田村隆一のレビュー一覧

  • マギンティ夫人は死んだ

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    怪しい登場人物が何人も。過去の事件も絡まって、途中こんがらがってしまったけど、面白かった。
    オリヴァ夫人のリンゴのくだり好き。

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    2024年06月27日
  • 死者のあやまち

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    ポアロもの。

    とある田舎の屋敷(ナス屋敷)で園遊会のようなお祭りが開催されることになり、その催し物の一つである“犯人探しゲーム”の筋書きを担当することになったオリヴァ夫人。
    準備は整ったものの、オリヴァ夫人は“なんだか腑に落ちない”という奇妙な胸騒ぎがして、友人であるポアロに屋敷まで来てもらうことに。
    ですが、その甲斐むなしくお祭り当日、ゲームの死体役の少女・マーリーンが殺されてしまい・・・。

    いやぁ、今回ポアロは苦戦しましたね~・・・。
    オリヴァ夫人の“予感”でナス屋敷に呼び出されたのに、殺人を未然に防ぐことができず、同日に起こった主催者の夫人・ハティの失踪も含めて、“何が何だか五里霧中

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    2024年06月22日
  • シタフォードの秘密

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    ミステリーを結構読んできたと自負しているが、さすがミステリーの女王。トリックも犯人も意外で驚かされた。

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    2024年06月04日
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

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    ネタバレ

    事件解決に乗り出す主人公のコンビが作中ではそれぞれ別の人(犯人の2人組)に惹かれて、最後はきれいにまとまるというのが割と現実的な感じがした。悪役の女性が小気味良いが衰弱して見つかったあたりで怪しげに見え、自分がミステリずれしてしまったと感じた。

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    2024年04月14日
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

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    ネタバレ

    牧師の四男であるボビイは、友人とのゴルフの最中に崖から転落した男を発見する。男はボビイが見守る中、「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」という謎めいた言葉を残して絶命する。
    男の身元を示すものがないかとポケットを探ったところ、そこには女性が写った写真があった。
    ボビイは、現場を通りかかったロジャー・バッシントン・フレンチに死体の番を任せるが、その間に死体のポケットの中の写真がすり替えられたことを後に知ることになる。
    ロジャーの怪しい行動からこれは単なる事故ではないと見抜いたボビイは、幼馴染のフランキーとともに独自の捜査を始める。当然、潜入先はバッシントン・フレンチ家。さらにその近所に住む怪し

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    2024年03月31日
  • 魔術の殺人

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    ミス・マープル長編5作目。今回はマープルがある女性の屋敷を訪ねることになり、そこで事件が起きるという展開。マープルが頭から登場してくれて出番も多いのだが、ちょっと盛りあがりに欠ける気もした。人物描写は良いのだけど、犯人が分かるくだりのクライマックス感が今ひとつ。

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    2024年02月22日
  • 死者のあやまち

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    何回同じ手に引っ掛かるんだ私は!と悔しがるのすら楽しい。
    それこそがクリスティ作品を読み続けている理由でもあるので。
    こんな風にいつまでも驚かされていたいなあ。
    今回はゲームの死体役である少女が、本当に死体となって発見されてしまう。
    そんな中、主催者の妻・ハティも忽然と姿を消してしまう。
    いったい彼女はどこへ消えたのか。

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    2024年01月15日
  • リスタデール卿の謎

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    アガサ・クリスティーの短編集。あとがきの言葉を借りると「主人公が疑惑を追求するもの」「主人公が犯罪に巻き込まれるもの」「重厚な犯罪にまつわる悲劇」の話が収録されていて、様々なテイストが味わえた。
    『ナイチンゲール荘』と『事故』がハラハラして好きです。
    ※収録作※
    リスタデール卿の謎
    ナイチンゲール荘
    車中の娘
    六ペンスのうた
    エドワード・ロビンソンは男なのだ
    事故
    ジェインの求職
    日曜日にはくだものを
    イーストウッド君の冒険
    黄金の玉
    ラジャのエメラルド
    白鳥の歌

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    2024年01月08日
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

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     サスペンススリラーであり、主人公ボビィと幼馴染の伯爵令嬢フランキーが活躍する作品。主人公は医者の友人とゴルフのラウンド中、ふとした事で崖の下の今にも死にそうな男を発見する。彼を看取るが、亡くなる間際、「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか」といい残し、それを聞いていた主人公は後々様々なトラブルに巻き込まれる。
     幼馴染の令嬢フランキーはかなり行動的で権力を持っており、彼女自身の魅力も手伝い様々な組織が協力的である。警察に行けば情報を得られるし、様々な細工をしてくれる医者の友人もいる。重鎮の弁護士であっても多少の無茶は許してくれる。魅力的な二人を中心に大きく物語は進行していく。
     クリスティ作品

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    2023年12月15日
  • マギンティ夫人は死んだ

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    裕福でもなければ名声もない掃除婦のマギンティ夫人が殺された。
    スペンス警視は一人の青年を逮捕するが、何故か納得できない。
    そこでポアロに再調査を依頼する。
    彼女の身辺を調べる中で浮上したのは、過去の四つの事件と四人の女性。
    この事実が今回の殺人事件にどう関わってくるのか。そこを探る過程が面白い。

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    2023年12月11日
  • 魔術の殺人

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    プロットはよくできていると言えばよくできているが、トリックは凡庸。登場人物も類型的で「らしくない」一冊。正直なところ、私設少年院という筆者が(おそらく)あまり馴染みのない舞台を選んだがために臨場感が薄れ、物語に深みを欠いたのではないかと推測。

    これでミス・マープルが登場する長編12作のうち 6作を読んだ/読み返した計算。あと 6冊だし、まあ読むか。

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    2023年11月25日
  • 詩人の旅 増補新版

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    雑誌スピンで紹介されていた本。

    昭和時代の旅話なのに、なぜかむしろ新鮮に感じるし、この時代の電車旅を羨ましく思う。

    そういえば、若い時に小海線で清里に行ったことを思い出したが、どういう経路か全く思い出せず、今はその通りに電車ではいけない。
    若狭の水、今でも美味しいのか同じ旅をしてみたい。

    昔からこの先の旅の郷愁まで、いろいろと想像を巡らせる良本に出会った。

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    2023年10月20日
  • 魔術の殺人

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    文章自体がトリックと言ってもいいのかな。真相から目を逸らさせるような記述が多く、その結果、謎が成り立っている。

    クリスティに関しては、ポワロもの長編を全て読んでマープルものも5作目となると、もはや謎解きよりもドラマとして見てしまっているので、殺人事件が起こらなかったとしてもさして不思議ではないかもしれないが、本作もミステリである以上、事件は起こる。が、事件が起こるまでが長い…そしてその後も動きが少ない。

    しかしなぁ…何とも釈然としない。ジーナはいつもの素敵な女性枠ですね。何だか救われます。

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    2023年07月17日
  • マギンティ夫人は死んだ

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    マギンティ夫人という、誰にも恨まれる覚えのない人物が殺害され、その罪である男が逮捕される。しかしその男は無実だと考える警視に頼まれポアロが真実を暴き出す。巧みな会話や描写に圧倒され、進んでいく物語。そして意外な犯人。自分は今回も最後まで犯人はわからなかった。

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    2023年07月16日
  • ぼくのミステリ・マップ 推理評論・エッセイ集成

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     詩人として名高い田村隆一は、戦後間もない時期に早川書房編集長であり、クリスティーなどの海外ミステリの翻訳家でもあった。
     そんな田村のミステリに関する評論、作家紹介、本の解説等をまとめたもの。
     今となってはミステリに関する考え方として常識になっていることも多いが、ミステリと詩の関係を語っているところや、ユーモアが大事と強調しているところなどは成程と思った。

     編集長時代のことはあまり覚えていないと田村は言っているが、その辺り、当時部下だった生島治郎の『浪漫疾風録』が一面を覗かせてくれる。

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    2023年02月26日
  • マギンティ夫人は死んだ

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    クリスティ作品にしては珍しく、女中の殺人事件。
    登場人物が多く、読んでいてあっちこっちに色々と展開してゆき、また、他作品と比べても、いやらしいミスリードが多い作品であった印象。
    しかし、最後にスッキリ解決するのはさすが。

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    2022年10月28日
  • ねじれた家

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    ネタバレ

    すらすら読んだが、犯人が以外過ぎてびっくりした。
    いろいろヒントがあったのに、見逃していたな。

    ソフィアが遺産相続して、一族を養うようにというおじいさんの遺言だったが、この一族を面倒見るのはしんどいだろうな。ソフィア頑張れ!!

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    2022年06月12日
  • 死者のあやまち

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    アガサ・クリスティー。ポアロシリーズ。知り合いの作家に推理ゲームに招待されたポアロ、良からぬ予感がするという作家に協力するが、死体役の少女が本物の死体となって現れる。事件を防げず、犯人もわからないポアロがじれている姿に老いを感じる。最終的には真相をあばくがその過程は唐突で雑に感じた。

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    2022年03月31日
  • リスタデール卿の謎

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    ネタバレ

    リスタデールという名前の響きが好きだが、話がうますぎてちょっと気持ち悪い、と思いながら次の「ナイチンゲール荘」を読むと迫力のある結婚詐欺の話で、一作目もあのままじゃ済まないよねという不安を引き起こさせる配置の妙を感じた。「ナイチンゲール荘」はサスペンスの典型的な題材ながらスピードと緊迫感がすばらしい。ただし結末はもっと普通でよかったのではと思う。「事故」が突出して後味の悪いシリアスな作品でこの中では異色作と言える。最後の「白鳥の歌」というタイトルとトスカへのこだわり、イタリア人歌手の話が出たところで結末が読めたけれど短編集の締めにはふさわしい。他は割と締まりのない似たような話が続くが「エドワー

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    2022年03月27日
  • シタフォードの秘密

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    ダートムアを舞台に、登場人物がアーサー・コナン・ドイルに言及するなど、バスカヴィル家の犬を始めとするシャーロック・ホームズ作品へのオマージュ(脱獄騒動、赤の他人の男女が血縁のふりをする、消えたブーツ、ヴァイオレットという名の女性他)が散りばめられた楽しさのある作品。クリスティ作品の中でも特に登場人物が多いほうと思われる。重婚問題などは無理に入れたかったのか回収しきれていない印象で若干散らかっているがトリックはシンプルでストンと落ちた感じ。

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    2022年03月13日