田村隆一のレビュー一覧

  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?
    ノンシリーズ
    トミー&タペンスシリーズに良く似た雰囲気。面白くどんどん読み進められたが、話しが結構複雑で読んでいて時間が深くなるにつけ理解するのが大変だった。
    フランキーという名前が男性のイメージだったので、伯爵令嬢フランシスの愛称がフランキーというのが最初ピンと来なかった。
  • ねじれた家
    誰だ?誰だ?もう候補は上がりきったぞと思ってたらまさかのジョセフィン!
    全く候補に上げてなかった。
    そうだ、毒殺なら子供にもできる…。
  • マギンティ夫人は死んだ
    出番は少ないけどモードウィリアムズはこれまで読んだアガサクリスティーの作品の中でも特に好きなキャラクターの1人。。文庫本291ページの「深みのある低音で話すかなり年配の男」は回収なし?
  • ねじれた家
    ねじれた家に住む邪悪。

    婚約者ソフィアの祖父が殺された。副総監を父に持つチャールズは、彼女との結婚のために事件解決に挑む。亡くなった老人の若い後妻が犯人か、それとも息子たちか。家族内での疑いの目。何かを知っているそぶりを見せる子ども。明らかになった犯人は——。

    クリスティーらしくキャラクターが立...続きを読む
  • あなたに似た人
    もう廃盤となってる旧訳版。
    絶妙な語り口でぐいぐいと読ませてしまう。
    オチもどうなるのか意外と読めなかったりして、引き込み方が非常に巧い。
    シニカルが効いている奇妙な味。
    人間の弱さ醜さ恐ろしさをユーモラスに描いた逸品。
    傑作と言われる冒頭の3編から始まり、「韋駄天のフォックスリイ」の心痛みながらも...続きを読む
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?
    素晴らしかった!
    ずっとマープルが出てくると思ってたけどノンシリーズだったのね。これ。
    素人探偵が好奇心と無鉄砲さと運で真実に近づいていく。
    まあ灯台下暗しだったんだけど。
  • オズワルド叔父さん
    強力な媚薬になるスーダンの甲虫の粉でひと財産を築いたオズワルド叔父さん。次にピカソやフロイトの精液を独自の方法で入手して売りさばこうとする。全編、「ぼく」がオズワルドの日記から抜粋した話なのだがどれも無茶苦茶なほら話。ロアルドダールお気に入りのキャラクター、オズワルド叔父の破天荒な行動は文句なしに楽...続きを読む
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?
    クリスティーの、若い女性が活動的に動く冒険もののような話は、流れるように話が進んでいってとても気持ちい感じがする。
    タイトルのことを忘れて読んでいたので、終盤ようやくタイトルが関係してきたところが楽しかった。ちょっと唐突だったけど。
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?
    あいつの正体が実はあいつで、こいつはそいつ、そいつもあいつ。で、一体どいつがエヴァンズ?っていう話。
  • あなたに似た人
    短篇集。収録作品は、味、おとなしい兇器、南から来た男、兵隊、「わがいとしき妻よ、わが鳩よ」、海の中へ、韋駄天のフォックスリイ、皮膚、毒、お願い、首、音響捕獲機、告別、偉大なる自動文章製造機、クロウドの犬。

    短編の醍醐味はキレの良い展開。 この短篇集は、ミステリー要素はあまりないけど、話がどう展開し...続きを読む
  • 予告殺人
    ミス・マープルもの。

    冒頭で、チッピング・クレグホーン村の人々のもとに、新聞が配達されるシーンから物語が始まります。
    各々読んでいる新聞が異なる中で、地元紙だけは全員読むという事を踏まえたような、“殺人予告”が地元紙の広告欄に掲載されるという、なかなかのシチュエーションです。
    とにかく登場人物が多...続きを読む
  • 死者のあやまち

    中編のポアロとグリーンショアの阿房宮 の後、再読。
    骨子は中編と大差はないが、物語の流れや結論に行き着くまでの経緯は、本編の方が面白かった。
  • ねじれた家
    映画化をきっかけに読んでみた。
    アガサ・クリスティーを読むのは、これで2作目。
    大富豪の老人が毒殺された。
    家族の誰にも動機があるようで。。。。
    いったい誰が殺したのか。
    何が目的で殺したのか。

    充分な証拠が得られるまま、捜査は深みに嵌まっていく。
    第二、第三、第四と、警察をあざ笑うかのように続い...続きを読む
  • ねじれた家
    映画化されるとあって読んでみた。ねじれた家に住むねじれた家族という文言にとびついた。「マザーグース」は想像の宝庫か。

    遺産と遺言、相続、遺産の規模がちがうわね。ねじれた家の最大の犠牲者は犯人だったのかも。でも一家を支配していた老主人の死により一家は精神的に開放され自由な生活へと向かう。


    201...続きを読む
  • ねじれた家
    注意!思いっきりネタバレしています。

    全然、推理した上での話じゃないんですけど、前半一通り人物が登場した段階で、犯人になり得そうなのは2人。もしくは、その2人の片割れのペアを加えて3人か?って感じ。
    というのも、夫婦2組と変則的なペアは見事なくらい、作者が「犯人じゃないからね~」的に書いているし。...続きを読む
  • マギンティ夫人は死んだ
    マギンティ夫人の殺人事件に関して、重要容疑者が逮捕されるものの、事件を担当した刑事が疑念を持ち、ポアロに再調査を依頼。ポアロは、夫人が雑役婦として働いていた家庭等を訪問して、聞き取り調査を行う。夫人の所持品の中に日曜新聞の記事を見つけ、そこに書かれていた4つの過去の悪女にまつわる事件が今回の殺人事件...続きを読む
  • マギンティ夫人は死んだ
    表紙のタイトスカートの女性の印象で読み始めてしまうと、マギンティ夫人って全然違うやん!!と、突っ込みたくなる。
    これまで扱ってきた華やかな社会的地位のある人が犠牲者でもなく、田舎で細々と清掃をして暮らす老夫人が殺され、有罪とされた変わり者の男性...まったく心が踊らなかった。途中、彼女が殺された原因...続きを読む
  • 予告殺人
    ミス・マープル物。ローカル新聞に「殺人お知らせ申し上げます」の広告。指定の日時に殺人が起きる!?クリスティらしい、なんとも魅力的な設定。この予告殺人の本当の意図は?真相まで二転三転する展開にすっかり騙された。
  • 死者のあやまち
    ポワロシリーズ。ミステリー作家オリヴァー夫人のお願いで行った先での殺人事件。オリヴァー夫人のシナリオどおりお祭りが繰り広げられている間に、本当の殺人事件が起きる。複雑なストーリーである。ゆっくり時間をかけて読んだら★5だったかもしれない。
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?
    「この題名、実はメイントリックと関係ないんじゃないのか?」と思わせておいて、最後の最後でとどめの一撃に使うとか見事すぎる。