田村隆一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1979年の作品だそうで、
その頃にしてみると、夢物語的な題材を扱ったものになるんだろうけれど、
2008年の現在、そうでもなくなってきている。
強壮剤に○○○○。
ネタばれになるから書きませんが、現在、そんな突拍子もないことにならなく
なっていても、面白く読めました。
過去の偉人たちが登場しますが、彼らをそんなにいじくりまわして
いいのかな、なんて気がしました。これを発表したときにクレームが
こなかったのかね。
大人の童話と、帯かなにかに書かれていましたが、
そうですねぇ、性にまつわることばかりなので、そういうコピーを
つけられたのかもしれません。そんな、童話チックでもないのよね。 -
Posted by ブクログ
短編集です。
以前同じ作者さんの「チャーリーとチョコレート工場」を紹介しましたが、これは大人向け。
全体に流れる雰囲気は「世にも奇妙な物語」と「古畑任三郎」を足してニで割ったような感じ。
どのお話も、不思議で奇怪な雰囲気が漂っていて、中には背中がぞっとするような怖いものもあります。最後の最後に、「あれっ」「あらっ」という感あり。
ブラックユーモアというのか、この作者さんのセンスってすごいなって思います。
タイトルは「あなたに似た人」だけど、タイトルと同名のお話はありません。
解説によると、「あなたがたの中にも、こういったところがあるんじゃありませんか」と問いかける、つまり、
「あなたがたに似たひとたちの話をあつめた本」ということらしいです。
少しご紹介。
−おとなしい兇器−
夫の帰りを待つ妻。おなかには6ヶ月になる赤ちゃん。
「よりによってこんなときにこんな話を持ち出すのも・・・」といいながら夫が打ち明け話を切り出す。でも最後だからと食事の用意をしたいという妻。
心の中では夫に恨みを抱いている妻は、冷凍肉の塊で夫を一撃する。
警察が駆けつけるが、兇器は見つからない。
そんな警察に妻は夫に出すはずだった料理をふるまう。オーブンで焼いた羊肉。
舌鼓をうつ警官たちは、兇器について語る。
「(兇器は)この家の近くにあるにちがいないのさ」
「ああ、きっと俺たちの目と鼻のさきにあるだろうぜ・・・」
妻は声を殺してクスクス笑い出した。
−皮膚−
有名な画家にその昔刺青をかいてもらった男。
それを自慢したくて見知らぬ男に背中を見せる。
ホテルを経営するというその男は、その刺青は非常に価値があるから、自分のホテルに住んでほしいと言う。
ただ刺青を見せるだけで大金を手にできると思った刺青男はその話にのるのだが・・・。
おそろしい結末が待っています。。
このほかに、「味」「南から来た男」「兵隊」「わがいとしき妻よ、わが鳩よ」「海の中へ」「韋駄天のフォックスリイ」「毒」「お願い」「首」「音響捕獲機」「告別」「偉大なる自動文章製造機」「クロウドの犬」の15編。
自分にもこんなことがあるかもしれない・・??
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Posted by ブクログ
所有しているワインの貯蔵所が自慢の男と、ワインききの美食家の対決『味』。
自分の身体を賭けて、ギャンブルをする『南から来た男』。
高名な画家が若い頃に描いた背中の絵を後生大事に持っている男と、それを買い取ろうとする人間達の『皮膚』。
等々、15の珠玉の短編が納められています。
まあ、随分前に読んだ本なのだけど、ちょっと思い出したので読んでみました。
好きだったんですよ、この本。
ブラックも、ミステリも、ギャンブルもある。
ちょっと変わった物語を読みたい時にうってつけ。
自分を嗤った女に復讐する、自分を捨てた亭主を殴りつける、小説界を乗っ取ってみる、賭けに当たるようにタイミングを作ってみる・・・すべて日常に起こりうる空想。
あなたも私も、この中の誰かに似ていたりしませんか?