田村隆一のレビュー一覧
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ポアロもの。
とある田舎の屋敷(ナス屋敷)で園遊会のようなお祭りが開催されることになり、その催し物の一つである“犯人探しゲーム”の筋書きを担当することになったオリヴァ夫人。
準備は整ったものの、オリヴァ夫人は“なんだか腑に落ちない”という奇妙な胸騒ぎがして、友人であるポアロに屋敷まで来てもらうことに。
ですが、その甲斐むなしくお祭り当日、ゲームの死体役の少女・マーリーンが殺されてしまい・・・。
いやぁ、今回ポアロは苦戦しましたね~・・・。
オリヴァ夫人の“予感”でナス屋敷に呼び出されたのに、殺人を未然に防ぐことができず、同日に起こった主催者の夫人・ハティの失踪も含めて、“何が何だか五里霧中 -
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ネタバレ牧師の四男であるボビイは、友人とのゴルフの最中に崖から転落した男を発見する。男はボビイが見守る中、「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」という謎めいた言葉を残して絶命する。
男の身元を示すものがないかとポケットを探ったところ、そこには女性が写った写真があった。
ボビイは、現場を通りかかったロジャー・バッシントン・フレンチに死体の番を任せるが、その間に死体のポケットの中の写真がすり替えられたことを後に知ることになる。
ロジャーの怪しい行動からこれは単なる事故ではないと見抜いたボビイは、幼馴染のフランキーとともに独自の捜査を始める。当然、潜入先はバッシントン・フレンチ家。さらにその近所に住む怪し -
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サスペンススリラーであり、主人公ボビィと幼馴染の伯爵令嬢フランキーが活躍する作品。主人公は医者の友人とゴルフのラウンド中、ふとした事で崖の下の今にも死にそうな男を発見する。彼を看取るが、亡くなる間際、「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか」といい残し、それを聞いていた主人公は後々様々なトラブルに巻き込まれる。
幼馴染の令嬢フランキーはかなり行動的で権力を持っており、彼女自身の魅力も手伝い様々な組織が協力的である。警察に行けば情報を得られるし、様々な細工をしてくれる医者の友人もいる。重鎮の弁護士であっても多少の無茶は許してくれる。魅力的な二人を中心に大きく物語は進行していく。
クリスティ作品 -
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Posted by ブクログ
ネタバレリスタデールという名前の響きが好きだが、話がうますぎてちょっと気持ち悪い、と思いながら次の「ナイチンゲール荘」を読むと迫力のある結婚詐欺の話で、一作目もあのままじゃ済まないよねという不安を引き起こさせる配置の妙を感じた。「ナイチンゲール荘」はサスペンスの典型的な題材ながらスピードと緊迫感がすばらしい。ただし結末はもっと普通でよかったのではと思う。「事故」が突出して後味の悪いシリアスな作品でこの中では異色作と言える。最後の「白鳥の歌」というタイトルとトスカへのこだわり、イタリア人歌手の話が出たところで結末が読めたけれど短編集の締めにはふさわしい。他は割と締まりのない似たような話が続くが「エドワー