詩人の旅 増補新版

詩人の旅 増補新版

990円 (税込)

4pt

3.3

小海線の車窓の眺め、若狭の水、奥津の温泉……。荒地の詩人は、ウイスキーを道連れに日本各地に旅立った。「ぼくの感情旅行」と雑誌『旅』の作品を中心にユーモラスな十二の紀行文とエッセイ「ぼくのひとり旅論」を収める。〈ニホン酔夢行〉。単行本未収録の北海道紀行を増補。〈解説〉長谷川郁夫

■目次
隠 岐/若 狭―小浜/伊 那―飯田・川路温泉/北海道―釧路/
奥 津/鹿児島/越 前―越前町・三国町/越 後―新潟/
佐 久―小海線/東 京―浅草/京 都/ 沖 縄

ぼくのひとり旅論
あとがきにかえて

解 説 長谷川郁夫

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詩人の旅 増補新版 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    雑誌スピンで紹介されていた本。

    昭和時代の旅話なのに、なぜかむしろ新鮮に感じるし、この時代の電車旅を羨ましく思う。

    そういえば、若い時に小海線で清里に行ったことを思い出したが、どういう経路か全く思い出せず、今はその通りに電車ではいけない。
    若狭の水、今でも美味しいのか同じ旅をしてみたい。

    昔か

    0
    2023年10月20日

    Posted by ブクログ

    以下、引用

    ●そのころは、軽井沢から草津まで、草軽鉄道という高原列車があって、(中略)たしか昭和三十年代で廃線となり、それにかわってバスが運行するようになったが、乗物のコースの変化によって、風景もまた変化するのだ、ということを、痛感したものだ。いや、変化するものは風景だけではあるまい。人間も、その

    0
    2022年03月06日

    Posted by ブクログ

    30年ぶりの増補新版、 饒舌で、きらいじゃないです。軍歌のくだりは正直わかりません。何か屈折したものがありそうです。詩は端正です。今は観光地になっている隠岐、若狭、伊那、奥津、越前などを廻ります。

    『地上の旅以外にも、内面の旅がある。それを「遊」と云う。書物との出会い、知らないことを学ぶ。たとえば

    0
    2020年04月18日

    Posted by ブクログ

    20台半ばごろ、つまり30年以上前に読んでいる。
    その三十余年前は、一人旅の山陰本線の車内で、タムラさんのように堺港から隠岐に渡ろうか、出雲に行こうか考えていたりもした。

    僕の記憶では、タムラさんが鎌倉の自宅か散歩中にふと思い立って、西脇順三郎の詩集だけを手にして、旅に出る場面があったはずなのだが

    0
    2019年11月17日

    Posted by ブクログ

    「荒地派」と呼ばれる現代詩の一大潮流を築き上げた詩人、田村隆一が日本各地を酒(特にウイスキー)を片手に巡り歩く旅行記。

    私が最も好きな作曲家の一人が武満徹であるのだが、彼の「My way of Life」という作品では、田村隆一の「私の生活作法」というエッセイがテクストとして利用されている。
    その

    0
    2019年10月27日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ウイスキーを好む詩人の旅紀行。
    日本各地を旅する。そして、旅は詩人を文章家として成長させる。
    紀行作家には、内田百閒と吉田健一の二人の存在が脳裏にあった。
    三人とも、究極の味覚は辛口の日本酒。

    0
    2021年01月23日

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