田村隆一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【マープル】
1952年クリスティー62歳で、マープル長編12作品のうち5番目の作品。
マープルの学生時代の友人に「妹の身に良からぬことが起きる予感がする」と頼まれて、マープルは友人の屋敷に赴くと…。
最初の夫とその子ども、2番目の夫とその子ども、3番目の夫、実子と養女とその旦那もいて…もう人間関係が複雑過ぎるよー。
人数が多いのと魅力のある登場人物がいなかったので、誰にも感情移入できずに終わってしまった。
邸宅で非行少年ばかりを集めた少年更正施設をしていたり、妄想癖のある青年も出てくる。
もう色んなことがてんこ盛りなので、面白みが薄くなっている感じがした。
★2.5
マープル長編の未読は残りあと3作品。
執筆した順番で最後の3作品を読まずにとっておいた。
楽しみでもあり、マープルが終わってしまう寂しさもある。大切にゆっくり読もう。 -
Posted by ブクログ
以下、引用
●そのころは、軽井沢から草津まで、草軽鉄道という高原列車があって、(中略)たしか昭和三十年代で廃線となり、それにかわってバスが運行するようになったが、乗物のコースの変化によって、風景もまた変化するのだ、ということを、痛感したものだ。いや、変化するものは風景だけではあるまい。人間も、その意識も村落もその論理も、きっと変化するだろう。交通機関と、そのコースの変化は、情報、通信、流通といったものに、大きな影響をあてずにはおかないし、その影響によって、人間の生活形態から女性のスタイルまで、変化せざるをえないのだから。
●野鳥がしきりに啼いている。カッコウ、つつどり、ジューイチ、ほととぎす、どのさえずりも北軽井沢の森のなかでおなじみのものばかり。「なんだ、まるで北軽井沢の開拓部落のあたりを散歩しているみたいじゃないか」とぼくが言うと、「でも、土の色がちがうわ」と白狐。なるほど、たしかにそのとおりだ、火山灰地の北軽井沢の土の色とくらべたら、はるかに黒く、その光沢にねばりのようなようなものがある。 -
購入済み
短編集です
短編集です。
いろいろなタイプの話が読めて面白いです。
短編なので少し物足りない感じもしますが
お気に入りの一編を探してみるのも悪くないと思います。 -
購入済み
まあまあかな
犯人は明らかですが
登場人物が皆怪しげで、
なにか裏があるのかと
惑わされてしまいます。
最後に、それらの怪しさは一通り解明されて
なるほどとは思うものの
話を複雑にするためだけに作られたエピソードという感じが否めなかった。
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Posted by ブクログ
ノン・シリーズ。
雪深いシタフォード村の山荘で行われた降霊会。そこで“降りてきた霊魂”が、山荘の持ち主ではるかふもとの村に住んでいるトリヴェリアン大佐の死を告げます。
そして、その同時刻に予言されたとおり、大佐が本当に殺害されていて・・。
ナラコット警部が捜査にあたり、殺された日に大佐の家を訪問していた大佐の甥・ジェイムズ(ジム)が容疑者として逮捕されてしまいます。
そこで立ち上がったのが、ジムの婚約者・エミリー。
クリスティーのノンシリーズによく登場する、魅力にあふれたアクティブ女子で、新聞記者のチャールズと共に(というか彼を丸め込んで)、真相解明に乗り出します。
シタフォードの村人達から情報を引き出す為、愛想を振りまくエミリーですが、利用価値がないワイアット大尉に対しては塩対応なのが笑えます。
山荘の借主のウィリット母娘も明らかに訳アリですし、他にも色々怪しい人達の人間模様も、謎解きと併せて楽しめます。
で、真相ですが、ラストで一気にというか、あっけなく明かされる感じです。ちょっと殺人の動機が弱いかな、とも思いましたが、積もり積もったものがあったのかもしれないですね。
そして、本書の最大の謎(?)が、美人で頭が良くて魅力的なエミリーが何で、だめんずのジムを選んだのか?だと思いますが、エミリー曰く“あたしが世話を焼かなければ・・”との事でして、まぁそんなものなのですかねー。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ霊が伝えた殺人事件!
降霊会でトリヴェリン大佐の殺害が予告される。そして大佐は本当にその時間に殺されていた。友人のバーナビー少佐、トリヴェリン大佐からシタフォード荘を借りたウィリット夫人とその娘ヴァイオレット、大佐の下男エヴァンズ、シタフォード荘の隣人たち、大佐の妹や甥姪。誰が大佐を殺したのか? 逮捕された大佐の甥ジェイムズの無実を信じて、婚約者エミリーは調査を始める。
エミリーの勢いに乗ってぐいぐいと読んでいけた。気の弱いところのあるジェイムズにはできないとの判断、特ダネを狙う新聞記者チャールズ・エンダビーをおだてて転がして協力者にさせる。シタフォード村の住民やジェイムズが泊まっていたスリー・クラウン館の人、また大佐の親戚やその使用人たちに対しては、健気に殊勝に同情を買って情報を引き出す。タペンスや『茶色の服の男』のアン、『七つの時計』のバンドルに通じる「おきゃんな娘」エミリーの冒険がこの作品の魅力。
エミリーの視点、バーナビー少佐の視点、そして捜査するナラコット警部の視点など、様々な視点から語られる事件の経過。犯人の視点ももちろん入っているのだが、謎が解けてから読み返すとそういうことだったのか唸ってしまう。
トミーとタペンスシリーズのタペンスを思い出したが、同時に、これはトミーを選ばないタペンスではないかと感じた。エミリーはチャールズの手を取らない。エミリーは、1人でやっていけるチャールズではなく、終始一貫してジェイムズのために動く。チャールズは利用しただけ。その迷いのない姿勢も気持ちがいい。