするように思います。
面白い短編というのは、長編にできるものを短く押し込めるのだと誰かが言っていましたが、まさにダールはこの手法で面白いものを書いていると感じました。
お勧めは、「おとなしい兇器」「韋駄天のフォックスリイ」「皮膚」「首」「告別」です。
特に、「首」は今までにない種類の緊張感を味わい -
Posted by ブクログ
○2010/01/24
皮肉たまんねえ。告別とか。というか全体的に。
読みにくい、伝わりにくい、分かりにくい、とぐだぐだ読みつつも後にに進むにつれて楽しくなってきて、最後の最後にニヤァ、と。こういうのはいいな…性格悪い人というか、こういう話がさらっと書けてしまう人になりたい(笑)
でもやっぱり訳文は読みにくい…これが古いというのもあって。言い回しが曖昧に遠まわしすぎるのがなぁ。忠実に話を伝えようとするから余計に日本語が成立しなくなるってのが悔しい。
翻訳ものを読むたびに、原著で読んでみたいなぁ、どうやって表現されて、それを感じられるのかなぁとすごく思う。